香取神宮 参拝【1/5】駐車場から鳥居をくぐり、両側に灯篭が並ぶ香取神宮の森を進む
[第421回]
千葉県香取市の香取神宮に行ってきました。「言ってきた」というのは、参拝でもあるが、なにしろ、「建築屋」ですから、建築の見学でもあるわけで、建築の見学であったとしても、宗教施設である以上、宗教的意味合いを無視して建築の見学も何もあったものではないので、両方の意味合いをこめて、行ってきました。
↑ 香取神宮 社殿。 正面が拝殿、屋根に千木・鰹木が見えるのが本殿です。 北野天満宮・日光東照宮などと同じ、拝殿・幣殿(石の間)・本殿の3部構成の「石の間造り」ですが、雰囲気はかなり違います。 授与所で購入した『香取神宮案内記』(香取神宮社務所発行)によると、黒っぽいのは「黒漆塗り」によるものだそうです。
さて、香取神宮というのは、鹿島神宮と「セット」みたいに言われることが少なくないのですが、鹿島神宮は、JR鹿島線の「鹿島神宮」駅から「ちょうど、歩くのにいい距離」にありますが、香取神宮もそんな感じかと思うと、そうではありません。 最寄駅はJR成田線・鹿島線の「香取(かとり)」ですが、『千葉 房総 まっぷる 2000年版』(1999.12.15.昭文社)を見ると、≪佐原駅からタクシーで10分≫なんて書いてあるわけですよ。 香取神宮のホームページの「交通案内」http://www.katori-jingu.or.jp/access.htm を見ても、佐原駅から≪タクシー(約10分)≫、≪香取駅からはタクシー・バスなど出ておりませんので、佐原駅をご利用いただいた方が便利です。≫なんて書いてあるのです。 地図を見ると、香取駅から、2キロメートルほどあるようで、1時間で4㎞歩けると仮定して片道所要約30分。 寺社の参拝は、そのお寺・神社にいる時間だけが参拝ではなく、自宅を出てから自宅に戻るまでの間が参拝であると考え、又、お寺・神社の周辺もまた寺・神社に準ずる空間であると考えるならば、最寄の駅から少々歩くくらいの方が普通で、自家用車で行くよりも電車・バスの方が本来で、又、タクシーよりも公共交通機関として路線バスがあるなら路線バスの方で行きたいと考えたのですが、有名な神社のわりに、≪佐原駅からタクシーで10分≫て、路線バスの便はないのか? と思って、『都市地図 香取市・東庄町』(2014年2版 昭文社)を見ると、「香取神宮」と「香取小下」というバス停がすぐ南側にあるように出ています。
ちなみに、「ヤフー路線情報」http://transit.yahoo.co.jp/ で、「佐原」から「香取神宮」への「ルート検索」をやってみますと、なんと! 第一候補が、佐原からJR成田線銚子行きで香取まで行き、そこから、≪徒歩26分≫、第二候補が、なんと、佐原駅から香取神宮まで≪徒歩46分≫て、そんな「路線検索」あるかいな!!!
