祐天寺(目黒区)参拝【5/7】-本堂。免震構造建物の周囲の問題、出入口のバリアフリーとの関係。

[第577回]
   表門-仁王門 というラインを進むと突き当りにあるのが「本堂」↓です。
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〔 ↑ (正面)本堂。 (右手前)「水屋」(手水舎)。 (左の赤い鳥居)五社稲荷。 (左奥の1階に絵があって塔がある建物)仏舎利殿。 (右側 水屋〔手水舎〕と本堂の間)水子地蔵。 〕
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( ↑ 本堂。 )

( ↑ 「 i 」マークが本堂。 )
   祐天寺でいただいたリーフレットによると、≪ 明治27年(1894)〔「一躍清(1894)を攻める」日清戦争の年〕の火災により本堂などを焼失し≫た後、≪明治31年(1898)≫に境内にあった将軍代々の御霊殿を本堂として曳き移し、そこへ内陣・外陣を増築して復興し≫、≪その後も増改築を繰り返し、平成19年(2007)から同29年(2017)にかけて免震工事が施され、現在に至≫るというものらしい。
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 ↑ 屋根には、「ズがたか~い。控えおろう」て感じで、三つ葉葵の紋がかかっている。
  今でも、三つ葉葵の紋を見ると思いだすのが、栃木県足利市にあった、「パチンコ 徳川」て店。 2階に該当する高さにでっかい三つ葉葵の紋が出ているので、この店、何の店だあ~あ? と思って驚いて見ると、パチンコ。 なんか、すげえ・・・・・。

   本堂もまた、免震構造が施工されている。↓
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   ↓の立札が建っています。大地震が来ると「最大45cm」動く、即ち、↑の溝の部分くらいを建物が水平方向に移動することになり、なおかつ、地震はいつ突然発生するかわからないので、普段から、この溝の部分には入らないようにしてもらいたいということなのです。
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しかし、私などは、(株)一条工務店の免震実験を見学もしましたし、免震体験装置に乗せてもらいもしたし、ひとが乗って体験しているのを横で見もしてきましたので、免震構造の場合、その免震装置より上の部分が横に移動するというのを見て知っていますが、実感としてわからない人が多いのではないかと思います。 自分の家について、免震構造にするといくら金額がプラスになり、なおかつ、敷地にどのくらいの余裕を持たせないといけないかといったことを理解した上で建築した人は、自分の家の建物ができあがるまでに、免震構造とはどういうものなのか、一通りは理解するでしょうけれども、そうでない人にとっては、地震時に建物が水平方向に移動すると言われても、いまひとつ実感できないのではないか。ましてや、子供なんかは、実際問題として、私が小学生くらいの頃なんか、下校時に、「人は道を歩くもので、U字溝の上を歩いたりしないようにしましょう」と学校の先生から言われても、余計にそういう所を通りたがったりしたもので、こういう場所を見ると、この溝の所ってどうなってるんだろうなどと思って、かえってそこに入って下をのぞき込んだりとかしたがる・・ということがないとは言えないようにも思えます。 地震時に建物が動き出した時に、はじき飛ばされるのならまだいいのですが、↑の溝の部分で溝の部分で挟まれてしまうということになると大怪我につながります。たしかに、免震構造はそうでない建物よりも地震には強いし、建物が損壊しにくいというだけでなく、建物の内部にいた場合に揺れが小さいため、内部にいる人が受ける衝撃を弱めることができ、建物の内部に配置されている家具であったり、美術館ならその展示されている絵画や彫刻など、お寺のお堂であれば仏像などが損壊しにくいという長所はあるのですが、不特定多数の人がやってくる、特に子供や必ずしも判断力が優秀といえないような人もやってくるような場所では、建物のすぐそばの位置には特に必要がない限り近寄らないようにと言っても、なかなか徹底しにくいことから、そばにいた時に大地震が来て、免震構造にしていたことから傷害を受けるということにもなりかねない、という不安もまたあります。
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( ↑ (右手前)本堂。 (向こう側)仏舎利殿。 )
↑ 本堂でも、阿弥陀堂と同様、雨樋の縦樋を設けず、下に雨水受けの壺を設置してそこで雨水を受けるようになっています。 免震構造の場合、雨樋の横樋の流れる方向を変更して、玄関入口の両側で雨水が落ちるのではなく、どこか建物のすぐそばで縦樋を施工して、地震時に免震構造が機能して建物が移動した時には縦樋は建物と一緒に移動して、地面のすぐ上から雨水が落ちるというようにした方がいいということはないでしょうか。
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↑  この部分が、地震で免震装置が作動した時にどう反応するのだろうか・・・と思うのです。 上野の国立西洋美術館でも、これと同様の箇所があったように思います。 国立西洋美術館にしても、片方で免震構造を取り入れたいが、他方において、「バリアフリー」も実現したいというところがあります。 お寺においても、免震構造を取り入れた時、免震装置より上が地震時に水平方向に移動するためには、免震装置のところで、いくらかの高低差を設けざるをえない。 しかし、一方で、「バリアフリー」をも実現したいし、不必要な段差は作りたくない。誰もが訪ねることができるお堂にしたいとなると、出入口の部分をどうするのかという問題が出てきます。 その対処が↑のようなのですが、はたして、大地震が発生した時、↑の部分はどう反応するのでしょうか。

  (2017.12.24.)

  次回、《 6.書院。免震とバリアフリーの関係。鬼怒川・毛野国の地名の由来。》 http://shinkahousinght.at.webry.info/201712/article_10.html


☆ 祐天寺(東京都目黒区)参拝
1.表門・仁王門。祐天寺商店会。警察は犯罪者の味方。http://shinkahousinght.at.webry.info/201712/article_5.html
2.地蔵堂・地蔵堂門・子守地蔵・水子地蔵。「寅さん」「鬼太郎」「マグマ大使」「パンダ」浅見光彦論。http://shinkahousinght.at.webry.info/201712/article_6.html
3.かさね塚。仏舎利殿。海難供養碑。職場の我儘女と「少子高齢化対策」に殺された我が子。 http://shinkahousinght.at.webry.info/201712/article_7.html
4.鐘楼堂・阿弥陀堂・五社稲荷。お堂の免震構造の問題。http://shinkahousinght.at.webry.info/201712/article_8.html
5.本堂。お堂の免震構造とその周囲。免震とバリアフリーとの関係。〔今回〕
6.書院。免震とバリアフリーの関係。鬼怒川・毛野国の地名の由来。http://shinkahousinght.at.webry.info/201712/article_10.html
7.宝篋印塔・祐天上人墓。C57車輪。みよし商店会。「権威主義的パーソナリティー」の「デザイナー」。親に加担する教諭。 http://shinkahousinght.at.webry.info/201712/article_11.html 


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