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zoom RSS  I H調理器の電磁波ガイドラインと放射能汚染の暫定規制値〜類似の「低すぎるハードル」

<<   作成日時 : 2012/05/18 22:08   >>

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〔第95回〕
   私は、長く、住宅建築業の業界で勤めてきたが、I Hクッキングヒーターとオール電化住宅に関して、どうも、納得いかないような印象を受けてきた。 どこにか、というと、
1. I Hクッキングヒーターというものが、ひとつの調理機器であるとして、選択肢のひとつとして考えられるのであれば、それはよいとして、何か、I Hクッキングヒーターというものが絶対に良いものだと先に決めて、それをせっせと理屈づけしているような動きがあるように思えたこと。
2. I Hクッキングヒーターの電磁波について、これも、値が小さいから良いではないかという主張があり、仮に、小さいとしても、ガスコンロなら、電磁波の心配はないのに、なぜ、電磁波を発生させるものにしなければならないのか、と思えたこと。
3. 火が出ないから、その分、安全だというような主張があるようだったが、実際問題として、今までガスコンロを使ってきた年寄りは、使用方法を覚えることができず、使えないこと。
4. 「財産3分割論」とか「財産4分割論」という説があり、これは、財産を不動産・株券等・宝石貴金属類・現金預金関係に分けて持つようにした方が良いという話で、ほとんどのものを不動産とか、ほとんどの財産を金(きん)とかで持つようにすると、その相場が下がった時に大きな打撃を受けるが、何種類かのものに分けて持つようにすれば、危険性を小さくできるという話ですが、それと同じように、住宅における「エネルギー2分割論」「エネルギー3分割論」「2.5分割論」ということを考えたのです。 電気とガスの2つ、あるいは、電気とガスと灯油の3つ、電気とガス、及び、電気でも電池で使用できる器具、ガスでもカセット式のものなども用意しておくことで、中程度の地震などで、電気や都市ガスのいずれかが途絶えた場合でも、しばらくは生活できるのではないか、と考えたのですが、オール電化住宅というのは、ガスの基本料金が要らなくなるから、全体の光熱費は安くなる・・・と言われるけれども、それは、「家庭のエネルギー2分割論」「3分割論」の逆になるのではないかと思ったのです。
5. そして、たとえば、都市ガスが前面道路まできていない場所での建築において、
(1)コンロはプロパンガスで、給湯と風呂は灯油ボイラーでやると言う方法、
(2)コンロと給湯・風呂ともにプロパンガスでやるという方法、
それに、もうひとつの方法として、
(3)オール電化とする方法がある
ということで、選択肢のひとつとしてオール電化住宅を検討するのなら良いと思うのですが、都市ガスが通っている場所においても、猫も杓子もオール電化・・・と言って、それで、なにより、オール電化を勧めている人間自体が、どういいのかよくわかっていない場合が多い、 という点などに疑問を感じたのです。
   但し、ひとつの選択肢としては絶対に否定しようと思ったわけではないのです。

   しかし、2011年3月11日の東日本大震災にともなう福島第一原発事故の後、オール電化住宅なるもの、及び、I Hクッキングヒーター も、どうも、疑問点が表に出てきたようで、少なくとも、これまでの「オール電化住宅」と「 I Hクッキングヒーター」の評価はバブル的なはやりだったとわかってきたようです。
   私が、気に食わないと思うのは、住宅建築業の会社に勤めてきて、営業の仕事を長くやってきた者として、住宅建築業の営業というものは、無茶苦茶な物でもよいから売りつけるという仕事ではなく、顧客のためによりよい住まいを実現するためのコンサルタントでありカウンセラーであり、魚屋というものは、腐りかけの魚でも「新鮮だよ」と言って売りつけるのが仕事ではなく、本当に新鮮なものは新鮮だと言い、刺身には無理だけれども焼いて食べるなら十分いけるというものはそう説明して売るなど、一般の消費者にはわからないことでも、それを仕事にしている人間ならわかることを発揮することが仕事であり、「目利き」というような能力を発揮することで評価してもらうようにするもので、住宅屋も、なんでもいいから売りつけるというのが仕事ではなく、何でもことごとく理解できているわけではなくても、一般の人よりもわかっているところがあって、そこから、その方に適したものを紹介するのが仕事だと思ってきたのですが、どうも、I Hクッキングヒーターとオール電化住宅を勧める人には、その認識が欠落しているのではないかと思える人が少なくないと感じた点でした。

   それで、舩瀬 俊介『真実(ホント)は存するオール電化住宅』(2009.1.30.三五館)を読んでいたところ、出てきたイラストが、↓でした。
画像
   
クリックすると画像が大きくなるので、見にくい方は、クリックしてみていただきたいのですが、「このハードル、意味あるの?」と言いながら、「安全基準」と書かれた無茶苦茶低いハードルを「ひょい」と選手がまたいでいる図です。
   
