警察暴力団による発砲傷害事件―毎日新聞さん、「職務質問」に応じるか否かは任意だと知らないのですか?

[第241回] 最近の警察(42)
   毎日新聞(http://www.mainichi.co.jp/)さん、毎日の記者さん。 「職務質問」に応じるか否かは任意だ、と知っていますか? 毎日新聞社は大学生の人気企業のひとつで、毎日新聞社へ入社したいと思えば、まず、筆記試験があってそれに合格してから面接になり、筆記試験もけっこう難しいはずでしたが、こんなことがわからない人が記事を書いているのですか???
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<警官発砲>巡査部長はねた男の足に命中 東京・新宿
毎日新聞 2月24日(月)1時14分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140224-00000005-mai-soci
  23日午後5時ごろ、東京都新宿区大久保1の路上で、乗用車を運転する30代とみられる男に警視庁自動車警ら隊員が職務質問をしたところ「警察は嫌いだ。免許証は見せたくない」と話し、逃走した。同区大久保3で発見し、再び事情を聴こうとしたところ、男の車が応援のパトカーや複数の一般車両に衝突、同隊の男性巡査部長(50)をはねた。男性警部補(52)が「降りろ。撃つぞ」と警告した上で、運転席側の窓を割って拳銃を発砲、男の足に命中した。男は重傷の模様。
  男は車を降り、タクシーで逃走したが、同区内で身柄を確保された。警視庁は男の回復を待って殺人未遂と公務執行妨害容疑で事情を聴く方針。吉田宏彦・警視庁地域総務課長は「現時点で適正な職務執行だと考える」としている。【神足俊輔】
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  ↑毎日新聞て、気は確かでしょうか?  職務質問に応じるか否かは任意なのです。 ≪「警察は嫌いだ。免許証は見せたくない」と話し≫て職務質問には応じない意志表示をきっちりとして乗用車を発進させたとしても、何ら違法なことはなく、≪逃走した≫などと言われる筋合いはないのです。
   それを、さらに≪同区大久保3で発見し、再び事情を聴こうとした≫と≪「警察は嫌いだ。・・」≫という人間に対して相当に執拗に追いかけており、そこまで追いかけられれば、追いかけられた方としては恐怖を感じるのが当然です。  ≪「降りろ。撃つぞ」と警告した上で≫とそこまでやって、なぜ、その警察の対応が違法でないのでしょうか。 ≪応援のパトカーや複数の一般車両に衝突≫したからと主張するのでしょうけれども、拒否している人間に対して強制的に「職務質問」に応じさせようとして≪応援のパトカー≫等で車両の進行を妨害していたのでしょう。 ≪複数の一般車両≫といっても、少なくともそのうち何両かは「警察の協力者」で「暴力警察の同調者」の可能性が考えられます。 
   これ↑、どう考えても、警察の方こそ、傷害罪と違いますか? 職務質問を断ってクルマを発進させたとしても違法でも何でもないのです。 それを追いかけて≪再び事情を聴こうとした≫という警察の行為こそ違法と違うのですか? 強要罪に該当するのと違いますか。そこまでされた人間が恐怖を感じて逃げようとしたとしても、当たり前の態度と違うのですか? なぜ、それを「公務執行妨害」などと言われなければならないのですか? 
 
   これだけの文章では事実関係がわかりにくいところもありますが、この文章を見る限りでは、どう考えても悪いのは警察の方でしょう。 「毎日新聞」は、こんないいかげんな書き方をして、それで、クオリティーペーパーだと主張できるつもりですか?!?
   私は、この日の「毎日新聞」を最寄のコンビニで購入してこの記事を探しましたが、版が違うのか見つけることはできませんでした。
   この記事だけでは、警察から銃撃を受けて重傷を負わされた人が、単に職務質問と警察が嫌いだっただけの人なのか、それとも何かの犯罪にかかわっていた人なのかはわかりませんが、もしも、何かの犯罪にかかわっていた人であった場合、「犯罪に関わっているようなそういう人だから警察はこのような対応をしたのだろう」と思いこむ人がいるようですが、そうではないのですよ。 これは警察がいつでもやっていることで、誰にでもやることなんですよ。一般市民に警察暴力団がいつでもやることなんですよ。決して勘違いしてはいけませんよ。