《一般路線バス 系統検索》http://chiba-bus-kyokai.or.jp/app/routebus/index で、佐原駅から香取神宮と入れて検索してみて、《一般路線バス 系統主要停留所表示》 http://chiba-bus-kyokai.or.jp/app/routebus/routeline/lineval/195729_195740_197_10195_1/start/%E4%BD%90%E5%8E%9F/dest/%E9%A6%99%E5%8F%96%E7%A5%9E%E5%AE%AE を見ると、千葉交通の神里線・小見川行きがJR「佐原」駅発で香取神宮の目の前の「香取神宮」バス停を通るようです。 それなら、香取神宮のホームページは、なぜ、このバスを書かずに「佐原駅からタクシーで10分」なんて書くのか。 もしかして、金持ちの氏子が多いの?・・・そういう問題ではなく、現地に行って、バス停の札を見てみますと、昼間、1時間に1本くらいしかないみたいなのです。「香取神宮」と「香取小下」の2つのバス停が、いずれも香取神宮の南側に接してあるように都市地図には載っていますが、香取神宮への入口は「香取神宮」バス停の前ですので、このバスに乗った場合は、「香取小下」ではなく「香取神宮」で下車した方がよいようです。
参拝の後、佐原駅~道の里 水のさと さわら」~香取駅~香取神宮 を経由して帰りましたが、香取駅から香取神宮の間の道は、アスファルト舗装された道で、歩道のある道ではありませんが、それほどクルマが多い道ではなく、歩くのに苦痛を感じるような道路ではありませんが、参道ではないので無理に香取駅から行かなければならないというものでもないように思いましたが、2回目、3回目に行く時には、一度、香取駅から歩いて行き、帰りは、バス停でバスの時刻をあらかじめ見ておいて、佐原駅までバスで帰るという方法も悪くないかと思いました。
門前の食堂「亀甲堂」のおやじさんの話では、「自家用車以外で東京から来るなら高速バスがお勧め」だそうで、香取神宮のHPの「交通案内」http://www.katori-jingu.or.jp/access.htm でも≪関鉄グリーンバス 東京駅発「佐原廻り麻生行き」 → 香取神宮前下車 → 徒歩約5分 ≫と出ています。 「関鉄」というのは、関東鉄道のことで、関東鉄道バスの「鉾田-東京線」が、東京駅の八重洲口を出て最初の停車バス停が「香取神宮」のようです。( 《(関東鉄道バス)高速バス「鉾田~東京線」運行時刻表》http://kantetsu.co.jp/green-bus/highwaybus/timetable_highwaybus_hokota20140401.pdf )
これから参拝される方のための老婆心として言いますと、JRの成田線というのは、ややこしいことに、佐倉ー成田 と、我孫子-成田、成田‐松岸(銚子の手前)、それに、成田‐成田空港 という4つの部分から成っていますが、佐原駅とか香取駅とかがあるのは、成田‐松岸(銚子の手前) の部分の成田線で、その途中の香取駅から鹿島線が分岐します。 香取駅は、「いたこのいったろ~おお、ちょっとみな~れえば♪」の潮来(口寄せのイタコでない方のいたこ)〔《YouTube-潮来笠/ 橋幸夫 》https://www.youtube.com/watch?v=Im9BVo-riCo 〕とか鹿島神宮とかへ行く鹿島線が成田線から分岐する駅ですが、行ってみると無人駅で、香取神宮のホームページに書かれているように、バス停もタクシー乗り場もありません。
ところで、香取って、何市、何町だったっけ? 佐原は佐原市だったと思うが、香取も佐原市だったか、香取は佐原市と別で香取町だったっけ? と思って、地図を見ると、香取も佐原も香取市になっています。 でも、佐原は間違いなく佐原市だったと思うが、と思って、《ウィキペディア―香取市》https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%99%E5%8F%96%E5%B8%82 を見ると、≪2006年3月27日に、佐原市と香取郡小見川町、山田町、栗源町が合併して成立。≫と出ています。 1993年4月発行の『1/2万 千葉 道路情報』(国際地学協会)が我が家にあったので見てみると、佐原市の南に香取郡栗源町、佐原市の東に小見川町、栗源町の東、小見川町の南に香取郡山田町があるのが掲載されています。佐原市の南の大栄町(たいえいまち)は佐原市とではなく成田市と合併し、旧栗源町・旧山田町の南の香取郡多古町はどことも合併せず、多古町として続いているようです。
こういった交通事情を踏まえ、今回については、「貧乏暇なし」の身ですので、自家用車で東関東自動車道で佐原香取インターチェンジで降りて行きました。 インターチェンジを出てすぐの信号を左折し、まっすぐ行き、2つめの信号の右手に香取神宮の無料駐車場があります。 その無料駐車場に駐車して、今来た方(東側)を見ると、↓