   舩瀬俊介『真実(ホント)は損するオール電化住宅』(三五館)から、このイラストに関する部分を引用させていただくと、
≪ I H調理器を生産・販売しているメーカーの業界団体・日本電機工業会は、・・・こうコメントしています。
「 I Hから出る電磁波は、国際機関のガイドラインを下回るので、“ 健康被害の心配はない”」
   わたしは、このガイドラインを調べて、腰を抜かしました。
   なんと1000ミリガウス、この値までなら「いくら浴びてもだいじょうぶ」と、かれらは平然(?)とのたまうのです。   ・・・・・
   国際的な電磁生体学の権威ロバート・ベッカー博士(ニューヨーク州立大学医学部)は断言しています。
「身のまわりの電化製品の安全基準は、少なくとも1ミリガウスとすべきです。 なぜなら3、4ミリガウスであきらかに子どものガンが急増するからです。」
・・・・・
 博士はさらに、つぎのように付け足しました。「居住地域での安全ガイドラインは0.1ミリガウスとすべき。なお、これらの値以下なら、ぜったい安全というわけではない。 これらは、あくまで『利便』と『危険』をかねあわせた妥協数値なのです。」≫
この話をイラストにしたのが、↑ で写真に撮って貼り付けさせてもらったものです。 ロバート・ベッカー博士が、「身のまわりの電化製品の安全基準」は「少なくとも1ミリガウス」とすべきだというものを、I H調理器のメーカーの業界団体は、1000ミリガウスを下回っているから“健康被害の心配はない”と言っているというのです。

   これって、何かとよく似てるよな〜あ・・・・と思ったのです。 思いませんか?
   2011年3月11日の福島第一原発事故以来の、食品の放射能汚染の「暫定規制値」というやつです。

   ウラジーミル=バベンコ著・ベルラド放射能安全研究所(ベラルーシ)著・辰巳雅子訳・今中哲二監修『自分と子どもを放射能から守るには』(2011.9.30.世界文化社)に掲載されている「ベラルーシと日本の食品の暫定基準値」(39頁)を見ると、たとえば、カッテージチーズ・凝乳製品のベラルーシでの暫定規制値(セシウム137/1999年設定)が50であるのに対して、日本では200、パン・パン製品がベラルーシで40であるのに対して日本では500、じゃがいもがベラルーシで80であるのに対して日本では500、じゃがいも以外の野菜がベラルーシで100であるのに対して日本では500、くだものがベラルーシで40に対して日本では500 という数字が掲載されています。(単位はベクレル/s、または、ベクレル/リットル)

   低すぎるハードルを設定して、「安全で〜す」と主張するというのは、安全でもない原発を「安全で〜す」と言ってきたのと似ていませんか?
   低すぎる電磁波のガイドラインを基に、それ以下だから「安全で〜す」と主張するのも、安全でない原発を「安全で〜す」と主張するのと、ゆるすぎる「暫定規制値」以下だからということで安全でもないのに安全だということにしてしまって買わそう食べさせようとするのと似ていませんか?

   もう一度、もとに戻って、I H調理器というものは、どういうものかと根本から考えて、選択肢のひとつとして考えて、施主様がさまざまな情報を知った上で、取り入れるのなら、あくまで、ひとつの選択肢として考えてよいと思うのですが、意味も内容もわからずに、ふわ〜っと「I H調理器」「オール電化住宅」はいいに決まっている・・みたいな売り方をする業者が存在した、そして、福島第一原発の事故の後においても、その態度を改めない人・改めない業者があるのは、いかがなものかと思います。

  最近では、放射能汚染の「暫定規制値」は、多少改善されたようですが、食品の放射能汚染の「暫定規制値」にしても、電磁波についての「ガイドライン」にしても、「規制値」や「ガイドライン」の規定を充たしているから大丈夫と思わこまないで、はたして、それは信頼して良い数値なのかどうか、ということを考える姿勢を持つようにした方が良さそうですね。               (2012.5.18.)
☆放射能汚染と電磁波被害による被害については、〔第64回〕《受動喫煙より害が大きい受動放射能被害、及び、受動電磁波被害〜営業と会社の話(10)》 http://shinkahousinght.at.webry.info/201109/article_4.html でも述べています。ぜひご覧くださいませ。
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武田邦彦教授のブログhttp://takedanet.com/ の《(速報)北九州報告・・島田市と併せて》(2012.5.25.)http://takedanet.com/2012/05/post_cffd.html に、福岡県北九州市 と 静岡県島田市 での瓦礫の焼却による放射線量の変化が掲載されていますが、影響は相当に大きいようです。 福島県、及び、東北被災県に、早く、放射性物質を捕捉できる焼却場を設けるべきで、全国どの自治体にせよ、放射性物質を受け入れて放射性物質を補足できる機能のない既存の焼却場で焼却するのはやめるべきです。 (2012.5.27.)
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