登呂遺跡 見学【2/3】切妻屋根に似た竪穴式住居。高床式倉庫。棟持柱で支える祭殿。一体式屋根の竪穴住居と2つの部分に分かれた屋根の竪穴住居。

[第865回]
  「登呂遺跡」と「静岡市立登呂遺跡博物館」があって、隣接して「静岡市立芹沢銈介美術館」があるが、「登呂遺跡」と「静岡県立登呂遺跡博物館」がセットになって入場料いくら・・というわけではなく、登呂遺跡の部分には無料で立ち入ることができ、静岡県立登呂遺跡博物館も1階と2階に展示室があって、3階の屋上から登呂遺跡全域を3階の高さから見ることができるのだが、2階から上に入るのに入館料が必要だが1階は無料で見学できる。
  登呂遺跡の部分については、北側からでも南側からでも入ることはできるのだが、クルマで行くと駐車場は南西側にあるので南側から入ることになる。
DSC00492.JPG
↑ 「ボランティア」の方が米を作っている・・というものらしい。

DSC00493.JPG
↑ 北の方を見ると、高床式の建物が見える・・・が、これは「高床式倉庫」かと思うと倉庫ではなく、
DSC00506.JPG
↑ 「祭殿」らしい。
妻側からのつっかいぼうは、現在、復元した後に、ささえるために入れたものかと思ったら、そうでもないらしく、静岡市立登呂遺跡博物館の屋内展示スペースにも高床式建物の復元があったが、これは当初からささえる為に入れられていたものと考えられるらしい。

DSC00495.JPG
↑ おりぁ、色の違う稲だな・・・と思ったが、ここでは、意図的に、少々、異なる稲を植えているらしい。

DSC00494.JPG
↑ 右側が「1号住居」で、左側は「高床式倉庫」らしい。
高床式倉庫の下に人が集まっているが、「火起こし」の実演と体験コーナーのようだ。

DSC00507.JPG
↑ 「1号住居」
《 昭和22年(1947年)に発見され、再整備計画により平成12年(2000年)に再調査された住居跡。
 住居内部の平面積は、約45㎡。 長軸7.5m、短軸約6.5mの楕円形。 周囲は盛土により周堤が築かれている。
 住居内部には、羽目板をめぐらし、床の中央に炉を設けている。
 再整備事業では、住居の中での炉を使用しての土器炊飯を始め各種の体験ができる「建物」とするため、一度、茅(かや)で屋根を葺いた後、型取りをし、モルタルパネルを製作して組み上げて1号住居を再現した。》
( 現地の説明書き。)
というもので、これは、あくまでも「復元」であって、この状態で地中から発見されたとかいうことではない。
  《長軸約7.5m、短軸約6.5m》と書かれており、上から見ると円形になる形状なのかと思ったらそうではなく、長い方向と短い方向がある楕円形の形状になったいるようだ。
DSC00510.JPG
↑ 全方向から屋根の垂木というのかサスというのかが同じように中央に向かって伸びているのかと思ったらそうではない。 内側には掘立柱が4本立っており、その4本に梁がかかっていて、対面する2方向からの垂木というのかサスというのかは屋根の頂上まで及ぶが、そうではない2方向からの垂木というのかサスというのかは梁の位置まででとどまるようになる。内部に入って見るとわかる。

DSC00496.JPG
↑ 「2号住居」。 1号住居より、少々、小ぶりの建物。
《 登呂遺跡 2号住居(復元)
 昭和25年(1950年)に発見された住居跡。
 住居内は長軸6.5m、短軸5.5mの楕円形。
周堤は盛土され、内側に羽目板をめぐらす。
盛土の外側には杭と横木による土留めが施されている。
上屋は4本の柱で支え、床の中央に炉を設けている。
周堤の外側には、排水用の溝が掘られ、
住居内への水の浸透を防いでいる。 》
(現地の説明書き。)
DSC00498.JPG
DSC00499.JPG
↑ 内部に入って見ると、主たる屋根方向と従たる屋根方向があるのがわかる。
DSC00502.JPG
↑ 従たる屋根方向の側に明り取りがある。↓
DSC00503.JPG
↑ 切妻屋根というわけでもないが、切妻屋根のような感じで、「妻側」に明り取りが設けられている。

  竪穴住居というのは、縦に穴を掘って半地下のような所に住居を設ける・・というのは、なぜ、わざわざ、半地下に住むのだろうか、雨の時には雨水が侵入しないのだろうか・・と思ったりしたが、平地に穴を掘って半地下にするわけではなく、周堤を設けて盛り上げ、持った部分の中央部を元の高さくらいまで持ってそこに柱を建てて屋根をかけるようで、周囲全域から見ると、住む部分は低いわけではなく、周堤部分がその周囲よりも高くなっているので雨水の侵入も防げるようだ。

