原発事故と放射能汚染がいわれる中、千葉県・東京都において、住宅を新築するのは是か非か。

〔第36回〕 現在、私が勤務する建築会社の社長から、私がブログで何度も原発事故と放射能汚染に関する内容を述べることについて、これから住まいを建てようという人が、そのブログを見て建てるのをやめようと考えたらどうするのかと苦情を受けました。私のブログはあくまで、私のブログであって、勤務時間外か休日に作成していて、勤務先であろうが、会社の宣伝の為という内容のものを掲載しているつもりはなく、会社の宣伝の為のものをインターネットに掲載したいのであれば個人のブログではなくホームページでやるべきことですが、そうはいっても、これから家を建てようという人が、原発事故や放射能汚染を心配して建てるのをやめようということになったらどうしようと建築屋の経営者が心配する気持ちはわかりますし、経営者でなくても従業員でも心配いたします。私も心配です。「風評被害を防ぐ」とか旗を掲げて「東京都・千葉県は安全で~す」と言ってくれる御用学者の先生を見つけようと思っても、小規模工務店には無理なことですしね。   
  しかし、これから住宅を建築しようか、と考えている人にとっては、原発事故とそれによる放射能汚染が言われる最中に、福島県東部・中部ほどではないとしても、少なくとも影響がないとはいえない東京都や千葉県で、住宅を建築したり購入したりして良いのだろうか、という不安を持つのは当然のことで、それに対して、「大丈夫だ、大丈夫、大丈夫だああ」とか叫べば、それで大丈夫になるのかというと、なるわけないのであり、そうではなく、実際にどうであるのか、検討して、わかるところを整理してみることこそ良心的な態度であると私は考えるし、そういう正直な姿勢をアピールするということならできるので、今回は、「原発事故と放射能汚染がいわれる中、千葉県・東京都において、住宅を建築するのは是か非か。」という問題を論じたいと思います。 但し、私自身が原子力や放射能の専門家ではないので、ある程度以上、信頼できそうな人の発言を引用した上で、検討するということとしたいと思います。

〔1〕福島第一原発の事故はどの程度のものなのか。
(a) ≪ ・・・・「世界版緊急時迅速放射能影響予測システム(WSPEEDI)」による、福島第一原発の事故から2週間後、3月25日時点の「ヨウ素131の表面沈着量積算値」の予測・・・この予測データが公開されたのは、事故から2カ月近くたった5月3日のことだ。・・・・
・・・・原発の問題点を追及してきた元慶応大学助教授の藤田祐幸氏は、こう指摘する。
「欧州の予備システムに比べてSPEEDIはおおまかな予測しかできず、精度が劣っている。それでも汚染の広がりは、チェルノブイリ原発事故に匹敵することがわかる。・・・チェルノブイリを調査したとき、首に甲状腺がんの手術の痕がある子どもたちに会った。日本も同じような放射能汚染を受けている。子供の甲状腺がんが心配です。」・・・ ≫
 (《「浜岡停止」はフクシマの「罪滅ぼし」》 「週刊朝日」2011.5.27.号)

(b) ≪ ・・・みんなの党・柿沢未途代議士はこう語る。 「全国の原発施設には、体内に取り込まれた放射性物質とそこから出る放射線を測定する『ホールボディカウンター』が設置されています。実は福島第一で事故が始まった3月11日以降、計測の結果、要精密検査となる数値の1500cpmの内部被曝をしている人が続出しているのです。しかも発覚した4956件のうち、4766件は現場の復旧作業員でもなんでもなく、ただ『福島に立ち寄ったことがある』だけでした」
・・・日本科学振興財団副会長で、明治大学名誉教授の藤井石根氏はこの事実を前に絶句した。
「・・・・残念ですが、福島はすでにチェルノブイリを超えているかもしれない」・・・・・・・・≫
  ≪ (ウクライナ)は、(チェルノブイリ原発の)事故の5年後の1991年に旧ソ連からの独立を果たした。その当時の人口は約5200万人。ところが年々、人口が減り続け、2010年には約4500万人になってしまった。19年で700万人もの人口減、その減少率は13%にもなる。 
  同国の平均寿命は、かつて75歳前後だったが、5から10年後には55歳ほどに低下する可能性があるという。そしていまだに、チェルノブイリ周辺では、障害を抱えて生まれる子どもたちが多いという( NHKドキュメンタリー『永遠のチェルノブイリ』 )。・・・・≫
(《隠された放射能汚染を暴く  安全基準を超えた「内部被曝」要精密検査 すでに4766人、異常値を示した人1193人》 「週刊現代」2011.6.4.号)

(c) ≪ 小出裕章: 福島の事故は、長期にわたって放射性物質が撒き散らされているという点で、スリーマイル島事故やチェルノブイリ事故とも違う、人類が初めて経験する事故ですから、様々な対策を検討すべきでしょうね。
安斎:・・・・ ≫
(《安斎育郎×小出裕章 原発「全炉停止」に反対する人たちに告ぐ》 「週刊現代」2011.6.4.号)

◎ チェルノブイリ事故とは事故の内容は違うけれども、程度としては、すでに、「レベル7」のチェルノブイリ原発事故くらい、もしくは、それ以上の放射能汚染に達していることが考えられ、そして、チェルノブイリ事故があったウクライナなどでは、その後において、相当の健康被害がでており、日本でも、これから健康被害がでてくることは十分に考えられるようです。