↑ 電車と路線バスで行く場合はあまり便利ではありませんが、自家用車で行くにはインターチェンジから近く、参拝者用無料駐車場もあり、便利な場所です。
亀甲堂の「あなご天丼 セット」はなかなかおいしかった。「セット」は、そば がセットです。但し、けっこう大きな穴子がのっていたのではあるのですが、帰宅してから、はて、あの穴子はどこの穴子だったのだろうか、たしか、利根川下流域も放射線量はけっこう高かったように思ったが・・・と少々気にかかりました。 『香取神宮 案内記』(香取神宮社務所発行)によると、香取神宮がある小山を≪中央が高く四方が低く、その形が亀の甲羅に似ているので、≫「亀甲山(かめがせやま)」と呼ぶそうで、「亀甲堂」という名前はそこからつけられた名前のようです。
両側に、土産物や食事・団子の店が並んでいる通りを進むと鳥居が見えてきます。↓
この鳥居をくぐると、今度は森の中の道で両側に灯篭が並んだ通りになります。↓
千葉県高等学校教育研究会歴史部会編『千葉県の歴史散歩』(2006.5.31.山川出版社)には、≪境内は香取神宮の森(千葉県指定天然記念物)のなかにある。≫と書かれ、『香取神宮 案内記』(香取神宮社務所発行)には、≪香取神宮の森には杉の巨木が林立しています。他に境内にはイヌマキやクロマツ等が見られ、シラカシ・サカキ・ヤブツバキ等の常緑広葉樹が、また、シダ・リュウノヒゲ等が自生しています。 昭和49年(1974年)3月、千葉県より天然記念物の指定を受けました。≫と出ています。
建築屋の訪問とはいえ、神社・寺への訪問は、特に初回の訪問は、「『全体の雰囲気を味わう』を主とし、『個々の建築の細部についての観察・検討』は従とする」、「社殿は参拝を先にし、建築の観察は後にする」「一度ですべてを理解しつくそうとは考えず、1回目は自分が特に関心を持った箇所を中心として歩む」を原則として今回も訪問しましたが、この「香取神宮の森」も、個々の樹木の観察よりも「全体の雰囲気を味わう」を主とすべき場所です。
よく見ると、灯篭には鹿の絵が彫られています。↓
↑ どの灯篭の写真を撮ろうかと見回すと、どこかで聞いたことのある名前が書かれた灯篭がありました。 「奉納 巨人軍 城之内 邦雄」と書かれていました。 1960年代から1970年代始めにかけての巨人の投手。 引退前の金田正一が400勝目をよれよれであげた試合で、城之内が4イニング投げ、金田は5イニングなんとか投げて、400勝目を金田に贈呈した投手が城之内です。(クリックすると大きくなるので、大きくしてみて下さい。「奉納 巨人軍 城之内 邦雄」と書かれています。) 私が小学生の頃、なぜか、プロ野球には、各チームに似た名前の選手がいると思ったことがありました。大洋ホエールズに平松と平岡、ヤクルトに石戸と石岡、中日に小川と小野、そして、巨人に堀内と城之内。結局、別に理由はなかったようですが、その「堀内と城之内」の城之内投手による奉納のようです。 《ウィキペディア-城之内邦雄》https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9F%8E%E4%B9%8B%E5%86%85%E9%82%A6%E9%9B%84 を見ると、城之内投手は、佐原市(現 香取市)出身で佐原高校卒らしい。
蛇足ながら、「ナボナはお菓子のホームラン王」(《YouTube-ナボナ》https://www.youtube.com/watch?v=SCrHJCPFR1s)のナボナの亀屋万年堂の社長は国松。 1990年、小堀住研(株)の東京都目黒区の自由が丘展示場にいた時、近くに王貞治の家とか国松の家とかあって、なかなかいい家だという話を聞いたので、道から見えるものは見せてもらっても悪くないだろうから、見に行こうかとか思っているうちにそこを離れてしまった。 今、総合住宅展示場「自由が丘住宅公園」はなくなり、マンションが建っている。 国松は野球の収入だけじゃなくて、ナボナでの収入もあったんだな・・・・・。 さらに蛇足かもしれんが、「ナボナ」は、ボッロミーニの「サン=タニェーゼ聖堂」とベルニーニの「四大河の噴水」などがあるローマのナヴォーナ広場の「ナボナ」から命名されたらしい。亀屋万年堂の社長の娘と結婚した国松が王にナボナのコマーシャルに出てもらうよう頼み、「お菓子のホームラン王」のCMのおかげでナボナは相当売れたらしいが、ナヴォーナ広場のイメージは薄れてしまったように思う。 「国松」は、巨人の外野手の国松であって、「どんがんどんがらがった、どんがんどんがらがった、国松さまのお通りだい♪」の国松〔⇒《YouTube―ハリスの旋風(Harris no kaze)op 》https://www.youtube.com/watch?v=N4DR2fn-77E 〕ではない。
次回、香取神宮 参拝 5部作 の2回目http://shinkahousinght.at.webry.info/201607/article_2.html、 総門 から 楼門 をくぐり、社殿に進みます。 ご覧くださいませ。
(2016.7.4.)
