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zoom RSS 「給料いらない」など言う奴は論外(芹沢達也)と「給料なんかいらな〜い」絶叫朝礼の四国F社の認識の違い

<<   作成日時 : 2012/07/17 01:27   >>

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〔第114回〕 営業と会社の話(27)
   原作:久部緑郎・作画:河合単・協力:石神秀幸の『ラーメン発見伝』が「ビッグコミックスぺリオール」(小学館)に、かつて、掲載されていたと思ったが、最近は、その類似作品とでもいうのか、『ラーメン才遊記』なるものが連載されている。
   「ビッグコミックスぺリオール」2012.7.27.号(小学館)掲載の『ラーメン才遊記』第71杯 に、面白い芹沢の発言が掲載されていたので引用する。 「らあめん清流房」のアルバイト店員を採用しようとして汐見ゆとり が面接をした際の話。↓
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   当たり前といえば当たり前のことであるが、私が思っていたことを、“芹沢の禿げオヤジ”が漫画の中で言ってくれた。
   〔第110回〕《「仕事が楽しかったら給料なんかいらな〜い」と朝礼で叫ぶカルト経営F社(住宅)は優良経営と言えるか? 》http://shinkahousinght.at.webry.info/201206/article_12.html で、四国・徳島市のF社(住宅)が、毎朝、朝礼で、「仕事は楽しくないといけな〜い。 仕事が楽しかったら給料なんかいらな〜いい♪」と叫んでいる(叫ばされている)という アホくさい話、かつ、気持ちいの悪い話 を掲載した。
   ビジネスにおいては、この報酬を支払うからこの業務をおこなってくれというのが、雇用契約であり、四国・徳島市のF社が「仕事は楽しくないといけな〜い♪ 仕事が楽しかったら、給料なんかいらな〜い♪」と、毎朝、朝礼で絶叫しているという、そのやり方というのは、それは、宗教団体のものであり、それは雇用契約ではないし、ビジネスではない。 カネというものは、払う側は少なめにしたいと考え、受け取る側が多く受け取りたいと考えるものであるということとは、これは意味は違う。 もはや、カルトであり、会社ではない。
   最低でも、人間ひとり1カ月食べていけるだけ、生きていけるだけの給料を支払われないなら、それは、雇用契約としては成り立たない。  ところが、
どうも、中小零細企業のオーナー経営者には、
給料なしで人を働かせることができれば、「会社」(=オーナー経営者)はもうかる 
⇒オーナー経営者の収入が増える 
⇒オーナー経営者とその家族が遊びに行くカネが増える
  「(従業員を犠牲にした上での)(社長の)家族の笑顔って最高です」 
という発想をする人がいるらしいのだ。
  
   人間ひとり1カ月食べていけるだけの給料が支払われるということが、雇用契約としての最低の条件である。その上で、「重要曲線と供給曲線が交わるところで」という視点もあるが、それとともに、とにかく、安く雇えばよいというものでもなく、「コストと利益を比較較量して」考えて、十分に利益が出る働きをしてもらうためには、給料の額はどのように設定するべきかという考え方が必要であろう。 多く払うことで、より意欲的に働いて成果を出してもらえるのであれば、多めに払うということも、経営者の選択肢としてあり得ることでしょう。 給料を削りとることで、従業員が精神的に貧困化してしまうことも可能性としてありえます。
   会社によっては、どれだけ給料が欲しいかと、面接において質問をして、あまり安い額を言った人は採用しないとしている会社もあると聞きます。

