「放射線照射または放射能汚染」は傷害保険・旅行保険でも免責―損害保険募集人商品専門試験を受験に際して

〔第50回〕 「損害保険募集人 商品専門試験」受験に際して、火災保険・地震保険と自動車保険で、≪ 核燃料物質などに起因する事故≫≪核燃料物質等の放射性、爆発性、その他有害な特性等に起因する事故による損害≫≪・・・以外の放射線照射または放射能汚染による損害≫は、免責(損害保険会社は保険金を支払わない)とされていることを、前回(〔第49回〕)「住宅火災延焼免責と原発事故賠償免責、及、原発事故での損害は火災保険・地震保険では免責て知っていますか 」http://shinkahousinght.at.webry.info/201107/article_6.html で述べました。


[1]  「損害保険募集人 商品専門試験」は、「火災保険」「自動車保険」「傷害保険・新種保険」の3つについておこなわれています。 今回は、「火災保険・地震保険」「自動車保険」以外のもうひとつの分野・「傷害保険」(第3分野)では、「核燃料物質等の放射性、爆発性、その他有害な特性に起因する損害」はどう扱われているのかを、『商品専門教育テキスト 傷害・新種保険コース 2010年10月期以降用』(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社)で見てみます。

  予想通り。 たとえば、「タフ・ケガの保険<スタンダード傷害保険>」(「くらしのさまざまなシーンでケガに備える保険」)では、
≪ 保険金をお支払いできない主な場合 <死亡保険金から通院保険金まで共通>
 (1)次のいずれかによるケガについては保険金をお支払いできません。 ≫として、
≪ ・・・・・・・・・・
   10.核燃料物質などの放射性・爆発性・有害な特性による事故
   11.上記10以外の放射線照射または放射能汚染                                                      など≫(P.56)  となっています。

  「所得補償保険」(「・・身体障害(傷害または疾病を被り、その直接の結果として就業不能となったときに、被保険者が被る損失について・・・」)でも、
≪ 保険金をお支払いしない主な場合≫として、
≪ 下記の事由によって被った身体障害による就業不能に対しては、保険金は支払いません。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  6.核燃料物質などの放射性・爆発性・有害な特性による事故
  7.上記6以外の放射線照射または放射能汚染
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
                         など≫(P.85)  となっています。

  「旅行傷害保険商品」ではどうかというと、
まず、「国内旅行傷害保険」では、
保険金をお支払いできない主な場合≫として、
≪<(a)~(c)まで(死亡保険金・後遺障害保険金・入院保険金)共通>
 a. 次のいずれかによるケガについては保険金をお支払いできません。
 ・・・・・
 コ. 核燃料物質などの放射性・爆発性・有害な特性による事故
 サ. 上記コ.以外の放射線照射または放射能汚染
    ・・・・・≫(P.91~92) となっています。

  要するに、
今現在、福島県の中通り・浜通りに、国内旅行傷害保険をかけた上で旅行して、「放射線照射または放射能汚染」によって傷害を受けても、保険金はでない、 ということです


  「海外旅行保険」でも、
≪主な特約の保険金をお支払いできない主な場合≫として、
≪ ・ 放射線照射・放射能汚染 ≫が、「傷害死亡保険金特約」「障害後遺障害保険金補償特約」「疾病死亡保険金補償特約」「治療・救援費用補償特約」、さらに、「個人賠償責任補償特約」「携行品損害補償特約」においても、載せられています。

  
[2] ところで、昔むかし、その昔、おじいさんとおばあさんが川で洗濯をしていると、川の上流から大きなものが流れてきて、おじいさんがおばあさんに、 「ばあさん、ありゃ、いったい、なんだろう?」と言うと、おばあさんが、「じいさん、ありゃ、桃だろう」と言ったという「ももだろう(桃太郎)の話」とかいうのを喜んでいた頃の昔、火災保険において、なぜ、地震は免責になっているのか、一番大事な問題ではないのか・・・と、私は不思議に思ったもので、それを、我が家の火災保険を入った保険代理店の人に話したところ、「地震の場合は、地震の時に保険金を支払うことにしておくと、大地震が起こった時に、保険会社がつぶれるからです。」と言われたのを覚えています。 だから、今の地震保険も損保会社が単独でおこなっているのではなく、受け付けるのは損保会社であっても、≪保険金の支払責任は政府と民間で負担しています。大規模な地震では、政府が大きな負担をする仕組みとなってい≫(『・・・火災保険コース』P.34) て、さらに、≪1回の地震等による地震保険の支払保険金の総額が5.5兆円(2010(平成22)年1月現在)を超える場合、支払われる保険金は、・・・削減されることがあります≫(P.38)となっているらしいのです。
   「地震、雷、火事、親父・・・」という言葉がありますが、損保会社にとっては、「雷、火事」より「地震」が恐ろしい、ということなのでしょう。