〔2〕 今後、福島第一原発がどうなるかについては。
(a) ≪ 安斎育郎(あんざい いくろう)(立命館大名誉教授): 小出さんの指摘通りだとすると、怖いのは、今後の大きな余震の影響です。 今、溶け落ちた燃料は内部が3000℃近い高温のマグマ状になっており、かろうじて冷却はされていると考えられています。 ・・・・もし、この状態のまま、大きな地震が起これば、その衝撃で冷え固まっている溶融燃料の外側が割れたり、ヒビが入ってしまうかもしれない。そうなれば内部にある高温の燃料がいきなり大量の冷たい水に触れ、水蒸気爆発が起こる恐れがあります。・・・つまり、この先、大きな余震が起これば、これまで以上に大量の放射性物質が放出されるかもしれない。
小出裕章(こいで ひろあき)(京大原子炉実験所 助教):それが最悪のケースですね。 そこまでいかなくとも、溶けたウランが格納容器も突き破り、地面に達してしまうかもしれない。格納容器は厚さ4cmくらいの鋼鉄製ですが、1400~1500℃で溶けてしまう。一方でウラン燃料は2800℃に達しますから、鋼鉄といっても溶ける。  鋼鉄の下には分厚いコンクリートが打設されていますが、そこをも溶かしてしまえば地中に落ち込み、地下水を汚染する。あるいは、地下水と触れて水蒸気爆発を起こす可能性もある。 まだまだ予断を許しません。
安斎:・・・・・  ≫
(《安斎育郎×小出裕章 原発「全炉停止」に反対する人たちに告ぐ》 「週刊現代」2011.6.4.号)

(b) ≪ 5月8日、福島原発で次の措置のために若干の放射性物質がでます。 でも、私たちに取って危険なものではありません。それは、私たちにとっては「すでに福島原発事故は終わっている」からです。
 ただ、東電ではまだ作業が続きますが、それは私たちには関係がないことです。・・・ ≫
武田邦彦(中部大学教授)のブログ 《 原発論点5 原発の「安全性」を決めるもの (2011.5.8.)》 http://takedanet.com/2011/05/post_e6ad.html

≪ 5月8日、1号機の二重扉を開けるときに、ある程度の放射性物質が出ると予想され、それが不安を呼んでいました。・・・・・ 今のところ、「ひどい状態」ですが、科学的に見て「意外なこと」は起こってないのです。・・・・
・・・・・・
今回の1号機からの漏洩でも、漏洩量は「億ベクレル」の単位です。 普段なら大変なことののですが、すでに福島第一原発からは「京ベクレル」の単位の放射性物質が漏れていることと比較すると、「1億分の1以下」です。  福島原発から京ベクレルの放射性物質が漏れたことはとても大変なことですが、これからの漏洩量はそれから見ると少ないという皮肉なことになっているということを示しておきたいと思います。
このことは、
「すでに漏れたものが、身の回りに「「1億倍」もあるので、それからの被曝」の方が重要で、福島原発のことはそれほど私たちにとって重要では無くなった ことを示しています。 ≫
(武田邦彦(中部大学教授) のブログ 《福島原発の不安 (2011.5.9.)》 http://takedanet.com/2011/05/post_c092.html

≪ 現在日本の原発中で最も危ないのは、福島原発ではなく、北陸の方でトラブルに巻き込まれている高速増殖炉「もんじゅ」でしょう。・・・・
 次に危ない原発は、福島原発でも浜岡原発でもなく、わたくしは日本にある「その他の原発」と考えています。
 福島原発はすでに破壊されていますし、浜岡原発も地震についての設計はかなり安全です(それでも、不完全なので私は浜岡原発は止めるべきと考えています。
 これに対して、日本の他の原発は、震度6の地震が来たら損傷を受けると予想されますので、福島原発よりもはるかに厳しい状態にあるということがいえるでしょう。・・・・
 ・・・・・
 原発について、日本人記者などを集めた記者会見が延々と行われていますが、わたくしは、これは政府が福島県やその他の地方の被曝の問題が深刻なので、それを隠すために行っている情報操作とも考えられます。
 今、大切なのは「長期間続くと考えられる国民の被曝」に対する至急の対策であって、できるだけ早く福島や近県をクリーンにするために何とか日本全体で福島や近県を手助けすることだと考えています。 ≫
(武田邦彦(中部大学教授)のブログ 《科学者の日記110513 3号機の爆発と原発問題》 http://takedanet.com/2011/05/1105133_d590.html

◎ 福島第一原発は「まだまだ予断を許」さない状況のようですが、すでに、福島第一原発からは、相当の放射性物質が放散されてしまっているので、すでに放散されてしまったものに対して、どう対処するのかを考えることが必要のようです。


〔3〕 発表されている内容は信用できるか?
(a) ≪ (福島第一原発で、震災翌日に海水注入が一時中断されたとしていたが、実際には東電の所長判断により中断はしていなかったと発表された。どう思うか?) これまでから、東京電力の言う事は、コロコロコロコロ変わり、いったい、何が本当なのか、さっぱりわからなくなりました。・・・・ ≫
小出裕章 〔2011年5月26日(木)、MBS(毎日放送)ラジオ「たね蒔きジャーナル」〕 http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/26/tanemaki-may26/