   私がかつて在籍した在来木造の某社では、「借金すると売れるようになるから」などと言って借金を奨励していたが、それは本末転倒である。 後先のことも考えずに、「入るを量って出ずるを制す」ではなく、先に「出ずる」の方をおこなえば、「入る」は苦労しなくてもついてくるなどという甘ったれた考えの者が、営業として売れるかというと、とんでもない。 
   田中 真澄『なぜ営業マンは人間的魅力が磨かれるのか』 (1992.9.10.PHP研究所)に、安田 善次郎 の話が書かれている。
≪ ・・・明治維新から遡ること30年前の天保9年(1838年)、未だ封建制度の厳しく現存する時代に、貧乏武士の仮定の一青年が富山から江戸へ家出同然の姿で出てきて、それこそ徒手空拳で問屋の小僧からスタートし、大正10年(1921年)83歳で亡くなるまでの64年間に、一代で安田財閥を築きあげた安田善次郎の生涯は、私たちに多くの教訓を残してくれており、・・・・
   しかし、どんなに繁盛して儲かるようになっても、彼は決して無駄使いをせず倹約に徹した。生活費は店の収益金の1割を超えないことと決め、次の二つを心中に誓い続けた。
(1)・・・・
(2)いかなる場合も、身分不相応な生活は断じてしない。
・・・・・ どんなに苦しい時でも自分の収入の二割は貯蓄に、あとの八割で暮らすことを生涯続けたのである。
  ローンを利用し、自分の収入以上の生活をして、揚句の果に個人破産を招いている人々に彼の精神の何分の一かでも見習ってもらいたいものである。 ・・・≫
在来木造某社で、借金を奨励している人は、何か勘違いしていると思います。

   但し、借金をかかえていて、売れたという人はあるようです。 久保もと子『トップになったセールスレディが書いた 女性がセールスで一流になる法』(1991.7.10. こう書房)に次の話が書かれています。
≪  収入に対する意欲が実績を左右する、という典型で思い出すのはKさんという人です。
Kさんは私の会社を口コミで聞いて面接にやってきました。 いっては悪いけれど、見るからに色黒く“田舎のおばさん”という感じで、会った瞬間私は“この人はセールスには向いていない”と思ったものです。
  話を聞くと、Kさんはこれまでガソリンスタンドで働いたり、化粧品のセールス経験があるとのこと。 例の私の“いくらくらい欲しいの?”という質問に、
「借金があるので、ここ三か月間で200万円必要だ」
 といいます。欲しいというのではなく、必要だ、です。 そしてその借金というのは、Kさんのご主人がサラ金に借りたもので、九州の実家に子供を預けて、夫婦で名古屋に働きに来ている、ということも話してくれました。
   お金が必要だから歩合給のセールスになりたい、というのは、意欲としては高いとは思いました。 しかし、目の前のKさんは、いくら意欲があったとしても、とても必要とする収入に見合う実績を上げることは難しいと感じました。 Kさんはしつこく採用を頼み込みます。私は、これも経験かもしれないと、一応採用して様子を見ることにしました。
   通常、私の会社では一週間の研修をしてから、セールスに出すのだけれども、Kさんは二日間の研修が終わると、“セールスに出してくれ”といってきました。 私が一週間しないと出せない、といっても聞きません。社長に相談すると、社長は反対です。
   しかしKさんは、
「お願いします。命がけでやりますから」
 といいます。確かに200万円という借金の返済が迫っているのだから、命がけになるという理由はわかります。 私は思い切ってその依頼を受けました。 私自身がパートで入ってきて、三日目にセールスをやらせてくれ、といった経験の持ち主だから、やればやれるかもしれない、と思ったのです。
   しかし、というより、やはりというのが正しいのでしょうか、そのようなKさんでも一日目は契約ゼロでした。“明日もセールスに出たい”というKさんを、“やはりまだ早いから”と押し止めて、もう一日研修をすると、その翌日から契約を取り始めました。
   結局、採用一カ月目の収入は75万円でした。新人としてはすごい成績です。やはり収入に対する意欲がモノをいったのだろうと思います。 ≫
   久保もと子さんが書いている話と、在来木造の某社の借金奨励とは、一見、似ているようにも見えて、実際にはまったく違います。 久保さんが書いているKさんの話は、旦那がサラ金から借金してしまったものを、どうしても返さないといけないという気持ちが、営業をおこなう上での意欲につながったというもので、在来木造の某社で、「借金すれば売れるから」などと言って、後先考えずに借金して物を買わせるというのは、ちょっと違うと思いますね。
   私が大学卒業後に、最初に勤めた木質系住宅建築請負業の某社では、「住宅の営業は、営業としての住宅・建築についての知識、営業技術、営業意欲の3つのうち、3つあるのが理想であるが、最低2つあれば、なんとか売れる、ひとつでは売れない。」と研修で言われました。  「営業技術はないが、知識と意欲がある」「知識はないが、営業技術と意欲はある」「意欲は今ひとつだが、知識と営業技術はある」という人は、なんとか売れるが、「知識だけで、営業技術はない、意欲もない」「営業技術はあるが、知識はない、意欲もない」「知識もなく、営業技術もなく、あるのは意欲だけ」という人は売れない、という意味です。 久保さんが述べているKさんは、何が何でも借金を返さないとという気持ちが営業意欲につながったようですが、業種・商品により、意欲だけでは売れない場合もある と思います。 