≪  職務質問というのは実は行政警察活動の一環なのです。 警察官職務執行法というものがありますが、これは刑事訴訟法で勉強する重要な法律の一つです。この警察官職務執行法は、略して警職法といいます。
   その警察官職務執行法の1条をみてください。
 ◆◆◆警察官職務執行法第1条
 この法律は、警察官が警察法(昭和29年法律第162号)に規定する個人の生命、身体及び財産の保護、犯罪の予防、公安の維持並びに他の法令の執行等の職権職務を忠実に遂行するために、必要な手段を定めることを目的とする。
 (2) この法律に規定する手段は、前項の目的のため必要な最小の限度において用いるべきものであって、 いやしくもその濫用にわたるようなことがあってはならない。

  1条には目的が書いてあります。 「この法律は、警察官が警察法に規定する個人の生命、身体及び財産の保護、犯罪の予防、・・・・(の)ために、必要な手段を定める・・・・」とあります。
   次に2条をみてください。
     ◆◆◆警察官職務執行法第2条
 警察官は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由がある者又は既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知っていると認められる者を停止させて質問することができる。
(2) その場で前項の質問をすることが本人に対して不利であり、又は交通の妨害になると認められる場合においては、質問するため、その者に附近の警察署、派出所又は駐在所に同行することを求めることができる。
3) 前2項に規定する者は、刑事訴訟に関する法律の規定によらない限り、身柄を拘束され、又はその意に反して警察署、派出所若しくは駐在所に連行され、若しくは答弁を強要されることはない。
(4) 警察官は、刑事訴訟に関する法律により逮捕されている者については、その身体について凶器を所持しているかどうかを調べることができる。

   さて、2条1項は「警察官は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者又は既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知っていると認められる者を停止させて質問することができる」と書いてあります。この「停止させて質問することができる」というところが重要です。これを職務質問といいます。
   2項で「その場で前項の質問をすることが本人に対して不利であり、又は交通の妨害になると認められる場合においては、質問するため、その者に附近の警察署、派出所又は駐在所に同行することを求めることができる」と書いてあります。ただ、求めることができるというだけです。
   そして3項で「前2項に規定する者は、刑事訴訟に関する法律の規定によらない限り、身柄を拘束され、又はその意に反して警察署、派出所若しくは駐在所に連行され、若しくは答弁を強要されることはない」と規定されています。ですから、「ちょっと警察署に来てくれ」と言われても「嫌です」と断ることができるのです。別に連いて(ママ)行く必要はないというわけです。
   それから4項で「刑事訴訟に関する法律により逮捕されている者については、その身体について凶器を所持しているかどうかを調べることができる」と規定してあります。しかし、逮捕されていないときは所持品を検査できるということは、どこにも書いていないことに注意しておきましょう。
   さて、1項に書いてあるように「停止させて質問することができる」というわけです。これを職務質問といいます。しかも、その職務質問自体は3項にあるとおり任意なのです。答弁を強要されることもありません。ですから、司法警察職員が、「ちょっといいですか」と近付いてきたときも、「今ちょっと忙しいので」と言って、行ってしまってもいいのです。これは、職務質問の根拠条文だということを覚えておいてください。
   この職務質問というものから、犯罪発見のきっかけになっていくことがあります。たとえば、職務質問してみたら、どうもなにかおかしいな、なにか凶器を持っているのではないか、覚せい剤を使っているんじゃないか、だとか司法警察職員が思って持ち物などをチェックしてみることがあります。しかし、ある意味ではこれは大変な人権侵害につながる行為となるわけです。
  個人には、プライバシーというものがあります。したがって、そんな質問に答える必要もなければ、「放っておいてくれ」と言うこともできるのです。 しかし、犯罪捜査の側からいうと、たとえばオウム事件のときも、職務質問や所持品検査によって逮捕したり、真相解明したりしたように、職務質問はきわめて有効なものです。ですから、職務質問や所持品検査というのは、捜査の観点からすれば非常に有効です。しかし、逆にそれだけ人権侵害の危険が非常に高いということになります。
  また、職務質問の実効性をもたせるために、質問中の短時間に拘束を認めたり、拒否して去ろうとする者をある程度引き止めたり、さらに危なそうなものを持っている者に対して、中身を開けさせる(これを所持品検査といいます)というところまで認められるという解釈をとると、人権侵害の危険はますます高まることになります。 ・・・≫
伊藤 真(まこと)『伊藤真の刑事訴訟法入門 講義再現版 第4版』2010.3.15.第4版 日本評論社 P.27~P.31 [ 原文で青字を青字、太字は太字にした。◆はパソコンでもとの記号がないので代用。 (2)は○に数字は環境依存文字なので(2)に変えた。 アンダーラインはブログ作成者が入れた。]〕