≪ 小出裕章 : 現在の原子炉内部の状況について分析する前に、まず申し上げておきたいのは、公表されるデータはもはや信頼に値しないということです。 
 1号機について言えば、「燃料棒の先端からマイナス170mmの位置」と発表してきた。私はそのデータを信頼し、圧力容器の底は大丈夫だけど、配管に穴が開いているために、炉心に注入している水が少しずつ漏れていると推測してきました。
 ところが、ここへきて彼らは、水位計が間違っていました、炉心は全部露出していました、などと言いだした
。もちろん、この発表も正しいかどうか疑わしいですが、仮にその通りなら、1号機は圧力容器の底に穴が開いているでしょう。・・・・・・≫
(《安斎育郎×小出裕章 原発「全炉停止」に反対する人たちに告ぐ 》 「週刊現代」2011.6.4.号)

(b) ≪ 私は、これまで東電の発表を参考にしても、それが「事実」と思ったことはないので(それぐらい、東電という会社はダメな人たちの集まりになった)、・・・・・ ≫
武田邦彦 ブログ 《「工程表」の評価》 http://takedanet.com/2011/05/post_a853.html )

◎ 事実でない発表が多く、それが予想以上に多いという前提で考えないといけない。


〔4〕 福島第一原発のすぐ近くはどうなるか。
(a) ≪ 安斎育郎 : 原発周辺の汚染状況も深刻です。僕は4月か中旬と5月初旬に現地に入りました。 いわき市から入り、浪江町、飯舘村付近まで放射線量を測定して回ったんですが、途中の大熊町あたりから、極端に線量が高くなりましたね。地表近くでは、1時間あたり実に80マイクロシーベルトに達した。・・・・・正直言って、とても避難した住民の皆さんが帰れる状況ではないですよ。・・≫
(《安斎育郎×小出裕章 原発「全炉停止」に反対する人たちに告ぐ》 「週刊現代」2011.6.4.号)

(a) ≪ 町は、今後いったいどうなるのか。 「原発周辺は、もう住めなくなる可能性が高いですね。 どんな放射性物質に汚染されているのか、土壌、深さ、海水の汚染レベルなどの数値が、現段階では全然わかりませんが、放射能の影響は今後も数万年、数十万年の単位で残りますから、人間の人生よりもずっと長いんです。 とくに、子供、妊婦、若者はいけません。将来のことを考えれば、けっして戻ってはいけない。・・・・」(京都大学 原子炉実験所・今中哲二 助教) ≫
(《福島原発「半径30キロ圏内」の現実を見よ》 〔「週刊現代」2011.4.9.号〕)

(b)  ≪ 汚染水にしろ、汚染された土壌にしろ、最終的には放射能に汚染されたものを捨てる場所が必要だ。前出の小出さん(京都大学 原子炉研究所 助教 小出裕章さん)は沈痛な表情でこう言う。 「原発の周辺では、今後も人が住めない無人地帯ができるでしょう。もといた住民にとってはとてもつらいことですが、そこに汚染土などを置いておくしかないと思います。」≫
(甲斐さやか・岡本進《「福島原発と日本」100日後予測 水蒸気爆発がこわい》「アエラAERA」2011.5.16.号 朝日新聞出版 )


〔5〕 福島県東部・中部はどうなるのか。
≪ 最後の判断をするのは福島の人だが、参考にしていただきたい。
1) 人体への影響
放射線は被曝する量に比例してガンが発生する.セシウムの半減期は30年だが、土壌が流れたりするので、それを10年としても、今から10年は他県より普通の状態より増えるガンが20倍、次の10年は10倍になるだろう.
福島は「若年層ガン多発県」になる。
福島の人には言いにくいし、申し訳ないが、これは科学的事実である.今、言いにくいからといって耳障りの良いことを言っても、そのうち事実となって現れる.
そしてこのデータは「武田説」ではなく、国際的にも国内的にも多くの専門家が認めているデータである。・・・・ ≫
(中部大学教授 武田邦彦さんのブログ 「福島の30年」 http://takedanet.com/2011/05/post_bda2.html )


〔6〕 福島第一原発から200㎞を少々超えた距離にある 東京都から千葉県中部南部など、関東地方南部はどうか。
(a) ≪ 「・・・広範囲で被曝調査を行う必要があります。東京にも、風向き次第で大量の放射性物質が飛来します。もはや、『心配ない』などとは決して、言えません。・・・」(日本科学財団副会長・明治大学名誉教授 藤井石根氏) ≫
( 《隠された放射能汚染を暴く  安全基準を超えた「内部被曝」(要精密検査)すでに4766人、異常値を示した人1193人》 「週刊現代」2011.6.4.号)

