「ロトの妻」と福島第一原発近隣の避難しない人達~とりあえず脱出されるべきです。

〔第31回〕 ≪福島第一原発事故で、全域が「計画的避難区域」に指定された福島県飯館村の中でも特に放射線量が高い長泥(ながどろ)地区など3地区に、幼稚園児と小中学生計45人がとどまっていることが分かった。・・・長泥地区で中2の長男がいる主婦(41)は「成長期の子がいるから心配だが、避難には引っ越し代などがいる。決断がつかない」。別の主婦(45)は「介護が必要な両親を抱え、簡単には避難できない」と事情を明かす。・・・≫と、4月29日の毎日新聞に掲載とヤフーニュースで見ました。 又、新聞で、連日、高い放射線量の数値が掲載されている浪江町(新聞で、高い放射線量の数値が掲載されているのは、浪江町でも、津波で大きな被害を受けた海岸部の請戸地区など福島第一原発から20㎞圏内に入っている海に近い地域ではなく、福島第一原発から20㎞圏より外の、浪江町でも内陸部の赤宇木地区、津島地区のようですが)の方が避難さえている避難所に、菅直人首相が訪問した際に、「早く、帰れるようにしてください。」と菅首相に懇願する女性があった、と、やはり、ヤフーニュースで見ました。
   避難するのが大変なのもわかりますし、早く帰りたいという気持ちも、まったくわからないということはないのですが、東京圏に住んでいて、周囲に東京圏から外国へ避難する人があったり、自分自身も、外国は生活が無理でも西日本へ避難するか、たとえ、数日間でも西日本へ行って過ごすことはできないかといったことを考えながら、職業が東京圏にあることんどからそうもいかずにいる人間からすると、東京から千葉にかけて住んでいる人間が、福島第一原発から少しでも離れようとして離れることができたりできなかったりしている最中に、「避難」したといっても、「避難所」自体が、福島第一原発からそう遠くない場所にいる人が、「早く帰れるようにしてほしい」と言ったりするのは、どうも、違和感を覚えます。

※ 福島第一原発 の周辺の地図については、たとえば、
「asahi.com 社会 写真・図版」  http://www.asahi.com/national/gallery_e/view_photo.html?national-pg/0312/TKY201103120514.jpg  など参照。

   今回の福島第一原発の事故があって避難される方が出てきた時、私が思い出したのは、『旧約聖書』の最初にある『創世記』に載っているソドムの町とロトの家族の話でした。
≪そこでヤハウェは言った。「ソドムとゴモラの叫びははなはだしく、その罪はまことに重い。下っていって、はたして事実ここにとどいた叫びのとおりかどうかを見、その真否を確かめる必要がある」・・・・・さて、み使いたち二人は夕刻ソドムについた。ロトがソドムの門の所にすわっていた。ロトは彼らを見、立ちあがって迎えた。・・・・客人はロトに言った。「ほかにまだ、だれか身内の者がいるのか。婿や息子、娘、その他だれでもこの町にいるおまえの身内の者は、みなここから連れ出すがよい。われわれはこの町を滅ぼすのだ。彼らの叫びがヤハウェの前に大きくなったので、これを滅ぼすために、われわれはヤハウェから遣わされたのだ」  ロトは出て行って、娘らをめとった婿たちに言った。 「さあ、ここから出てゆくのだ。ヤハウェがこの町を滅ぼすのだから」 しかし、婿たちには冗談としか思われなかった。 夜が明けそめるとみ使いたちは、ロトをせきたてて言った。「さあ、おまえの妻とここにいる二人の娘を連れてゆけ。ぐずぐずしていると、この町の罪科の巻き添えになるぞ」・・・彼らを外に引き出してから、み使いは言った。「必死に逃げよ。うしろを見るな。低地のどこにもとどまるな。山のほうに逃げるのだ。さもなければ助からぬぞ」 ・・・・太陽が地上に現れたころ、ロトはゾアルに着いた。そのときヤハウェが、ソドムとゴモラの上に、ヤハウェのいる天から硫黄の火を降らせた。そして、これらの町々と低地一帯、ならびに町の住民、地の草木をことごとく滅ぼした。ロトの妻は、うしろをふりかえったので、塩の柱となった。・・・・≫
(『旧約聖書・創世記』中沢洽樹 訳。〔『世界の名著・聖書』中公バックス 1978.〕より)