  「職務質問」は応じるか断るかは任意なのです。 「警察は嫌いだ。免許証は見せたくない」とはっきりと拒否の意思表示をした上でクルマを発進させた人間に「逃走した」だのと中傷を加えるのは許せされないことです。 この程度のことをわかっていない人間が毎日新聞は記事を書いているのでしょうか? 毎日新聞は恥を知れ!と言わざるをえません。
  「職務質問」に対してはっきりと拒否の意志表示をして発進した人間を追いかけて、再度、「職務質問」を強要したこの警察の対応は強要罪に該当します。
  ≪応援のパトカー≫や「一般車両」と称する警察の同調者の車両で進行を妨害したというのは、「逮捕監禁罪」に該当すると評価される可能性もあります。


≪   いやな職務質問にはいっさい
     答える必要はない

  ・・・・だが、実際はどうか? ・・・・・・(略)・・・
  「職務質問」というのは警職法第二条に規定された権限であるが、それには厳しい要件が科せられている。むやみやたらに、誰に対してもやってはいけないのだ。
  要するに職務質問とは、被質問者が、周辺の事情から合理的に判断して、異常な挙動をしているとか、犯罪について何かを知っている、あるいは関わっている、と思われる人に対して(これを法律の構成要件という)任意で、
▼停止を求めること
▼質問すること
▼交番や警察署への同行を求めること(その場で質問する事が本人に不利、あるいは恥ずかしいなどのとき、また交通の妨害になるときに限る)
  これら三つの行為を行うことができる、というにすぎないのだ。
  そこで対抗法はどうやればいいか・・・・・という問題にすすんでいこう。
  (市民の対抗法)
  「職質」はすべて、あくまで任意なのであるから、もし被質問者が、
  「いやだ、オレは答える必要も義務もいっさいない。交番など行く必要ない。断る」
  といえば、無理強いしたり、嫌がる人を強制的に連れていくことはできないのだ。
  粘り強い説得が許される、というのはあくまで言葉の上での“ 説得 ”であって、進路に立ち塞がったり、モノを置いて妨害したり、手をかけて引き止める行為は許されない。
  たとえば、許されるのは「自転車の荷台やハンドルに軽く手をかけ、あるいは相手の肩に手をかける程度まで」とされてはいるが、それは警察の言分にすぎない。市民の意志に反した行為――ハンドルや肩を強く掴んで本人の進行、行動の自由を奪ってはならないのだ。
  相手の意志や行動の自由を奪ってはならないこと、そして任意か、強制かの両者の限界は、「最終的には相手の意志に反して行為すること」
となるから、言葉の脅迫、態度の程度、物理的抑圧の強弱は、受け手側(市民)が、
△「怖いから警官のいう通りになった」
△「嫌だというのに、無理矢理、多数の警官の力で、強引に連れていかれた」あるいは「道路、通行の妨害をされて実質的に立ち止まらざるを得なかった」
 という場合は、精神的、物理的に警官は相手の意志に反して一定の事実行為(権限行使)をしたことになる。これは明らかに違法行為である。

  警職法では、これを絶対に禁じている。許される範囲を決めている、ということはそれ以上の行為を警官がすると「職権乱用罪」で逆に罪に問われることを意味する。
  これを市民は重要ポイントとして知っておれば、警官が職務質問をしてきても、いっさい答える必要はないし、ちょっと交番まで来い、といっても断るか無視すればよいことが分かる。
  もちろん、立ち止まる必要も義務もいっさいないことがはっきり分かったであろう。≫
千代丸健二編著『ザ警察対抗法――職質から逮捕・取調べまで』1986.2.28. 三一新書 P.65~67 [原文の太字は太字にした。 傍点は入力できなかったので省略した。] 〕

  ≪男の車が応援のパトカーや複数の一般車両に衝突、≫というのは、≪進路に立ち塞がったり、モノを置いて妨害したり≫の行為として≪応援のパトカー≫や“一般車両”を進路に置いた可能性が考えられる。 ≪同隊の男性巡査部長(50)をはねた。≫というのも、≪男性巡査部長(50)≫の方から軽く触れた上で「はねられた、はねられた。イタタタタ」とか言った可能性も可能性として考えられる。 警察ならやるだろう。 毎日新聞はそのあたりを確認した上で記事を載せたのか? そうではないだろう!
   