(b) ≪ ・・「世界版緊急時迅速放射能影響予測システム(WSPEEDI)」による、福島第一原発の事故から2週間後、3月25日時点の「ヨウ素131の表面沈着量積算値」の予測だ。 岩手県から静岡県まで地図上のすべての範囲で放射能汚染が広がっているのがわかる。・・・・しかし、この予測データが公開されたのは、事故から2カ月近くたった5月3日のことだ。・・・・≫
(  《「浜岡停止」はフクシマの「罪滅ぼし」》 「週刊朝日」2011.5.27.号 )
  この地図を見ると、秋田県・山形県・新潟県にかけて日本海沿いのわずかな地域以外、長野県の東半分、静岡県全域と愛知県の東の端の部分にかけてまで、ヨウ素131の表面沈着量(3月25日 0時現在)積算値が、100ベクレル/㎡以上 として予測されています。
  1,000,000(100万)ベクレル~10,000,000(1000万)ベクレル/㎡の地域は福島県と宮城県南部・茨城県北部に存在し、福島県双葉郡の福島第一原発近くは10,000,000(1000万)ベクレル/㎡以上となっています。
  関東地方7都県は、全域が、10,000(1万)ベクレル/㎡以上とされ、関東地方では、茨城県の北部に1000000(100万)ベクレル~10000000(1000万)ベクレル/㎡の地域があって、それ以外は、100,000(10万)ベクレル/㎡~1,000,000(100万)ベクレル/㎡の地域と10,000(1万)ベクレル/㎡~100,000(10万)ベクレル/㎡の部分があります。
  千葉県では、印旛沼のあたりから八街・東金・上総一ノ宮のあたりより東側と、北西部の関宿付近、それに内房側では富津岬のあたり、浜金谷・保田・富山のあたり、それに館山市の南の部分が100,000(10万)ベクレル/㎡~1,000,000(100万)ベクレル/㎡の地域とされています。 東京都では、23区の大部分が100,000(10万)ベクレル/㎡~1,000,000(100万)ベクレル/㎡とされ、その西に10,000(1万)ベクレル/㎡~100,000(10万)ベクレル/㎡の部分があり、その西にまた100,000(10万)ベクレル/㎡~1,000,000(100万)ベクレル/㎡の部分があって、奥多摩地域は10,000(1万)ベクレル/㎡~100,000(10万)ベクレル/㎡となっています。
  
 これを見ると、これから土地を購入して建築しようという人は、千葉県では、上記の10,000(1万)ベクレル/㎡~100,000(10万)ベクレル/㎡の地域ではなく、せめて、1000ベクレル/㎡~10,000(1万)ベクレル/㎡の地域で建てるようにした方が良いのか・・・と思いそうですが、しかし、

(c) 「放射線・原子力教育関係者有志による全国環境放射線モニタリング」 http://www.geocities.jp/environmental_radiation/ のデータ により、≪ 関東の一部に放射線の強い場所があります。柏、松戸、流山、三郷の4市です。・・・それを示したのはこの図ですが、この方面の汚染は福島から南下した気流に乗って二本松市、郡山市そして白河市まではある程度放射性物質が来ているのですが、宇都宮にはほとんど来ていません。・・・・この原因はまだわかりませんが、汚染の程度は福島市、郡山市等より低く、いわき市や白河と同等と見ることができます。 このようなことはチェルノブイリの被曝図でも同じようになっているので、特に極めて奇妙であるということではありません。・・・・≫
と、武田邦彦氏のブログ「柏、松戸、流山、三郷のホットスポット」 http://takedanet.com/2011/05/post_5c55.html に述べられています。
 上の「週刊朝日」2011.5.27.号に掲載されていたSPEEDIの地図では、埼玉県の三郷市は10000(1万)ベクレル/㎡~100000(10万)ベクレル/㎡の地域に含まれていましたが、千葉県の柏・松戸・流山は、1000ベクレル/㎡~10000ベクレル/㎡の地域になっており、こうなると、ひとつのデータで比較的少なくとも、他のデータでは多い場所になっていたりするので、どこが良いのかわからなくなります。

(d) ≪ NPO法人「チェルノブイリ救援・中部」理事の河田昌東氏が説明する。
チェルノブイリ原発から100~300㎞くらいのところに住んでいた人を、事故から10年経った後に調べたデータがあります。循環器系の病気の罹病率が、1000人当たりの平均では294人なのに対して、430人、消化器系の病気は平均では210人なのに対して、280人と高い値を示しています。 福島の原発事故はチェルノブイリと比べて汚染地域の面積はいまのところ狭いのですが、実際にはかなりの線量があると考えらるので健康被害が心配されます」
  文部科学省と米エネルギー省が4月に作成した汚染地図によれば、チェルノブイリ原発事故で強制移住対象となったレベルまで放射性物質が蓄積している「高汚染」地域は、すでに800㎢(琵琶湖の1.2倍の面積に相当)にのぼっているという。 「警戒区域」に指定されている第一原発20㎞圏の外側もその中に含まれ、放射性物質が同心円状には飛んでいないことが窺える。
  しかし、もはや汚染地域はその800㎢だけにとどまってはいない。 すでに放射性物質は、意外なところにまで拡散している。 近畿大学教授・山崎秀夫氏の調査によると、東京・江東区の亀戸の土壌から、福島第一原発に近い茨城や千葉よりもずっと高い濃度のセシウムが観測されたのである。
  「放射性物質が首都圏まで飛んできているのは紛れもない事実です。水素爆発が発生したときに原発から放出された放射性物質が、大気中を漂い、風に乗って南下したのでしょう。 茨城県の神栖(かみす)市が455ベクレルに対して亀戸では3201ベクレル、皇居前の泥土からは1311ベクレルと、放射性物質は雨や下降気流により、均一ではなく、まだらに地表に落ちていきます。」(山崎氏) ≫
( 《放射能で「汚れた土」がこれからしでかすこと》 「週刊現代」2011.6.4.号)