☆ 香取神宮 参拝 5部作
1.駐車場から両側に灯篭が並ぶ香取神宮の森の道 〔今回〕
2.総門・楼門から社殿と祈祷殿 http://shinkahousinght.at.webry.info/201607/article_2.html
3.摂社鹿島新宮・末社諏訪神社。「イワイヌシ」「フツヌシ」とは http://shinkahousinght.at.webry.info/201607/article_3.html
4.御神木の杉。造林木の利用と天然木の保護は事情が違う。奥宮 http://shinkahousinght.at.webry.info/201607/article_4.html
5.佐原駅、香取駅。権威主義的「設計士(さま)」http://shinkahousinght.at.webry.info/201607/article_5.html
≪ ナヴォナ広場にはバロックの傑作が集まっている。 しかも、盛期バロックの三人の立て役者、すなわちベルニーニ、ボッロミーニ、コルトーナの作品がここにあるのだ。南北に長いこの広場の西側中央に、ボッロミーニのサン・タニェーゼ聖堂(1653~55、他の人々により66年完成)が祝祭的なファサードをみせ、そのすぐ前にベルニーニのこれまた華やかな<四つの河>の噴水(1648~51)がある。・・・
ナヴォナ広場ではまた、パラッツォ・パンフィーリがサン・タニェーゼ聖堂の南隣に位置している。・・・
パラッツォの大広間の天井画(アエネアス)を描いたのが、ピエトロ・ダ・コルトーナであった。≫
(長尾重武『ローマ―バロックの劇場都市 建築巡礼26』(1993.7.31.丸善 ↑)
千葉県香取市の香取神宮に行ってきました。「言ってきた」というのは、参拝でもあるが、なにしろ、「建築屋」ですから、建築の見学でもあるわけで、建築の見学であったとしても、宗教施設である以上、宗教的意味合いを無視して建築の見学も何もあったものではないので、両方の意味合いをこめて、行ってきました。
↑ 香取神宮 社殿。 正面が拝殿、屋根に千木・鰹木が見えるのが本殿です。 北野天満宮・日光東照宮などと同じ、拝殿・幣殿(石の間)・本殿の3部構成の「石の間造り」ですが、雰囲気はかなり違います。 授与所で購入した『香取神宮案内記』(香取神宮社務所発行)によると、黒っぽいのは「黒漆塗り」によるものだそうです。
さて、香取神宮というのは、鹿島神宮と「セット」みたいに言われることが少なくないのですが、鹿島神宮は、JR鹿島線の「鹿島神宮」駅から「ちょうど、歩くのにいい距離」にありますが、香取神宮もそんな感じかと思うと、そうではありません。 最寄駅はJR成田線・鹿島線の「香取(かとり)」ですが、『千葉 房総 まっぷる 2000年版』(1999.12.15.昭文社)を見ると、≪佐原駅からタクシーで10分≫なんて書いてあるわけですよ。 香取神宮のホームページの「交通案内」http://www.katori-jingu.or.jp/access.htm を見ても、佐原駅から≪タクシー(約10分)≫、≪香取駅からはタクシー・バスなど出ておりませんので、佐原駅をご利用いただいた方が便利です。≫なんて書いてあるのです。 地図を見ると、香取駅から、2キロメートルほどあるようで、1時間で4㎞歩けると仮定して片道所要約30分。 寺社の参拝は、そのお寺・神社にいる時間だけが参拝ではなく、自宅を出てから自宅に戻るまでの間が参拝であると考え、又、お寺・神社の周辺もまた寺・神社に準ずる空間であると考えるならば、最寄の駅から少々歩くくらいの方が普通で、自家用車で行くよりも電車・バスの方が本来で、又、タクシーよりも公共交通機関として路線バスがあるなら路線バスの方で行きたいと考えたのですが、有名な神社のわりに、≪佐原駅からタクシーで10分≫て、路線バスの便はないのか? と思って、『都市地図 香取市・東庄町』(2014年2版 昭文社)を見ると、「香取神宮」と「香取小下」というバス停がすぐ南側にあるように出ています。
ちなみに、「ヤフー路線情報」http://transit.yahoo.co.jp/ で、「佐原」から「香取神宮」への「ルート検索」をやってみますと、なんと! 第一候補が、佐原からJR成田線銚子行きで香取まで行き、そこから、≪徒歩26分≫、第二候補が、なんと、佐原駅から香取神宮まで≪徒歩46分≫て、そんな「路線検索」あるかいな!!!