  千代丸健二氏は『ザ警察対抗法』で
≪ それでも強引に職質をかけてくる警官にはどう対抗したらよいか。 
答えは簡単だ。 次のようにいえばよい。
「お前、それ以上、私につきまとったり、答えを強要すると、職権乱用になるぞ!」
 と頭から一発! ビシッ、とかますとよい。 ほかの科白(せりふ)としては、
「お前は警官のくせに、私に答えを強要するのか」(強要はできない。当然、警官は「いや、これは任意で訊いているのだ」と弁解するだろう)その時はすかさず、
「私は、はっきり嫌だ、答える必要も義務もない、とお前に言ってる。 これ以上は職権乱用で、強要になるぞ。それを知っててやるのか」
 または、
「強制だ、とはっきり言ってみろ、そしたら私も考えるから――」
(とひっかけてやる、もし警官が、強制だ、とでもいえば自ら職権乱用を認めたことになる。バカだ)
「お前は警官をクビになりたいのか。ポリ公やめて乞食にでもなるつもりか!」
(たかが職質くらいでクビになりたいバカはない)
  連中は、職質の行き過ぎくらいでクビになるはずがないと思い込んでいるから、その誤りをはっきりと思い知らせるとよい。
   警官の呼びかけに止まるも
    止まらないもすべて“任意”だ
 ≫(P.67~68)
と書いてる。 しかし、私が過去に経験したものからすれば、「嫌な職質」を拒否すると、特に、早朝で周囲に人がいなかったり、日没後で周囲から見えにくかったりすると、「なにい。ごらあ」とすごみ、突き飛ばしたり、何人もで飛びかかり蹴りかかるなどの暴行を加えるなど警察はおこなうので、この点について、千代丸氏の記述は見通しが甘いと思う。
  又、警察官は市民から身分証明証の提示を求められれば警察手帳の写真が貼ってあるページを開いて見せなければならないはずであるが、実際には提示を求めると、「見せる必要ねえ。うるせえ、ごらあ」とか言って拒否する場合が少なくない。それは市民に暴行を加えた時に追及されにくいようにということもあるようだ。 又、市役所などで話をして誰に話をしたかわからなくなってはいけないので職員の名前をきいた場合、虚偽の名前を言う者は多くないと思うが警察に名前をきいた時は虚偽の名前を言っている可能性が低くないようだ。
   そのあたりの私自身の経験も、このブログでも追って述べていきたいと思うが、今回は、まず、この記事で書かれている警察の対応に対する疑問と、記事の書き方の不当性の指摘をおこなうところまでとする。

☆ 私が経験した「職務質問」について、
[第107回]《日中、男性でも非常ベル携帯は必要かも~警察の恐怖(2)~東京都目黒区の警察、及、営業の安全》http://shinkahousinght.at.webry.info/201206/article_9.html
似たものとしての「巡回連絡」について、
[第119回]《脅迫による強制でも“任意の「巡回連絡」”だと主張する警察―栃木県佐野市の警察(1)~警察の恐怖(4)》http://shinkahousinght.at.webry.info/201208/article_4.html
軽微な盗難?を警察に話したために、実質「巡回連絡」されてしまった経験について、
[第132回]《軽微な盗難ならば警察には届けない方がよい。 警察が個人情報を探る口実を与えるだけ。》 http://shinkahousinght.at.webry.info/201209/article_6.html
で述べました。
「職務質問」を断って発進したクルマに警察が銃撃を加えた事件について、
[第101回]《職務質問を断って発進したクルマの運転者を射殺、同乗者を「助手席の男」呼ばわり~最近の警察(13) 》http://shinkahousinght.at.webry.info/201206/article_3.html
で述べました。
 御覧くださいませ。 しかし、けーさつというのは本当に怖いですねえ。

  いいですか。 これは、警察が「特別に問題のある人」にだけやることではないのですよ。 警察(→検察→裁判所)がいつでも誰にでもやることなんですよ。

☆『救援ノート 改訂第9版』(2011改訂。救援連絡センター)は
http://qc.sanpal.co.jp/info/1143/
 
 (2014.2.26.)

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↑ 法学関係者で伊藤真(まこと)という人が2人いて、ひとりは民事訴訟法が専門の東大名誉教授で『民事訴訟法』(有斐閣)の著者 伊藤眞(まこと)。 もうひとりが伊藤塾 塾長で『伊藤真の民事訴訟法入門』(日本評論社)の著者の伊藤真(まこと)。両方とも民事訴訟法の本を書いていて、ややこしいことこのうえないが、東大名誉教授の方の伊藤眞は民事訴訟法が専門なので刑事訴訟法の本はなく、↑も伊藤塾 塾長の方の伊藤真。