(e) ≪ 福島原発からの距離もあまり過信しない方がいい。 放射性物質は、必ずしも同心円状に拡散するわけではない。 「風向きなどの気象条件や、平地・山間地といった地形によって、高いレベルで汚染される『ホッスポット』が生まれる」(長崎大学先導生命科学研究支援センター教授の松田尚樹氏)からだ。 
  たとえば、茨城県ひたちなか市より、福島原発からの距離が約70㎞遠い守谷市や、千葉県我孫子市、柏市や流山市のほうが、放射線量の数値は高い。 若林氏(近畿大学原子力研究所講師の若林源一郎氏)は解説する。
「水素爆発で多量の放射性物質が空気中に飛散した後、たまたま風向きの影響を受けて葛飾区や柏市などの数値が高めになったのだと推測しています。 しかし、風向きの影響だけなら、すでに風は通り過ぎて数値は下がっているはずなのですが、それが下がっていない点を考えますと、おそらく降雨の影響があって土壌に染み込んでいるからでしょう」≫
≪ 1㎠あたりの放射能汚染が4㏃(ベクレル)を超える場合、被曝を避けるために「放射線管理区域」として指定することが、国の法令で定められている。福島では事故後、警戒区域や計画的避難区域が設けられ、立ち入りが制限されたが、「実は、東京でも管理区域のレベルに近い、放射能汚染が確認されている地域があるんです」 と指摘するのは、自民党の代議士の村上誠一郎氏だ。
「GEの原子力事業部に所属し、プラントの設計などの業務に従事していた経歴のあるコンサルタントの調査によると、4月中旬の時点で、(東京都)足立区内の東綾瀬公園にある雨で濡れた木製のベンチ上で測定をしたところ、1㎠あたり3㏃(ベクレル)の汚染が確認されています
  現地で調査した、インターナショナル・アクセス・コーポレーションの上級原子力コンサルタントの佐藤暁氏が補足する。
「3㏃(ベクレル9という数値は、その後、減っておらず、今後2~3年は同程度で推移すると思われます。今回調査したのは足立区内の公園だけでしたが、場所によっては4㏃(ベクレル)を超える公園があっても不思議ではありません」
  40㏃(ベクレル)を超えることもある福島市や郡山市ほどではないものの、同じ「管理区域」になりかねない汚染レベルなのである。・・・
  これまでは大陸の高気圧の影響で陸から海に吹く風のほうが強く、放射性物質が内陸に飛んでくる量は少なかった。しかし、
「これが夏になって風向きが逆になると、東京都は今後さらに高濃度の放射性物質に汚染されることになる」(自民党代議士・村上誠一郎氏)というのだから、事態は深刻だ。・・・・≫
(《実はこんなに高い あなたの町の「本当」の放射線量 公式発表は「低く出る」よう細工をしていた》 「週刊現代」2011.5.28..号)


〔7〕 東京圏より西は安全なのか。
(a) ≪ 日本には、13道県で17ヵ所に原発が存在する。 原発から近い大都市といえば、福岡と玄海原発の距離が約53キロ、浜岡原発と静岡市が約45キロ、女川原発と仙台は約57キロだ。
  東京から一番近いのは茨城県の東海村第二原発で、約120キロ。 埼玉・千葉でそれぞれ約105キロと109キロである。 放射能を恐れて、関東から関西へ一時避難する人も多いが、大阪、京都、神戸は、いずれも福井県の高浜原発の100キロ圏内である。 電力消費量の高い主要都市の近くには原発も多く、安心できる場所はほとんどない。 ≫
(《大震災に強い町、引っ越してはいけない町》 「週刊文春」2011.4.14.号)

(b) ≪福島第一の危機的状況の裏では、5月8日に福井県の敦賀原発2号機で、41億ベクレルの放射性ガスが外部に流出するという事故が発生した。 41億ベクレルとはかなりの量に思えるが、敦賀原発を管理する日本原子力発電は、「年間規定値の40万分の1で、周囲に影響はない」と説明する。
  だが、41億ベクレルを40万倍すると、1640兆ベクレル(1640テラベクレル)。 国際評価尺度では、外部への放出量が数百テラベクレル以上になった場合、「レベル5」の事故とされる。 “当社比”による規定値は高過ぎるようで、クビを傾げざるを得ない。
  また、菅直人首相の要請により、冷温停止に向け作業中だった静岡県・浜岡原発5号機では、作業の途中に配管が破断し、海水400tが漏れだす事故が発生した。そのうち約51tは原子炉内に流入したと見られ、一歩間違えば、こちらも大事故に繋がりかねなかったことが判明している。
  いったい、原発の、どこが「安全」だったのか。・・・≫
(《隠された放射能汚染を暴く  安全基準を超えた「内部被曝」(要精密検査)すでに4766人、異常値を示した人1193人》  「週刊現代」2011.6.4.号)