  もちろん、今回の福島第一原発の事故とソドムの街をヤハウェが滅ぼされたのとは、まったく同じではありません。まず、ソドムの町は男色のことをソドミズムというように、性的に退廃した街になり、ヤハウェはそれに怒りを覚えて滅ぼそうとされたというのですが、今回の事故は、原子力発電所という危険きわまりないものを「原子力発電所は安全です」とか言いまくって建設・操業してきた原発推進派の「学者」や原発推進派の政治家・津波対策を怠った東電などは罪を犯したとしても、そこに住んできた人達が罪を犯したということではなく、ましてや、どこぞの都知事が言ったような「天罰が下った」などというものではなく、これは、「天」ではなく、人間が起こしたものであり、『創世記』にあるソドムの街の滅亡のように、道徳的退廃、特に、性的退廃が神の怒りにふれたといったことではありません。 
  しかし、共通するところがいくつかあるように思います。≪ 「必死に逃げよ。うしろを見るな。・・・さもないと助からぬぞ。」 ≫ と。 そして、≪ 婿たちに言った。「さあ、ここから出てゆくのだ。・・・この町を滅ぼされるのだから」しかし、・・・冗談としか思えなかった。 ≫・・・・・・そして、・・・・・≪ロトの妻は、うしろをふりかえったので、塩の柱となった。≫と・・・・・。

  とても、悲しいことですが、福島県の福島第一原発から近い地域(それが、どこまでかの判断は難しいところもあるかもしれませんが)の状況は、この『創世記』のソドムの町の滅亡の状況に近いのではないでしょうか。 だから、飯館村の、まだ避難していない人達は、「引っ越し」と考えないで、ともかく、取る物とりあえず「必死に逃げ」るべきでしょう。 そして、「避難所」にいる浪江町の人達は、まだ、「うしろを見る」のは早いと思います。今、後ろを見て戻ろうとすると、ロトの妻のようになってしまうのではないでしょうか。 危険な原発を「安全で~す。」「日本の原子力発電所は安全で~す」と言いまくって建設・操業してきた原発推進派の「学者」・政治家の≪罪科の巻き添えになるぞ≫。ソドムの町は、滅ぼされる原因となった連中は、町とともに滅ぼされ、うしろを振り返ったロトの妻が塩の柱となったのですが、危険な原発を安全だと言いまくって建設・操業させてきた原発推進派の「学者」や政治家は、その多くは福島県にいないのです。 そんな奴の「罪科の巻き添え」になってたまりますか!