  ところで、「タフ・ケガの保険<スタンダード傷害保険>」(「くらしのさまざまなシーンでケガに備える保険」)では、
≪保険金をお支払いできない主な場合≫として、
≪<死亡保険金から通院保険金まで共通> (1)次のいずれかによるケガについては保険金をお支払いできません。
 ・・・・・・
 9. 地震もしくは噴火またはこれらによる津波
10. 核燃料物質などの放射性・爆発性・有害な特性による事故
11. 上記10以外の放射線照射または放射能汚染
                          など≫  
としており、台風・暴風などは免責(保険金を支払わない)にはなっていないのですが、「天災補償特約」というのがあって、これをつけると、「地震もしくは噴火またはこれらによる津波」に対しても保険金が支払われるようにできるのです。
  ところが、「核燃料物質などの放射性・爆発性・有害な特性による事故」「上記10以外の放射線照射または放射能汚染」については、「核燃料物質・放射線照射・放射能汚染特約」なるものは存在しないのです。
  ・・・ということは、損保会社にとっては、
「台風・暴風」は恐ろしいが「地震・噴火・津波」は、もっと恐ろしい。
 ところが、「核燃料物質などの放射性・爆発性・有害な特性による事故」「放射線照射または放射能汚染」は、「地震・噴火・津波」よりも、さらに恐ろしい
・・・・・ということなのでしょう。

  「旅行傷害保険商品」でも、「国内旅行傷害保険」では、「地震もしくは噴火またはこれらによる津波」は、「核燃料物質などの放射性・爆発性・有害な特性による事故」「・・以外の放射線照射または放射能汚染」とともに「保険金をお支払いできない主な場合」(P.92)として出ていますが、「海外旅行保険」では、「地震、噴火、津波による傷害は補償の対象となります。」(P.96)となっているのですが、「放射線照射または放射能汚染」によるケガ・病気は、やはり「保険金をお支払いしない主な場合」とされているのです。 
  やはり、 損保会社にとって、恐ろしさの度合いとしては、
台風・暴風 < 地震・噴火・津波 < 核燃料物質の事故・放射線照射・放射能汚染
  ということでしょうか。

  海江田万里さんは、佐賀県知事や玄海町町長に、「原子力発電所は安全であることをわかってもらおう」とはたらきかけられ、そして、佐賀県知事や玄海町町長は、「納得した」とかおっしゃったはずでしたが、もしも、佐賀県知事や玄海町町長ではなく、損害保険会社に「安全であることをわかってもらおう」としても、そう簡単にはわかってもらえないでしょうし、免責事項からはずしてもらおうとしても、おそらく、どの損保会社でも嫌がるでしょう。
  佐賀県知事とか玄海町町長というのは、損保会社なら、まず、納得しないようなことを、なんだか、ずいぶんと簡単に納得されるんだなあ・・・と不思議に思います。 思いませんか?

  ところで、海江田万里さんて、御自分は、「本当は原発は極めて危険である」と思っているのに、佐賀県知事や玄海町町長には「原子力発電所は安全である」と思いこませようとしているのか、それとも、自分でも本気で「原子力発電所は安全である」と思っているのか、どちらなのでしょうねえ・・・・。
  もしも、本当に、自分でも「原子力発電所は安全である」と思われているのであれば、とりあえず、福島県双葉郡大熊町と双葉町の福島第一原発の敷地内で、ガレキの撤去作業でも、1か月ほどでもやっていただくといいのじゃないでしょうか。 御自分が安全であると思われているのだし、安全であると人にも思わせようとされているのですから。ガレキを運ぶ体力がないというなら、そのあたりの掃除でもなんでもいい、そのあたりで、ゴソゴソしているだけでも、とりあえず、1か月くらいやっていただくといいのではないでしょうか。 なにしろ、安全であるというのは、御自分が主張されたことであるはずですからね・・・・。