◎ 沖縄以外のほとんどの地域に原子力発電所は存在し、原子力発電所以外にも原子炉は存在し、たとえば、神奈川県の横須賀にアメリカ合衆国の原子力空母が入港すれば、そこに原子炉があることになるし、アメリカ合衆国さんは、いちいち、原子力空母が今どこにいるなどと教えてくれないでしょうし、沖縄近海に原子力空母が行くこともあるでしょうし、たとえ、原子力発電所から遠い場所へ移住しても、海から近ければ、原子力空母さんが近くに来る可能性もあるわけであり、原子炉から完全に離れるというのは相当に難しいようです。
  しかし、今現在、破局的事態になっているのは福島県双葉郡大熊町と双葉郡双葉町にかけてある福島第一原発であって若狭湾の原発ではなく、今現在、「放射線量」「放射性物質の量」が多いのは関東から東北にかけてであって京阪神圏ではないので、たとえば、東京と大阪に家とマンションを持っているオーナー経営者さんなら、阪神淡路大震災があった時には、東京の方の住居に移り、福島第一原発の事故があった今回は大阪の方の住居に移り、会社は従業員にさせておいて、電話とパソコンで指示を出して、自分は悠々自適な生活を送る・・・・ということもできるわけで、実際にそういうことをしている方もあるでしょう。 問題は、一般の安月給のサラリーマンがそれをできるかどうか、ということです。
 (阪神淡路大震災の時に、大学の入学試験において、神戸市在住の受験生に大学入試に試験時間を延長するとかいうアホくさいことをした大学がありましたが、灘高あたりに行っていて、親がオーナー経営者であったり病院の院長であったりして、東京にもマンションを持っていて、阪神淡路大震災があればすぐに東京のマンションに引っ越して生活しているようなヤツに、かわいそうね~え・・・とか言って、試験時間を延長するなどとは、愚の骨頂!!! と私は思いますね。 大地震がなくても、他の受験生より不利な条件を負わされている場合はあり、もともと、受験生の条件は均一ではありませんし。)


〔8〕 都心部と郊外ではどちらが良いのか。 
(a) ≪ 前出の倉石氏(群馬県立県民健康科学大学診療放射線学部准教授の倉石政彦氏)によると、高い数値が出るエリアには、いくつかの特徴があるという。
「まずひとつは、緑の多い山間部などは高い数値が出る傾向があります。 草に付着した放射性物質は、表面の細かな毛につかまって、風が吹いてもなかなか飛んで行かない。・・・」≫
( 《 実はこんなに高い あなたの町の「本当」の放射線量 公式発表は「低く出る」よう細工していた》 「週刊現代」2011.5.28.号)

こういう記述を読むと、緑の多い郊外よりも、緑の少ない都心部、もしくは、それに近い所の方が良いのかと思いそうになりますが、

(b) ≪東京・永田町の首相官邸のすぐ近くに「溜池(ためいけ)」交差点がある。この東京のど真ん中で、購入したばかりのガイガーカウンターを用い、放射線量を計測した人物がいる。 国土交通省政務官の小泉俊明代議士だ。
  真新しいガイガーカウンターが示した数値は、「0.128μ㏜/h(マイクロシーベルト毎時)」。この結果を見て、小泉氏は目を疑った。
「・・・・地元に帰る直前の5月2日、試しに溜池交差点付近で測ったのですが、この『0.128』という数値を年間の被曝量に換算すると、1.12m㏜(ミリシーベルト)となります。これは、国際放射線防護委員会の定める一般公衆の年間被曝許容限度(1m㏜〔ミリシーベルト〕)を超えるものです。
  ちなみに、首都高速の『霞が関』入り口付近でも測ったのですが、やはり0.1と高かった。 福島第一原発から220㎞以上離れた東京で、これほど高い数値が出るとは予想していませんでした。」・・・・≫
≪ 高い建物に囲まれたエリアは、吹き溜まりができやすく、東京で言えばビルの谷間にある公園や小学校などでも高い数値が出る可能性がある。 倉石氏(群馬県立県民健康科学大学診療放射線学部准教授の倉石政彦氏)が続ける。
高いビルが建つ地域にはビル風が吹きます。これは、ビルの間だけを舞ってまたビルの間に戻ってくる風なので、外には飛んで行きにくい。 渋谷のような都心でも、大震災の前より数値は上がっていて、もし私に小さな子どもがいたら、都心にある砂場では遊ばせたくありません。 いくら少ないといっても、以前より多いのは確かだからです。」≫
( 《 実はこんなに高い あなたの町の「本当」の放射線量 公式発表は「低く出る」よう細工していた》 「週刊現代」2011.5.28.号)

・・・ということは、森林の多い郊外では、草に付着した放射性物質が離れにくく、ビルの多い都心部では、ビルの谷間に放射性物質が溜まりやすく、どちらも良いとは言えない・・・ということは、いったい、どうしたら・・・・。