  1号住居のすぐ西のあたりに「高床式倉庫」がある。↓
DSC00513.JPG
《 登呂遺跡 2号高床倉庫(復元)
 平成12年(2000年)の調査で発見された6本柱の高床倉庫跡。
 柱間は3.9m×2.3m、床板までの高さは推定で1.3m。
 穀物類の保管を目的とした建物で、各々の柱には角丸方形の「ネズミ返し」を備え、必要に応じて梯子(はしご)を架け、屋上の上部の板を取り外して稲などを出し入れしていたものと推定されている。》
(現地の説明書き。)
  市立登呂遺跡博物館の屋内にも、高床式倉庫の復元があって、梯子を登って内部をのぞくことができたのだが、これは、いったい、どこから出し入れ・出入りしたのだろうか・・と思ったのだが、この説明書きによると《屋根の上部の板を取り外して稲などを出し入れしていたものと推定されている》ということらしい。

  「高床式倉庫」は「祭殿」と似ているが、「祭殿」の方が大きく、「祭殿」は両側からつっかいぼうがかかっている。↓
DSC00506.JPG
↑ 「祭殿」だけあって、屋根に「千木(ちぎ)」「鰹木(かつおぎ)」がかかっている。
※ 《ウィキペディアー千木・鰹木》https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E6%9C%A8%E3%83%BB%E9%B0%B9%E6%9C%A8
《 祭殿(復元)
 登呂遺跡の再整備計画に伴う平成11年(1999年)の再発掘調査により、新たに発見された大型の掘立柱建物。正面の幅は7m、奥行き4m。
 棟木(むなき)を建物全体の外側で支える棟持柱(むなもちばしら)が特徴。 登呂ムラ全体の儀式(豊作などの祈願やその占いなど)や重要な話し合いなどに使われたものと考えられいる。
 この建物の前には広場が設けられ、周囲の溝によって住居群とは区別された特別な区域であったと考えられる。
 祭殿の南側の水路に際した窪み状遺構から、占いに用いられた卜骨(ぼっこつ)が出土しており、そのことを裏付けている。》
(現地の説明書き。)

DSC00519.JPG
↑ 登呂遺跡 は南北に長い区域となっていて、南よりは水田、北寄りに復元された住居群があるが、北よりの住居群も、東寄りの区域と西寄りの区域に分かれている。 ↑ に掲載してきた写真のものは、東寄りの区域のもので、西寄りの区域のものでは、
DSC00518.JPG
↑ などある・・・が、いくつかの復元住居を見ても、どうせ、大きさが多少違うだけで、たいしてかわらないのではないか・・なんて思っていると、必ずしもそうではない。東寄りの区域の住居は、いずれも屋根が下から上まで一体になっていたが、西寄りの区域の ↑ の住居などは、屋根が2つの部分に分かれており、竪穴式住居といっても違いがあるのがわかる。

  次回https://shinkahousinght.at.webry.info/202108/article_2.html 、市立登呂遺跡博物館 と、ウッディランド東京内の(株)一条工務店の東京展示場に「登呂遺跡でも見に来たみたいな来場客」の話を述べたい・・が、字数が多くなったので、今回はこのあたりまでにしたい。

※ 静岡市立登呂遺跡博物館 https://www.shizuoka-toromuseum.jp/toro-site/
 ウィキペディアー登呂遺跡 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BB%E5%91%82%E9%81%BA%E8%B7%A1



  (2021.8.1.)

☆ 登呂遺跡(静岡市駿河区登呂5丁目)見学
1.「日本平久能山」スマートI.C.から登呂遺跡へ。駿河と遠江は違う。静岡市に勝とうとする浜松市。京大・阪大の工学部を落ちて静岡大工学部に行った者で「誰がこんな所にいるもんか」と言って出て行く者の話をすると「こんな所とはなんだあ」と激怒する遠州人。片方で浜松は都会だと言い、他方で日本一のドイナカだとダブルスタンダードを主張する卑怯な「(株)一条工務店の遠州人」https://shinkahousinght.at.webry.info/202107/article_7.html
2.切妻屋根に似た竪穴式住居。高床式倉庫。棟持柱で支える祭殿。一体式屋根の竪穴住居と2つの部分に分かれた屋根の竪穴住居。 〔今回〕
3. 登呂遺跡博物館。「エスキモーの家」か「弥生時代の人の竪穴住居」みたいな「浜松の家」の展示場に勤務した経験と傲慢な「遠州人」。認知度の低い時代に苦労して尽力した従業員を「すて石」にする「一族」の会社。https://shinkahousinght.at.webry.info/202108/article_2.html 