《一般路線バス 系統検索》http://chiba-bus-kyokai.or.jp/app/routebus/index で、佐原駅から香取神宮と入れて検索してみて、《一般路線バス 系統主要停留所表示》 http://chiba-bus-kyokai.or.jp/app/routebus/routeline/lineval/195729_195740_197_10195_1/start/%E4%BD%90%E5%8E%9F/dest/%E9%A6%99%E5%8F%96%E7%A5%9E%E5%AE%AE を見ると、千葉交通の神里線・小見川行きがJR「佐原」駅発で香取神宮の目の前の「香取神宮」バス停を通るようです。 それなら、香取神宮のホームページは、なぜ、このバスを書かずに「佐原駅からタクシーで10分」なんて書くのか。 もしかして、金持ちの氏子が多いの?・・・そういう問題ではなく、現地に行って、バス停の札を見てみますと、昼間、1時間に1本くらいしかないみたいなのです。「香取神宮」と「香取小下」の2つのバス停が、いずれも香取神宮の南側に接してあるように都市地図には載っていますが、香取神宮への入口は「香取神宮」バス停の前ですので、このバスに乗った場合は、「香取小下」ではなく「香取神宮」で下車した方がよいようです。
参拝の後、佐原駅~道の里 水のさと さわら」~香取駅~香取神宮 を経由して帰りましたが、香取駅から香取神宮の間の道は、アスファルト舗装された道で、歩道のある道ではありませんが、それほどクルマが多い道ではなく、歩くのに苦痛を感じるような道路ではありませんが、参道ではないので無理に香取駅から行かなければならないというものでもないように思いましたが、2回目、3回目に行く時には、一度、香取駅から歩いて行き、帰りは、バス停でバスの時刻をあらかじめ見ておいて、佐原駅までバスで帰るという方法も悪くないかと思いました。
門前の食堂「亀甲堂」のおやじさんの話では、「自家用車以外で東京から来るなら高速バスがお勧め」だそうで、香取神宮のHPの「交通案内」http://www.katori-jingu.or.jp/access.htm でも≪関鉄グリーンバス 東京駅発「佐原廻り麻生行き」 → 香取神宮前下車 → 徒歩約5分 ≫と出ています。 「関鉄」というのは、関東鉄道のことで、関東鉄道バスの「鉾田-東京線」が、東京駅の八重洲口を出て最初の停車バス停が「香取神宮」のようです。( 《(関東鉄道バス)高速バス「鉾田~東京線」運行時刻表》http://kantetsu.co.jp/green-bus/highwaybus/timetable_highwaybus_hokota20140401.pdf )
これから参拝される方のための老婆心として言いますと、JRの成田線というのは、ややこしいことに、佐倉ー成田 と、我孫子-成田、成田‐松岸(銚子の手前)、それに、成田‐成田空港 という4つの部分から成っていますが、佐原駅とか香取駅とかがあるのは、成田‐松岸(銚子の手前) の部分の成田線で、その途中の香取駅から鹿島線が分岐します。 香取駅は、「いたこのいったろ~おお、ちょっとみな~れえば♪」の潮来(口寄せのイタコでない方のいたこ)〔《YouTube-潮来笠/ 橋幸夫 》https://www.youtube.com/watch?v=Im9BVo-riCo 〕とか鹿島神宮とかへ行く鹿島線が成田線から分岐する駅ですが、行ってみると無人駅で、香取神宮のホームページに書かれているように、バス停もタクシー乗り場もありません。
ところで、香取って、何市、何町だったっけ? 佐原は佐原市だったと思うが、香取も佐原市だったか、香取は佐原市と別で香取町だったっけ? と思って、地図を見ると、香取も佐原も香取市になっています。 でも、佐原は間違いなく佐原市だったと思うが、と思って、《ウィキペディア―香取市》https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A6%99%E5%8F%96%E5%B8%82 を見ると、≪2006年3月27日に、佐原市と香取郡小見川町、山田町、栗源町が合併して成立。≫と出ています。 1993年4月発行の『1/2万 千葉 道路情報』(国際地学協会)が我が家にあったので見てみると、佐原市の南に香取郡栗源町、佐原市の東に小見川町、栗源町の東、小見川町の南に香取郡山田町があるのが掲載されています。佐原市の南の大栄町(たいえいまち)は佐原市とではなく成田市と合併し、旧栗源町・旧山田町の南の香取郡多古町はどことも合併せず、多古町として続いているようです。
こういった交通事情を踏まえ、今回については、「貧乏暇なし」の身ですので、自家用車で東関東自動車道で佐原香取インターチェンジで降りて行きました。 インターチェンジを出てすぐの信号を左折し、まっすぐ行き、2つめの信号の右手に香取神宮の無料駐車場があります。 その無料駐車場に駐車して、今来た方(東側)を見ると、↓
↑ 電車と路線バスで行く場合はあまり便利ではありませんが、自家用車で行くにはインターチェンジから近く、参拝者用無料駐車場もあり、便利な場所です。
亀甲堂の「あなご天丼 セット」はなかなかおいしかった。「セット」は、そば がセットです。但し、けっこう大きな穴子がのっていたのではあるのですが、帰宅してから、はて、あの穴子はどこの穴子だったのだろうか、たしか、利根川下流域も放射線量はけっこう高かったように思ったが・・・と少々気にかかりました。 『香取神宮 案内記』(香取神宮社務所発行)によると、香取神宮がある小山を≪中央が高く四方が低く、その形が亀の甲羅に似ているので、≫「亀甲山(かめがせやま)」と呼ぶそうで、「亀甲堂」という名前はそこからつけられた名前のようです。
両側に、土産物や食事・団子の店が並んでいる通りを進むと鳥居が見えてきます。↓
この鳥居をくぐると、今度は森の中の道で両側に灯篭が並んだ通りになります。↓
千葉県高等学校教育研究会歴史部会編『千葉県の歴史散歩』(2006.5.31.山川出版社)には、≪境内は香取神宮の森(千葉県指定天然記念物)のなかにある。≫と書かれ、『香取神宮 案内記』(香取神宮社務所発行)には、≪香取神宮の森には杉の巨木が林立しています。他に境内にはイヌマキやクロマツ等が見られ、シラカシ・サカキ・ヤブツバキ等の常緑広葉樹が、また、シダ・リュウノヒゲ等が自生しています。 昭和49年(1974年)3月、千葉県より天然記念物の指定を受けました。≫と出ています。
建築屋の訪問とはいえ、神社・寺への訪問は、特に初回の訪問は、「『全体の雰囲気を味わう』を主とし、『個々の建築の細部についての観察・検討』は従とする」、「社殿は参拝を先にし、建築の観察は後にする」「一度ですべてを理解しつくそうとは考えず、1回目は自分が特に関心を持った箇所を中心として歩む」を原則として今回も訪問しましたが、この「香取神宮の森」も、個々の樹木の観察よりも「全体の雰囲気を味わう」を主とすべき場所です。
よく見ると、灯篭には鹿の絵が彫られています。↓
↑ どの灯篭の写真を撮ろうかと見回すと、どこかで聞いたことのある名前が書かれた灯篭がありました。 「奉納 巨人軍 城之内 邦雄」と書かれていました。 1960年代から1970年代始めにかけての巨人の投手。 引退前の金田正一が400勝目をよれよれであげた試合で、城之内が4イニング投げ、金田は5イニングなんとか投げて、400勝目を金田に贈呈した投手が城之内です。(クリックすると大きくなるので、大きくしてみて下さい。「奉納 巨人軍 城之内 邦雄」と書かれています。) 私が小学生の頃、なぜか、プロ野球には、各チームに似た名前の選手がいると思ったことがありました。大洋ホエールズに平松と平岡、ヤクルトに石戸と石岡、中日に小川と小野、そして、巨人に堀内と城之内。結局、別に理由はなかったようですが、その「堀内と城之内」の城之内投手による奉納のようです。 《ウィキペディア-城之内邦雄》https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9F%8E%E4%B9%8B%E5%86%85%E9%82%A6%E9%9B%84 を見ると、城之内投手は、佐原市(現 香取市)出身で佐原高校卒らしい。
蛇足ながら、「ナボナはお菓子のホームラン王」(《YouTube-ナボナ》https://www.youtube.com/watch?v=SCrHJCPFR1s)のナボナの亀屋万年堂の社長は国松。 1990年、小堀住研(株)の東京都目黒区の自由が丘展示場にいた時、近くに王貞治の家とか国松の家とかあって、なかなかいい家だという話を聞いたので、道から見えるものは見せてもらっても悪くないだろうから、見に行こうかとか思っているうちにそこを離れてしまった。 今、総合住宅展示場「自由が丘住宅公園」はなくなり、マンションが建っている。 国松は野球の収入だけじゃなくて、ナボナでの収入もあったんだな・・・・・。 さらに蛇足かもしれんが、「ナボナ」は、ボッロミーニの「サン=タニェーゼ聖堂」とベルニーニの「四大河の噴水」などがあるローマのナヴォーナ広場の「ナボナ」から命名されたらしい。亀屋万年堂の社長の娘と結婚した国松が王にナボナのコマーシャルに出てもらうよう頼み、「お菓子のホームラン王」のCMのおかげでナボナは相当売れたらしいが、ナヴォーナ広場のイメージは薄れてしまったように思う。 「国松」は、巨人の外野手の国松であって、「どんがんどんがらがった、どんがんどんがらがった、国松さまのお通りだい♪」の国松〔⇒《YouTube―ハリスの旋風(Harris no kaze)op 》https://www.youtube.com/watch?v=N4DR2fn-77E 〕ではない。
次回、香取神宮 参拝 5部作 の2回目http://shinkahousinght.at.webry.info/201607/article_2.html、 総門 から 楼門 をくぐり、社殿に進みます。 ご覧くださいませ。
(2016.7.4.)
☆ 香取神宮 参拝 5部作
1.駐車場から両側に灯篭が並ぶ香取神宮の森の道 〔今回〕
2.総門・楼門から社殿と祈祷殿 http://shinkahousinght.at.webry.info/201607/article_2.html
3.摂社鹿島新宮・末社諏訪神社。「イワイヌシ」「フツヌシ」とは http://shinkahousinght.at.webry.info/201607/article_3.html
4.御神木の杉。造林木の利用と天然木の保護は事情が違う。奥宮 http://shinkahousinght.at.webry.info/201607/article_4.html
5.佐原駅、香取駅。権威主義的「設計士(さま)」http://shinkahousinght.at.webry.info/201607/article_5.html
≪ ナヴォナ広場にはバロックの傑作が集まっている。 しかも、盛期バロックの三人の立て役者、すなわちベルニーニ、ボッロミーニ、コルトーナの作品がここにあるのだ。南北に長いこの広場の西側中央に、ボッロミーニのサン・タニェーゼ聖堂(1653~55、他の人々により66年完成)が祝祭的なファサードをみせ、そのすぐ前にベルニーニのこれまた華やかな<四つの河>の噴水(1648~51)がある。・・・
ナヴォナ広場ではまた、パラッツォ・パンフィーリがサン・タニェーゼ聖堂の南隣に位置している。・・・
パラッツォの大広間の天井画(アエネアス)を描いたのが、ピエトロ・ダ・コルトーナであった。≫
(長尾重武『ローマ―バロックの劇場都市 建築巡礼26』(1993.7.31.丸善 ↑)





"香取神宮 参拝【1/5】駐車場から鳥居をくぐり、両側に灯篭が並ぶ香取神宮の森を進む" へのコメントを書く