   本日、7月26日(火)、千葉市稲毛区のJR京葉線「稲毛海岸」駅近くのヴェル・シオーネ若潮にて、「損害保険募集人 商品専門試験(自動車、火災、傷害・新種)」の試験を受けてきました。 10問×3=30問 を、2時間で解くというもので、テキスト等持ち込み可、マークシート方式での試験です。
   「損害保険募集人」という資格は、2006年に私が最初に取得した時は、「損害保険募集人試験」だけに合格すれば取得することができ、更新もなく、その時、受験前にインターネットで検索すると、「誰でも合格して取得できる資格であるが、持っているからといって、求職時に評価されたり、就職後、職場で評価されるということは、まったくない資格」などと書かれていたものを見ました。「誰でも合格して取得できる資格」であったかというと、その時、私が在籍した賃貸専門の不動産会社某社では、私が在籍した場所の周囲でも2回も3回も落ちていた人が何人かありましたから、「誰でも合格して取得できる資格」とまでいうほど何もしなくても合格できる資格試験ではなく、その時、見たインターネットでの記述は言い過ぎと思いますが、それほど大変な勉強をしなくても合格できる試験、比較的取得しやすい資格ではあったと思いますし、私もそれほどのことはしなかったけれどもなんとか合格することはできたのですが、現在は、5年ごとの更新があり、「損害保険募集人試験」だけではなく、「商品専門試験(自動車保険、火災保険、傷害・新種保険)」にも合格しなければ、「損害保険募集人」としての仕事をすることができなくなり、あいおいニッセイ同和損保の講習で聞いた話では、「商品専門試験は募集人試験と違って合格率も50%くらい」ということであり、テキストも厚く、募集人試験と違って「持ち込み可」であるかわりに、逆に、募集人試験と違って「日本語の問題」「常識で考えればわかる問題」というのはほとんどなく、「持ち込み可」といっても、試験の時までにある程度以上テキストを見て、わからないことがあった時に調べることができる程度の力、どのあたりを見れば調べることができるかわかる程度の能力を身につけておかなければ、試験の日まで何もせずにその場で初めて調べようとしても調べられるものではない内容なので、これからは、《決して「誰でも合格できる試験」「誰でも取得できる資格」というほどは簡単ではない資格》《「持っているからといって、求職時、就職後、特に評価されることはない資格」というほど評価されない資格ではない資格》となっていくのではないでしょうか。
   「核燃料物質などに起因する事故」「「核燃料物質などの放射性・爆発性・有害な特性による事故」「放射線照射または放射能汚染」に関しては、3分野のいずれにおいても1問も出ませんでした。 自動車の分野で、ノンフリート等級別料率について述べている4つの文章から「誤っているもの」が1つあるのを選べという問題で、どう考えても、テキストを何度見返しても、「誤っているもの」が2つあるように思えて、仕方なしに、その2つの一方をマークしてきた問題がありましたが、他は、マア、大丈夫じゃないかなあ~あ・・・という感じでした。
  マア、なんとか、合格できたかな・・・という感じでした・・・・・なんてこと発表して、まさか、落ちてないだろうな・・・・・。

☆「ノンフリート等級別料率について述べている4つの文章から「誤っているもの」が1つあるのを選べという問題」がどうであったか、については、
〔第51回〕《損害保険募集人試験 商品専門試験A(7/26受験) 自己採点結果と考察》http://shinkahousinght.at.webry.info/201107/article_8.html で述べさせていただきました。御参照ください。

画像

↑(左奥)「損害保険商品専門A試験問題用紙」 〔「開封厳禁」と書かれているのは、試験開始時刻までは「開封厳禁」という意味で(試験が始まっても「開封厳禁」なら解答できないよお~お)、「持出厳禁」というのは、入場前に受付で受け取って試験会場に入った後、試験開始までにトイレに行こうといった時などには、試験会場の机の上において出てください、試験会場から外に持って出ないでください、といった意味で、試験終了後に持ち帰るのはかまわないようでした。〕
  (紫)『商品専門教育テキスト 自動車保険コース 2011年4月期以降用』(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社)
  (緑)『商品専門教育テキスト 火災保険コース 2010年10月期以降用』(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社)
  (右手前・橙)『商品専門教育テキスト 傷害・新種保険コース 2010年10月期以降用』(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社)

※損害保険募集人試験については、
「社団法人 日本損害保険協会 代理店試験」http://www.sonpo.or.jp/exam/dairiten/
「ヴェル・シオーネ 若潮」は、http://www.wakashio.or.jp/

                                 (2011.7.26.(火))



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