☆ 静岡県シリーズ
☆ 加茂荘花鳥園・加茂邸(掛川市)
1.「森掛川」I.C.より加茂荘花鳥園。温室と鳥舎。https://shinkahousinght.at.webry.info/202006/article_2.html
2.花菖蒲園と長屋門。https://shinkahousinght.at.webry.info/202006/article_3.html
3.加茂家住宅(1) 正玄関、土間、大黒柱・梁、庭の池と亀島と花。https://shinkahousinght.at.webry.info/202006/article_4.html 
4.加茂家住宅(2) 座敷、広縁・濡れ縁、廊下交差箇所の納まり、差鴨居。https://shinkahousinght.at.webry.info/202007/article_1.html
5.加茂家住宅(3) 床の間 2か所。一般の柱と同材同寸法の床柱と長押の関係。床の手前の横の位置の付書院。きれいな襖絵。https://shinkahousinght.at.webry.info/202007/article_2.html
6.加茂家住宅(4) 加茂家住宅の神棚は「竈の神さま」なのか。「浜松流神棚」を他地域に押しつける一条の営業 https://shinkahousinght.at.webry.info/202007/article_3.html
7.加茂家住宅(5) 窓の格子。「理由のある」桟の作りと「理由のない」作り。味噌蔵・米蔵。https://shinkahousinght.at.webry.info/202007/article_4.html 

☆ 大鐘家住宅と相良城跡(静岡県牧之原市〔旧 相良町〕)
(1)田沼意次の城下町相良の牧之原市片浜にある大鐘家住宅 https://shinkahousinght.at.webry.info/202009/article_7.html
(2)井桁に組んだ梁・千木の載る長屋門・酔芙蓉。なぜ川勝平太は事故を起こした原子力発電を製造した会社の責任を問わずに、放射線量検査の方を拒否するのか https://shinkahousinght.at.webry.info/202010/article_1.html
(3)地形に合わせた建物の配置。「母屋」「上屋」と「庇」「下屋」。表側の庭と裏側の「小堀遠州庭園」https://shinkahousinght.at.webry.info/202010/article_2.html
(4)床の間と床脇。床柱と長押の位置関係。遠州流を他の地域の人に押しつける(株)一条工務店。会社のために協力する従業員を罠にかける(株)一条工務店 https://shinkahousinght.at.webry.info/202010/article_3.html
(5)神棚の造りについて。その地域のやり方を無視する(株)一条工務店の営業。会社のルールを無視する営業本部長 https://shinkahousinght.at.webry.info/202010/article_4.html
(6)土蔵・資料館。大鐘家の裏の丘からの眺望。相良城跡と田沼意次。https://shinkahousinght.at.webry.info/202010/article_6.html 

☆ 中田島砂丘(浜松市南区)
1.浜松インターから中田島砂丘へ。遠州灘海浜公園の風車と凧と桜。https://shinkahousinght.at.webry.info/202106/article_7.html
2.樹木の生えた丘と土の丘が2列にある。テトラポッドが沖に。労基法違反の会社・脱税経験の会社・安全対策不備の会社から浜松市は寄付金をもらっていいのか?https://shinkahousinght.at.webry.info/202106/article_8.html
3.2列の丘。土の丘から見た浜松駅付近。高層ビルをありがたがる精神面がイナカモン。一条浜松流営業のデタラメhttps://shinkahousinght.at.webry.info/202106/article_9.html
4.海側の丘は砂丘でなく人工の「防潮堤」だった。従業員の賃金をへつったカネが「防潮堤」に化けた。https://shinkahousinght.at.webry.info/202107/article_1.html
5.陸側の丘に生える松は黒松か赤松か。松丸太梁に使われる松は黒松ではなく赤松の方が良いのか。https://shinkahousinght.at.webry.info/202107/article_2.html 
6.恥知らず「一条堤」碑。従業員の給料削ったカネを寄付する労基法違反の会社を称える浜松市と浜松商工会議所。https://shinkahousinght.at.webry.info/202107/article_3.html
7.「防潮堤」は津波対策として河口付近には役に立たないのではないか。両隣の市にはむしろ津波の害を大きくすることはないか。CSG工法とは。自然に広まった名称が「通称」で誰かが決めたような名前は「通称」ではない。https://shinkahousinght.at.webry.info/202107/article_4.html
8.もともと、地元向けで観光用でない中田島砂丘は観光資源としては要らないのではないか。「防潮堤」が海側と陸側に「砂丘」を分けたことの影響。砂丘は保護すべきものか撤去すべきものか。https://shinkahousinght.at.webry.info/202107/article_5.html
9.建物はあっても閑散とした倉松町の(株)一条工務店跡? 木材は潮風にあたると傷むのか? 「遠州人だけ得することならどんなことでも『やらまいか』」という「やらまいか精神」による「防潮堤」https://shinkahousinght.at.webry.info/202107/article_6.html
[第809回](株)一条工務店は創業以来、TVコマーシャルをやってきた。「借入金0」の論拠を示せ。中田島砂丘がやせる対策は防潮堤でいいのか?~インターネット上の嘘もしくは誤解を指摘する。https://shinkahousinght.at.webry.info/202012/article_5.html