   そのあたりはともかく、 収入をあげる為には、契約を取らなければ、というのは、営業の仕事をする者にとっての張り合いであるのですが、それを、「給料なんかいらな〜いい♪」と、営業を仕事としている者が、毎朝、朝礼で叫ぶ(叫ばされる)という会社というのは、な〜んか、どうかしているのではないかという気がしました。
    〔第110回〕《「仕事が楽しかったら給料なんかいらな〜い」と朝礼で叫ぶカルト経営F社(住宅)は優良経営と言えるか? 》http://shinkahousinght.at.webry.info/201206/article_12.html でも述べましたが、それは、宗教であって、ビジネスではない、宗教でも、あまり質の良い宗教ではない。 いわば、カルトだと言うべきでしょう。

   “ 芹沢の禿げオヤジ ”(芹沢達也)は言います。
「仮にタダで雇ったとしよう。 初日は1時間も働かないうちに仕事がきついと弱音を吐き、2日目にはやはりバイト代をくれとブーブー言い、3日目には来なくなる・・・・・・  絶対にそうなる。 間違いない。」
「ほとんどのバイトは1時間あくせく働いてようやく千円前後の時給を貰える・・・  その大変さを知っている人間なら、たとえ意気込みを表す言葉にせよ、『タダでもいい』などと軽々しく口に出したりしない。
そいつはロクに働いたこともない怠け者で、一時の気分で舞い上がっているだけだ。」

   上に写真を貼りり付けた “ 芹沢の禿げオヤジ ”の言葉は言い得て妙です。
『金を払う』とは 仕事に責任を負わせること、
『金を貰う』とは 仕事に責任を負うことだ。
 
 
    金の介在しない仕事は 絶対に無責任なものになる。」

   私が経営者なら、「仕事が楽しかったら、給料なんか、いらな〜い♪」などと、朝礼で言う従業員がいたら、・・・・
 「こいつ、気はたしかか? 」と思いますね。

そんな従業員が優秀な従業員だとは思わないですね。 
    特に、建築業であれ不動産業であれ、住宅の仕事は、カネを工面して、計画を立てて、高額の物を購入するという行為を手助けする仕事であり、「給料なんかいらな〜いい♪」などと口にするような経済観念のない者にできる仕事とは思えません。
  やっぱり、F社の発想は変だと思うな・・・・。
  
  F社は、提携先の会社に、「そんなに給料なんか払うことないよ。なんで、そんなに払うの。」などと、他社の給料にまで口出しているようですが、他社の給料に口出したからには、提携先会社の給与の未払い不払いについても、口出した度合いに応じて責任を取るのは当然のことと思えるが、口出すだけで責任は取らないのであれば、「給料なんかいらな〜いい♪」などと叫ぶ者が無責任であるのと同じく、そういうことを言わせている経営者もまた、無責任な経営者であるということになるでしょう。

  「給料なんかいらな〜いい♪」などと、 (たとえ、実質的に経営者から強制されたということがあったとしても)軽々しく口にするような者というのは、人間的・精神的に十分に成熟していない人間なのだと思いますよ。 私が顧客なら、建築であれ不動産であれ、住宅という大事な物を、そんな軽薄な営業に頼みたくないね。

  あえて、匿名にする必要があるとも思えません。
F社とは、四国・徳島市の 株式会社フィット( http://www.fit-group.jp/ )である。
  同社は、「仕事が楽しかったら給料なんかいらな〜いい♪」と、毎朝、朝礼で叫ばせるのが、優良経営だと思っているらしく、それを提携会社にも推奨しているようだが、そういうのが好きな人も世の中にはいるのかもしれないが、私は、あまり好きではないな・・・。

※『ラーメン発見伝』『ラーメン才遊記』については、
「ウィキペディア―ラーメン発見伝」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E7%99%BA%E8%A6%8B%E4%BC%9D
「ウィキペディア―ラーメン才遊記」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%89%E3%83%BC%E3%82%81%E3%82%93%E6%89%8D%E9%81%8A%E8%A8%98  他参照。
       (2012.7.17.)


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