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≪  「最大のポイントが『5点の衣類』であることは周知のとおりですが、発見された経緯からしておかしい」
   そう指摘するのは20年以上、袴田事件を追い続けているノンフィクション作家の山本徹美氏だ。
「・・・・それまで犯行時の着衣は『血染めのパジャマ』だったのに、唐突に『5点の衣類』へと変更され、その後、間をおかずにズボンの共布(ともぬの)(予備の布)が袴田さんの実家で発見されるのです。ズボンは袴田さんが絶対にはけない小さいサイズだったのに
   救う会の幹部はこの共布(ともぬの)を発見した静岡県の元警部から、こんな興味深い証言を得たという。
家宅捜索責任者の松本久次郎警部に『袴田の実家のタンスを探せ』と指示されたとおりに捜索したら、共布が出てきた。 自分は県警本部から応援組として派遣されたんですが、『なんで公判中の事件のガサ入れに付き合わねばならんのだ』と思っていました」
  松本警部(当時、以下同)は最も多く袴田さんの取調べを行った捜査班長。証拠を応援組に発見させ、客観性を持たせようとしたとすればあまりに姑息だ。≫
≪ 「袴田事件では、裁判や捜査に都合のいい証拠がタイミングよく出てくる。きわめて幼稚なやり方なのに、裁判所は疑問の声すら上げなかった」(村崎氏[袴田弁護団 弁護士])≫
≪ 裁判所が警察・検察とグルになって、袴田さんを殺人犯に仕立て上げた構図が浮かび上がる。≫
≪ 極めて不自然な証拠であるズボンを「被告人のものと断定できる」、他の衣類も「被告人のものである疑いが強い」とし、吉村調書の矛盾点は「大筋であっている」と問題視せずスルーした東京高裁の横川敏雄裁判長は控訴を棄却した翌年、札幌高裁長官に栄転。後に早大法学部客員教授を務めた(’94年に死去)。≫
≪ 「刑事や検事、裁判官たちは何の罪にも問われないのか。 ・・・・」 (『絞首刑』の著書があるジャーナリストの青木理氏) ≫
《袴田巌さんの罪をデッチあげた刑事・検事・裁判官》 〔↑ 「週刊現代」4.12・19号〕)
 ≪ 極めて不自然な証拠・・を「・・と断定できる」、・・「・である疑いが強い」とし、・・の矛盾点は「大筋であっている」と問題視せずにスルー≫
というのは、袴田事件においてだけではなく、この東京高裁裁判長だけではないですよ。
 これは、多くの裁判官が今の日本で日常的にやっていることなんですよ! 決して、特に有名冤罪事件とされる裁判でだけやっていることではありませんよ! 



≪ ・・・工藤會の木村博幹事長はこう指摘する。
「・・・・警察の常套手段ですが、発砲でも何でも、すべて工藤會の組織的な仕業として大手マスコミに情報を流してきました。・・・・
  しかし県警が工藤會の犯行とした(重大)事件のうち、実際に関与が立証されたものは一つもありません。・・・」≫
≪ 「・・・・ この前なんて、他県から来たらしい機動隊員3人が小倉の駅をバックに携帯電話で写メを撮っててね。 ・・・あれじゃ犯罪の抑止効果なんてないですよ」(市内のタクシー運転手) ≫
(《緊迫の北九州  警察vs.暴力団 「血の最終決戦」が始まる》 〔「週刊現代」4.12・19号〕)↑ 


≪(村串)・・特捜検察が「正義の味方」ともてはやされたバブル末期から’90年代にかけての捜査も、純粋な正義感だけに基づいたわけじゃないと思う。当時の特捜部の捜査にも大蔵省や財界、あるいは法務省内部の意向がチラついていた。・・・・
(小俣) 象徴的なのは’86年の平和相互銀行事件でしょうね。・・・・
・・・・
(村山) 検察は、なぜか強制捜査を7月6日の投票日当日にぶつけて来たんです。・・・
・・・
(村山) ・・・選挙の投票日にぶつけるというのは異例でしたね。検察上層部には、翌日の新聞は選挙の記事で埋まるので、必然的に事件の扱いは小さくなるとの計算があったのでしょう。・・・・
(村串) 逮捕された元監査役の伊坂重昭氏は元特捜検事でしたからね。・・・・
・・・・・
(小俣) 住銀による平和相銀の吸収合併は、捜査終了宣言のおよそ1ヵ月半後の10月1日でした。
(村串) 検察はそれまでに事件は終了させると、最初から大蔵省などに約束していたんだと思う。≫
(《三匹のおっさん記者、東京地検特捜部を語る 連載第2回 イトマン事件》 〔「週刊現代」4.12・19号〕)↑

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