☆ 中村家住宅(浜松市西区雄踏町宇布見 〔うぶみ〕)
1.浜松IC・浜松西ICから中村家住宅まで。長屋門。茅葺と瓦葺のミックスの屋根。https://shinkahousinght.at.webry.info/202104/article_2.html
2.「和小屋組と扠首(さす)組が合わさった小屋組」、「浜松なのにイナカくさくない」。https://shinkahousinght.at.webry.info/202104/article_3.html
3.「押板」・畳敷きの部屋の囲炉裏・女性的な造りの和室。茶室。https://shinkahousinght.at.webry.info/202104/article_4.html
4.「鏡戸」「板戸」。内側の雨戸、縦桟の格子。「面取り」した柱とそうでない柱。噛み合わせを設けて継いだ木材。細くない「貫」。https://shinkahousinght.at.webry.info/202104/article_5.html
5.胞衣塚・天神社跡地・茶室・屋敷神祠・井戸屋形、満開の桜。3月下旬、中村家住宅の桜。https://shinkahousinght.at.webry.info/202106/article_7.html
6.中村家 北西の天神社。元 中村家の氏神だった天神社。https://shinkahousinght.at.webry.info/202104/article_7.html

☆ 深奥山方広寺(浜松市北区引佐町奥山)と「信教の自由」を侵害する者
1. 八百長の通算契約棟数全国1位。遠州地方の営業の我田引水。 http://shinkahousinght.at.webry.info/201707/article_1.html
2. 商品を大事に思う心。住宅営業にとっての知識。 http://shinkahousinght.at.webry.info/201707/article_2.html
3. 払うべきカネを払わない者。掛川の人口は4万人ではない。 http://shinkahousinght.at.webry.info/201707/article_3.html
4. 営業は自分で考えるもの+協力を求めてそれで契約になるのなら。 http://shinkahousinght.at.webry.info/201707/article_4.html
5. うかつに「売れる人」と言うな。営業は大貧民ゲーム。 http://shinkahousinght.at.webry.info/201707/article_5.html
6. 山門。 「もうかってる」会社が人をやめさせてよいのか。 http://shinkahousinght.at.webry.info/201707/article_6.html
7. 弁天堂。 利益を生み出したのは労働。使用者に媚びる俗物寺。 http://shinkahousinght.at.webry.info/201707/article_7.html
8. 椎河龍王。亀背橋。「信教の自由の侵害」を認識できないのは「病」 http://shinkahousinght.at.webry.info/201707/article_8.html
9. 三重塔。 堂宇を増やすのが寺の発展なのか。 http://shinkahousinght.at.webry.info/201707/article_9.html
10. 鐘楼、本堂。 裏口は嫌い。従業員の労働が化けた羅漢? http://shinkahousinght.at.webry.info/201707/article_10.html
11. 上天台舎利殿、観音堂。 「親に感謝」は「教育勅語」の思想。 http://shinkahousinght.at.webry.info/201707/article_11.html
12. 開山堂、勅使門、半僧坊真殿。 本人が希望しないお守りは害がある。 http://shinkahousinght.at.webry.info/201707/article_12.html
13. 七尊堂(富士浅間・春日・伊勢・稲荷・八幡・梅宮・北野)と稲荷社 http://shinkahousinght.at.webry.info/201707/article_13.html
14. 不良ボーズによる宗教の強制は国民に信仰心を妨げる http://shinkahousinght.at.webry.info/201707/article_14.html 
15. (株)一条工務店の従業員の給料へつった金が、深奥山方広寺門前のじいさんとその孫の小遣いに化けた https://shinkahousinght.at.webry.info/201707/article_15.html
(番外)『ゴルゴ13』と考える「信教の自由」。「信教の自由」を侵害する深奥山方広寺は宗教失格。「信教の自由」を侵害する営業は三流の営業。https://shinkahousinght.at.webry.info/202001/article_4.html

日本文化史 第2版 (岩波新書 黄版 187) - 家永 三郎
日本文化史 第2版 (岩波新書 黄版 187) - 家永 三郎
木造建築を見直す (岩波新書) - 坂本 功
木造建築を見直す (岩波新書) - 坂本 功

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック