光明寺(鎌倉市)参拝【6/11】天照山の展望台から見た山門・大殿と海、廟所、風致保安林、大聖閣背面

[第593回] 鎌倉シリーズ(3)-6
   大殿(本堂)の右側から大殿の後ろにまわって背後の小山に上って行く小道があります。 上がっていくと、ウッドデッキ・・と言っていいと思いますが、海側に向かって2つ設置してあり、光明寺の伽藍を手前に、向こうに海岸から相模湾を見ることができます。
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〔 ↑ (左)開山堂。 (その向こう)山門。 (右手前)大聖閣。 (その向こう)書院。 )
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〔 ↑ (手前に見える建物)大殿。 〕
   相模湾でヨットを走らせている人がいる↓・・・・が、
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↑ もちろん、↑の写真は望遠レンズを使用して拡大したもの。


( ↑ 「旗」マークが「展望台」 )

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   ↑ 光明寺の東側の山林は「風致保安林」だそうだ。 「風致保安林」とは?
《林野庁 保安林の種類別の指定目的》http://www.rinya.maff.go.jp/j/tisan/tisan/con_2_2_3.html によると、「保安林」はその目的によって17種類に分かれており、「風致保安林」とは、≪ 名所や旧跡等の趣のある景色が森林によって価値づけられている場合に、これを保存します。≫というものらしい。 1980年代後半、小堀住研(株)〔→エスバイエル(株)→(株)ヤマダエスバイエルホーム〕に入社してすぐの「新卒社員研修」で、講師役で来た設計部の人が、京都・奈良・鎌倉は、法規制がいろいろと細かいものがあって建てにくい、という話をしたことがあった。 1992年、宅地建物取引主任者〔(2015年の改正で)→宅地建物取引士〕の登録実務講習でも、同様に、鎌倉なんかは、いろいろと規制があって、実際問題として所有権は自分のものであっても、現実にその土地に何かしようとしても、ほとんど何もできないような場所もある、といった話があった。 ↑は「風致保安林」ということで、鎌倉にはこういうものがあって、寺社の周囲を守っているということだろう・・・けれども、鎌倉市に隣接する横浜市金沢区の金沢文庫、称名寺に今となっては20年近く前に行った際、稱名寺の境内をとりまく山林の中の遊歩道を一周することができたのだが、その際、その遊歩道の脇の木の向こうに見えるフェンスの向こう側はどうなっているのだろうと思って見ると、そのフェンスの向こうは絶壁で、その下は分譲地になって戸建住宅が並んでいたのでした。 稱名寺は寺の伽藍の周囲の山は保存されていても、そのすぐ外側になると、完全に別世界になっていた。 住宅なりを建てたいと思う側からすれば、「ぐちゃぐちゃといろいろと規制があって建てにくい」ということになっても、逆に、寺社や古くからの街並みの景観を守りたいという側から見ると、「ほんの少しだけしか守られていない」という印象を受ける。鎌倉市でも、これはこの街並みに合わないのではないかと思えるような建物を見ることもあるが、それは他の市町村に比べれば少ないと思うが、建てる側からすれば規制が厳しいと感じるかもしれない。又、規制が厳しいのが嫌なら他の場所に住めばいいと思う人もいるかと思うが、そういう場所に住みたいと思って移住した人ではなく昔から住んできた人には、そこに住みたいが「鎌倉的なもの」ではなく「普通の建物」に住みたいという人だっているだろう。 その折り合いが難しいところかもしれない。

    大殿の後ろの小道を登って行って右に曲がった所にウッドデッキを2つ設置した「展望台」があり、そこの後ろをさらに南に行くと、鎌倉市立第一中学校。 この中学校の向こう側は、もう鎌倉市ではなく逗子市小坪 で、地図を見ると分譲地が広がっているらしい。 その鎌倉市立第一中学校の運動場の手前(北側)の細い道を東に進むと、北側にひとさまのお墓が何基か並んでいるが、その前を通り過ぎた左側↓が、開山 然阿良忠(ねんあ りょうちゅう)上人らの廟所になっている。
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( ↑ 「 i 」マークが廟所。 )
↑ クリックすると大きくなるので大きくして見てください。奥の手前の両側の石灯籠に「開山廟所前」と書かれている。 その両側手前は、その後、歴代の住職の墓なのだろうか・・・・。 「開山廟所前」と書かれているからには、奥が開山の墓かと思えるのだが。
   地図を見ると、光明寺は鎌倉市では最も南よりで、すぐ南は逗子市。 鎌倉駅から「光明寺」バス停を通って、「逗子駅」「新逗子駅」まで行く京浜急行バスに乗って、「光明寺」バス停で下車して、帰りは歩いて鎌倉駅まで行ったのだが、地図を見ると、光明寺は「鎌倉」駅と「逗子」駅・「新逗子」駅の中間よりはちょっとだけ「鎌倉」駅の方が近いかなという場所であり、帰り、光明寺から「鎌倉」駅まで歩けたので、「逗子」駅・「新逗子」駅まででも歩けないこともないのではないかと思う。 次回、行くことがあれば、「逗子」「新逗子」まで歩いてみたいと思う。

   大殿の後ろを天照山を登ると、開山の廟所があるとでていたものの、山の相当高い所にあるのなら登るのも大変かと思ったりもしましたが、実際に歩いてみると、大殿の右から背後にまわって南から北に向かって上る小道は、それほどの距離はありません。 ↑に「展望台」からの写真を掲載したように、光明寺の大殿・開山堂・大聖閣などの屋根の高さより少し高いくらいの高さですから、特に苦痛を感じることもなく登れます。 この小道からは、大殿の後ろの面(東面)、大聖閣の後ろの面を見ることができます・・・・が、大殿の方は、なるほど、こうできているのかと「建築探偵団」としては納得したりしますが、大聖閣の方は、大殿から開山堂に至る渡り廊下や開山堂の濡縁の位置から池越しに見てこそ、なかなかの建物で景観ですが、後ろから見ても、それで何なんだてところです・・・が、やっぱり、「建築探偵団」としてはそれはそれなりに見たいものですから、もっぱら参拝目的の方は、渡り廊下から池越しに見て帰られていいと思いますが、「建築探偵団」は後ろからも見て帰った方がいいと思います。
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( 大聖閣。 うしろの小道から見たもの。)

   海側から光明寺に向かって左手に、「千手院」がある。↓
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↑ 赤い門がきれい。 光明寺の僧坊だったらしいが、赤い門の寺ということは、もしかして、女性の寺、尼寺だったとかだろうか・・・などと考えたりもしたが、そういう記述は見当たらない。
≪ 山号は天照山(てんしょうざん)で光明寺と同じ。光明寺の左手にあり、もとは光明寺の僧坊だったと伝えられる。関東大震災で文献を失い、開山、創建年は不明。   以前は専修院と称し念仏の道場であったが千手観音が知られ、千手院と改称した。 かつて光明寺が浄土宗の学問所であったとき、各地からやってきた学僧たちの修行道場であったが、江戸時代の中ごろからは学僧も減り、学頭とよばれた住職が近所の子ども達に読み書き、そろばんを教えていた。明治になると桑楊学校と呼ばれ材木座の子どもたちが通学していた。本尊は阿弥陀如来。≫
(『鎌倉観光文化検定 公式テキストブック』2007.4.3.かまくら春秋社)
※ 千手院(鎌倉市観光課) https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kamakura-kankou/meisho/03senjuin.html

  (2018.4.10.)

  次回、 7.「鎌倉アカデミア」碑。 「『教育』する側」の論理・「される側」の論理 http://shinkahousinght.at.webry.info/201804/article_7.html


☆ 鎌倉シリーズ(3) 光明寺(鎌倉市)参拝
1.光明寺は、浄土宗の鎮西派と西山派のうち、鎮西派。 菊と三つ葉葵の両方の紋が入った「総門」 http://shinkahousinght.at.webry.info/201804/article_1.html
2.「山門」と桜。「羅漢」とは。 鐘楼。http://shinkahousinght.at.webry.info/201804/article_2.html
3.「大殿」(本堂)と桜。火灯窓。善導大師とは。 http://shinkahousinght.at.webry.info/201804/article_3.html
4.「大聖閣」と「記主庭園」。景観に隠す建築と新たに創造する建築 http://shinkahousinght.at.webry.info/201804/article_4.html
5.「開山堂」。「網引地蔵」。地蔵とは。「戦没者碑」 http://shinkahousinght.at.webry.info/201804/article_5.html
6.天照山の展望台から見た山門・大殿と海、「廟所」、背後から見た大殿と大聖閣 〔今回〕
7.「鎌倉アカデミア」碑。 「『教育』する側」の論理・「される側」の論理 http://shinkahousinght.at.webry.info/201804/article_7.html
8.2階追焚有浴室と耐力壁配置。自分の都合に合わせ構造基準を変える会社+光明寺前の海 http://shinkahousinght.at.webry.info/201804/article_8.html
9.コンパネはぬるま湯ではがれる? 釘と接着剤による接合の違い。建築専門学校は役立つか http://shinkahousinght.at.webry.info/201804/article_9.html
10.「集成材はムク材の1.5倍強い」て誰が言った? http://shinkahousinght.at.webry.info/201804/article_10.html 
11.九品寺・日本基督教団鎌倉教会・「共産党建築」・「警察建築」・交番研究 http://shinkahousinght.at.webry.info/201804/article_11.html 

鎌倉シリーズ
(1) 荏柄天神社 http://shinkahousinght.at.webry.info/201401/article_7.html
(2) 山崎天神 http://shinkahousinght.at.webry.info/201504/article_2.html


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