〔9〕 戸建て住宅 と マンションでは、どちらが良いのでしょうか。
(a) ≪ (小泉俊明代議士が)溜池交差点付近で計測した「0.128」という数値が、実は文部科学省の公表している「都道府県別環境放射能水準調査結果」(以下、「調査結果」)の東京都の数値の2倍近くも高かったのだ。・・・・・
  それにしても、同じ東京都内で測った数値なのに、なぜ、文科省の「調査結果」と小泉氏によるデータとでは、こうも大きな差が生じるのか。
  両者の測り方には、大きな違いがある。 文科省の「調査結果」は、地表から数mのところで測ったものなのだ。
  たとえば、東京都の場合、新宿区百人町にある「東京都健康安全研究センター」の屋上に設置されたモニタリングポストによって計測している。 地表からおよそ18m。 千葉県は市原市岩崎西にある「千葉県環境研究センター」の地上7mの地点にモニタリングポストを設置している。・・・・
  一方、小泉氏は地表から100cmのところで測っている。・・・・
  そもそも、福島原発から放出された放射性物質は、最初のうちは空気中を浮遊している。 いったん、ビルの屋上に落下しても、その後、風などの影響でさらに地面に落ちる。そうして地面には放射性物質がどんどん蓄積されるから、地表に近いところの数値のほうが高くなるのは、当然の結果ともいえる。 
 ・・・「もっと低いところで測るべき」と指摘するのは、群馬県立県民健康科学大学診療放射線学部准教授の倉石政彦氏だ。
「いったい、誰が、地上18mの屋外で生活しているのか。 鳥ぐらいのもので、鳥の被曝量を調査しても仕方がないでしょう。
  人体への影響を測るというのであれば、人間の身長は高くても2m弱ですから、その半分の1mのところで測りましょうというのが、専門家の間での共通認識になっています」・・・≫
( 《 実はこんなに高い あなたの町の「本当」の放射線量 公式発表は「低く出る」よう細工していた》 「週刊現代」2011.5.28.号)

・・・・ということは、福島第一原発から飛んでくる放射性物質というのは、低い位置のものは、その間の山に遮られ、その上の高い場所を飛んでくるものが東京付近まで来るので、山より高い高層マンションの上の方の階というのは、戸建て住宅やマンションの低い階よりも、窓を開けた時に、放射性物質が入って来る量が多いかと思ったら、そうではなく、マンションの高層階は、空気中の放射性物質からの放射線の影響は受けても、地表の放射性物質からの放射線の影響は受けないので、高層マンションの高い階の方が良いということになるのでしょうか。 一般に、家相上は、大地の恵みを受けにくい高層階は低層階に比べて家相は良くないと言われますし、又、どうせ、エレベーターで上下するのであれば、高層階でも低層階でも、外出する手間はそう変わらないはずであるにもかかわらず、心理的なものか、高層マンションでは、高層階の人ほど、外出が少ないと言われ、その点で低層階の方が社会とのつながりを失いにくいとも言われ、さらに、停電になった時にエレベーターが止まれば、2階や3階ならともかく、高層マンションの高層階の住人は、いったい、どうなるのかとも言われるのですが、大地が恵みの大地ではなく放射性物質が溜まった地面となってしまった状態では、地面に溜まった放射性物質からの放射線を受けないという点では高層階の方が良いということになるのでしょうか・・・・。

(b) 〔8〕(b)でも引用した文章ですが、
高い建物に囲まれたエリアは、吹き溜まりができやすく、東京で言えばビルの谷間にある公園や小学校などでも高い数値が出る可能性がある。 倉石氏(群馬県立県民健康科学大学診療放射線学部准教授の倉石政彦氏)が続ける。
高いビルが建つ地域にはビル風が吹きます。これは、ビルの間だけを舞ってまたビルの間に戻ってくる風なので、外には飛んで行きにくい。 渋谷のような都心でも、大震災の前より数値は上がっていて、もし私に小さな子どもがいたら、都心にある砂場では遊ばせたくありません。 いくら少ないといっても、以前より多いのは確かだからです。」≫
( 《 実はこんなに高い あなたの町の「本当」の放射線量 公式発表は「低く出る」よう細工していた》 「週刊現代」2011.5.28.号)

ということで、高層マンションに住めば、その付近の「吹き溜まり」をも通行することになるでしょうから、それから考えれば、マンションよりも戸建て住宅の方が良いことになるのかもしれません。  戸建ての家には、それ以外の部分においても、良い所があります。
  戸建て住宅において、2階建か平屋建てで十分な間取りが取れる場合でも、あえて、3階建てにして、3階部分で主に寝食をするようにするという選択肢もありますが、はたして、それが効果があるのかどうか、どうでしょう・・・・。


〔10〕 もしも、他の地域に住居を移した方が、放射能の問題から考えて、好ましいのであったならば、他の地域に住居を移すことが可能なのか。  
  一番の問題は、ここだと思うのです。 「放射線量」「放射性物質」の量の少ない地域、外国か日本国内であれば沖縄、それが無理な場合は、鹿児島とか、西日本もしくは北海道、せめて、関西以西に転居して生活できるのか、という点です。
  
  もっとも移りやすい人は外国人でしょう。 ドイツが大使館を大阪に移したというのも、東京に大使館、大阪に領事館があったのを、大阪の方を大使館にするというのは、そう難しいことではないでしょうし、もしも、若狭湾の原発で何かあったならば東京に大使館を戻すこともできるでしょう。 3月11日の事故直後、日本で10㎞圏とか20㎞圏とか言っていた時に、アメリカ合衆国が在日アメリカ合衆国人に、福島第一原発から80㎞圏から外に出るように指示したというのも、特に観光旅行の人などは、わざわざ危険な場所に行く必要はないし、短期間の出張で来ているような人は、退去もしやすいということもあるでしょう。

  日本人で、生活の拠点が東日本にある場合に、外国か西日本や北海道に転居できるのか、というのが問題です。 
  全国企業に勤めていて、東日本で勤務している場合に、退職して、西日本にのみで営業している会社に転職するといった場合に、雇ってもらえたとしても給料・処遇が下がるということになると動きにくいでしょう。 
  今の勤務先の給与・処遇を考えれば、これ以上下がることはないから、西日本で勤めることに問題は何もないというケースもあるでしょうけれども、家族が東日本にいると、ひとりだけで西日本に行くというわけにも行かないでしょう。 
  子供がある人は、子供の学校の問題があるでしょう。 公立の小学校・中学校であれば、途中での転校は、特に問題なく認めてもらえるでしょうから、私のように、小学校・中学校・高校と公立の学校で過ごしてきた「公立派」の人間であれば抵抗はないでしょうけれども、「私立派」の人の場合は、転校する・させるという場合、どこに転校するのか、転入を受け入れてもらえるのか、という問題が出てくるでしょう。 
  親が老人ホームに入っていて、動かないと主張する場合、ひとつの方法として、関西以西で週休2日の勤務先を捜して勤め、週末のみ東京圏に来て親の老人ホームへ行くという方法があります。そういう勤め先を見つけることができるかどうかはわかりませんし、募集する時、応募した時には、週休2日と言っておいて、入社すると、実際に週2日は休めないという会社もあったりします。
  逆に、子供と嫁さんだけ、関西以西に住ませて、夫だけが東京圏で「単身赴任」形式で勤務して、週末だけ嫁さんと子供が暮らす所へ行くという方法もありますが、週末に往復するのは、けっこう大変で、又、家族というものは、基本的には一緒に暮らすものですから、絶対に良いとは言えません。
  夫婦ともに働いているという人の場合は、片方だけが関西以西で勤務先を見つけても、もう一方が見つけることができるかどうかという問題もあります。
  又、かつて、長嶋茂雄が「箱根から西の球団には行かない。」と言ったことがありましたが、東京圏で生まれ育った人には、関西や西日本で暮らすことはできないという人もいるようです。 その点では、もともと関西の生まれで、学校か仕事の関係で、東京圏に住むようになったけれども、関西に戻ってもかまわないという意識の人は、東京生まれの人よりも心理的抵抗はないでしょう。 東京圏の生まれで、関西で暮らすなど論外という意識の人、「東京中心主義」の意識があまりにも強い人には無理でしょう。
   案外、東北の人は、関西に抵抗がない人が多く、生まれ育った県から出るのは抵抗があり、他県でも東北であれば抵抗がないがそれ以外の地域には抵抗があるという人がいても、東京でも関西でも移るなら同じという意識の人が少なくないように思います。 栃木県の江川卓が福岡のクラウンライターライオンズや関西の阪神タイガースに入団するのを拒否したのに対して、青森県の太田幸治が大阪の近鉄バッファローズに抵抗なく入団した話が例に出されることが良くありますが、この2人がどうであったのかはわかりませんが、関東の人よりも東北の人の方が、関西に抵抗はない場合が多く、関東の人の方が抵抗がある人が多いように思います。
  又、関西圏以外の地方都市に住んで就職先を捜すという場合、私などは、かつての勤務先で福島県の いわき市に転勤を求められて5年勤務し、地方でも、本当の過疎地は暮らしに困る部分があるかもしれませんが、地方都市でも、県庁所在地や、県庁所在地でなくても いわき市や郡山市のような県庁所在地よりも人口が多いような市の場合は、病院であったりスーパーなどの買い物をする場所であったり生活する為の施設はひと通りあり、都会よりも道路はすいていて、自然環境は良く、勤め先も都会よりも少ないかもしれないけれどもないわけではなく、案外、住みやすいものだと思ったことがありましたが、そういった経験のある人間であれば、都会生まれの人間であっても、「地方都市」で生活することはできるでしょうけれども、東京で生まれて東京で育って地方都市に住んだことがないという人の場合に、西日本の地方都市に転居して住んでやっていけるかという問題もあると思います。
  
   それで、実際にどうするのか・・・ということは、こういったことを考えた上で、それぞれの人が自分で決めるしかないでしょう。 まず、福島第一原発のすぐ近くの方の場合は、本当に気の毒であるとは思いますが、そう簡単には戻れないでしょう。 それに対して、東京都から千葉県にかけての地域に住んでいる人間の場合は、どうすべきか迷うところであるのです。 建築屋は、建てさせていただくことで生活しているのですから、建てさせていただきたいのです。しかし、決めるのはお施主様であり、良い結果になっても良くない結果になっても、お施主様が自分で考えて決める以外はなく、「自分でよく考えて決めた」ものとよく考えずに進めたものであれば、「自分で良く考えて決めた」ものの方が、形式上は同じものでも、実質的にお施主様にとって良いものであると思いますし、お施主様に良く考えて自分の判断で決めていただくという姿勢の建築屋の方が、建築屋としても良心的な建築屋であると私は思います。

  本日は、これまで。 

(追記)〔第44回〕《〔緊急補足〕住居新築に際し考える、柏・流山・松戸・三郷・葛飾区の放射線量の高さ と 西日本の放射線量 》http://shinkahousinght.at.webry.info/201107/article_1.html を公開させていただきました。どうぞ、そちらも御覧くださいませ。(7月2日)

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