  「成長期の子がいるから心配だが、避難には引っ越し代などがいる。決断がつかない」と言っている中2の長男がいる主婦の方、大変なのはわかりますが、失礼かもしれませんが、引っ越し代に苦労する方が、いったい、どんなものすごい家財道具をお持ちなのでしょうか。 とりあえず、預金通帳と印鑑・キャッシュカード・健康保険証、それに、もし、どうしても持って行きたかったら、御先祖の位牌くらいだけを持って「引っ越し」ではなく「避難」するべきです。 津波が迫ってきている時に、「引っ越し代などがかかる」から「決断がつかない」などと言いますか?  又、津波や火災と違って、どうしても、必要なものがあれば、とりあえず「避難」してから、短時間での少々の被曝覚悟で取りに帰るということも考えられるのではありませんか?
  それと、もうひとつ。 住んでいる場所の近くに原子力発電所というものがあるということは、原発は、特に事故がなければ火力発電所のようにCO2増加につながったりしませんが、いったん、事故が起こると大変なことになるということは、事故が発生するより前からわかっていたことですから、「決断が」つくかつかないかという問題は、事故が発生するより前に思案はすませて、避難できるようにしておくべきでしたね。
〔(7月27日補足〕このブログ発表時、「原発は、特に事故がなければ火力発電所のようにCO2増加につながったりしませんが」と思っていたのですが、その後、小出裕章『原発のウソ』(2011.6.1.扶桑社新書)を読むと、≪実は、原子力発電所も二酸化炭素を出しています。それも、おびただしい量を出しています。そのことは、原子力発電をトータルでどういう作業をしているかを見ればすぐにわかります。・・・・原子力発電所を動かそうとするなら、発電所を建てるだけでは済みません。まず燃料が必要です。その燃料はウラン鉱山からウランを採掘して運んできます。運んできたウランはそのままでは発電に使えないので、精錬所に運んで「製錬」します。 まだ終わりません。製錬したウランを今度は原子炉で燃やすことができるように「濃縮」します。・・・・さらにそのウランを「加工」して燃料ペレットにし、それから燃料棒の形にしなくてはなりません。ようやくここにきて原子炉の中で使える燃料ができあがります。 もうお気づきだと思いますが、それぞれの工程で実に莫大な資材やエネルギーが投入されています。そして、これらの採掘、運送、製錬などに使われるエネルギーは、ほとんどが石油などの化石燃料です。そうすると原子力発電所が動くまでに、すでにたくさんの化石燃料を燃やして二酸化炭素を出してしまってることになります。 さらに原子力発電所を建てるのにも、たくさんの二酸化炭素を出します。・・・・国や電力会社も「原子力発電は二酸化炭素を出さない」と言い続けることができなくなり、「発電時に出さない」という表現にかえざるをえなくなりました。・・・≫(P.114~116)、≪今日の標準的な原子力発電所の発電量は100万kWですが、それは電気になった部分だけの話です。実は、原子炉の中では全部で300万kWもの熱が生みだされています。そのうち、わずか3分の1だけを電気に変えて残りの3分の2は捨てているのです。 どこに捨てているのかというと、海です。海水を原子力発電所の中に引き込んできて、それを温めてまた海に戻すことで原子炉の熱を捨てています。・・・(日本全体の)川の流量は全部で約4000億トンです。・・・日本には現在54基の原子力発電所がありますが、それらから流れてくる7度暖かい水がどれくらいあるかというと、約1000億トンです。 これで「環境に何の影響もない」というほうが、むしろおかしいと思いませんか。・・・温暖化が地球環境に悪いというなら、このような「海温め装置」こそ、真っ先に廃止しなくてはいけない。私はそう思います。≫(P.118~121)と書かれていました。うかつでした。原子力発電所は事故時に危険であるだけでなく、二酸化炭素を出さず地球温暖化につながらないなどという長所はなかったのです。〕
 それができないなら、原発を故郷に誘致するようなことはすべきではなかったし、原発を誘致する時点で、大事故が起こると、そこには住めなくなる可能性が十分にあるというものを誘致するわけですから、すでに、その時点で、なかば、故郷を売り渡しているようなものであったはずで、最初に福島第一原発ができた時点では、まだ、世間全般に原発の危険性が十分に知られていなかったということもあるでしょうし、今現役世代の人たちは、最初に福島第一原発ができる時はまだ子供であったと思いますが、最近になって、福島第一原発に原子炉を増設したりしており、増設時においては、原発の危険はある程度以上世間に認知されていたはずですから、せめて、その時点で、いざ大事故という時には、取る物とりあえず避難しなければならないということを認識するべきで、行政は、大事故が発生してから説得するのではなく、発生するより前に、それを住民に認知させておくべきであったと思います。
  「介護が必要な両親を抱え、簡単には避難できない」という方の気持ちはわかります。 私の親にしても、東京圏にいるのではなく、せめて、西日本の方へ移った方がいいのだろうか、などという話をすると、年寄は、「私は、もうすぐ死ぬから、もういい」とか言ったりします。 でも、「もうすぐ」って、いったい、いつなんだよ。 今日中とか2~3日のうちとかじゃないですよね。そうなると、「私は、・・・・もういい」とか言われてしまうと、家族もそこにいなければならなくなってしまうのです。 「もう、いい」という年寄の為に、若い者を犠牲にするわけにもいきませんよね。 岩手・宮城両県で、沿岸部の老人福祉施設(入所型)が52施設で使用不能になっていると、5月1日(日)の「千葉日報」の一面に掲載されていましたが、東京から西の老人ホームでは、空きが多い施設もありますよね。 そういう所に、とりあえず入ってもらって、その費用は東電と原発推進を主張したおえらい(?)「学者」さんに持ってもらうというのはどうですか? 払うのをしぶるようなら、とりあえず、「子供手当」にする予定であった財源から仮に払って、その後、政府が東電と「学者」さんに請求するというのはどうでしょう。  親が「ここにいる」と主張するから動きづらいという方、ぜひ、上の『旧約聖書・創世記』のソドムの町の滅亡とロトの家族のことを思い浮かべてください。ロトとその家族にソドムの町から出ていけと命じたのは神であったのです。 今、それと似た状況にあるのです。 神が、そこから避難せよ、と命じているのに近いのです。 年寄の言うことよりも神の言う事を尊重するべきです。 さしでがましいかもしれませんが、そうでも思って、避難した方が良いと思います。
  「避難所」生活から、すぐに帰ろうと首相に迫る浪江町の方、津波で、まだ、水が引いていない場所に帰ろうとしますか?  あるいは、石油タンクか何かが爆発して火災で、一面、今も火の海になっているところへ早く帰らせてくれ、と言いますか? 「放射線」「放射性物質」は津波や火災と違って見えないけれども、津波や火災よりも、さらに恐ろしいものだとわかっていますか?  まさか、「いつものように、歩いてきたけれども、なんともなかったよお。」などと馬鹿なこと言ったりしていないですよね。 本当に気の毒だとは思うけれども、今、まだ、ソドムの町が滅亡する時のロトとその家族のような状況に、福島第一原発の周囲はなっていると思います。 早く帰ることよりも、もしも、帰るなら、安全に生活できるのかどうかを考えるべきだと思います。 やはり、上の『創世記』の話を思い浮かべていただくと良いと思うのですが・・・。 あまりにも早くに戻ろうとすると、ロトの妻のようになってしまう可能性がある・・・・。 

  「避難」する場所がないとか、「避難所」の生活が苦しいとかいうことなら・・・・ひとつの方法として、東京の新橋にある東京電力の本社にでも行って座りこむというのはどうでしょうか。 東電の社長が、東電の責任は免除されるとか言っているらしいですから、それなら、「相互主義の原則」として、東電の社長の首を絞めても責任は免除されて良さそうですよね・・・・。そう思いませんか?   私の言っていることは過激でしょうか? そうではないと思いますよ、過激なのは、この期に及んで、東電の責任は免除されると認識しているとか言っている、慶應義塾大学 a 法学部出身という東電の社長の方と違いますか? あんなオッサンの首絞めてもしかたがないかもしれないけれども、とりあえず、住む場所と当座の生活の面倒くらい見ても悪くないですよね。 「出て行ってくれ」と言われたら、「出ていきますから、どこに行けばいいのか教えてください。」と言ってみてもいいですね。東電の役員報酬を半分にするとか言っているらしいので、半分でも私の年収の何倍もあると思うから、その残った半分から引越し代とか出してもらってもいいのじゃないですか? 出してもらわないにしても、引越し代がないから避難できないというなら、とりあえず貸してもらってもいいのでは・・・・というより、東電の仮払金の百万円て払われてないのですか?
〔 放射性物質は福島県だけでなく、東京都や千葉県にも降ってきているのです。 東電の責任を「免除」なんぞされてたまるか! かつて、≪慶應義塾大学の法学部には、不定冠詞の“ a ”が付く、政治学科には丁寧語の「お」が付く≫とか言ったものですが、このタイミングで、「東電の責任は免除される」とかなんとか言いだすのを見聞きすると、なんか、不定冠詞の“ a ”を付けたくなりますね。〕
  もしくは、東京の新宿の東京都庁の知事室に行って、「どういう『天罰がくだった』というのか、納得がいくように御説明いただけませんか?」と言ってみるのもいいかもしれませんね。 なにしろ、地震・津波・原発事故で苦しむ人が何人もいるという状況で「天罰がくだった」などと発言するくらいものすごい方が知事ですから。 石原慎太郎さんて、「実行力」とかを売り物にしたりしていませんでしたっけ?  それなら、「実行力」を発揮していただいて、とりあえず、住む所と年寄の介護の世話と生活費くらいは、なんとかしていただいてもいいですよね。 費用は東京都よりも、むしろ、知事さんが出したらどうですか? もしも、野垂れ死にさせようものなら、「天罰」がくだりますよ、知事さんに。

※ 東京電力株式会社 本店は、 http://standard2.pmx.proatlas.net/o1125_222/user_page.php?id=o1125_222&c=35/40/0.965,139/45/42.025&layer=2&r=1&img=24&t=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E6%9C%AC%E5%BA%97&pos=I1:P35/40/0.965,139/45/42.025&tx=%E4%BD%8F%E6%89%80%EF%BC%9A%E5%8D%83%E4%BB%A3%E7%94%B0%E5%8C%BA%E5%86%85%E5%B9%B8%E7%94%BA1-1-3%0D%0A%E3%81%8A%E6%94%AF%E6%89%95%E3%81%84%E7%AA%93%E5%8F%A3%E3%81%AF%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93%E3%80%82%20

東京都庁舎 は、http://www.metro.tokyo.jp/ANNAI/TOCHO/annaizu.htm            
  を参照。
  
  ・・・・そうでなくても、まあ、とりあえず、「引っ越し」ではなく「避難」した方がいいと思うし、まだ、うしろをかえり見るのは早いと思います。 「何パーセントか」福島県人の私が、老婆心から、というのか、おせっかいからというのか、述べさせていただきます。

  双葉郡に住んでいる人から、「ここは地震はないんだよ。どうしてかわかる? 原発があるもの。 原発は地震のある所には作らないもの。 ここは原発があるから。原発があるということは、地震はないということなんだよ。 特に、うちは、原発の本当にすぐ近くだから、地震の心配はまったくいらないんだよ。」と言われたことがあり、「何を馬鹿なこと言ってるの」と思ったことを、〔第26回〕《水木しげる の漫画『河童膏』 と 福島県の原子力発電所 》http://shinkahousinght.at.webry.info/201104/article_1.html で述べましたが、いわき市の営業所に勤務していた時、お施主様の親戚の方で、東京電力の発電所に勤めている方から、「プルサーマル計画というのをやると危険なんだよ。そうでなければ、別に危険はないんだ。」と言われたことがあり、「え?」と思ったことがありました。プルトニウムをウランに混ぜてMOX燃料として原子力発電所で使用する「プルサーマル計画」をおこなうと、ウランだけを使用する場合よりも、より危険度は増しますが、ウランだけを使用する原子力発電所なら危険はないのかというと、それでも、相当に危険なものなのですが、どうも、東京電力の発電所に勤めている人や原子力発電所の近隣に住んでいる人というのは、そうでない人間よりも、原子力発電所というものの危険性を小さく考えている人が多いという印象を受けたのですが、今、そこに住んでいてはだめだというのに「決断がつかない」といって居続ける人や、およそ戻れる状況でないのに、なぜ、戻らせてくれないのか、と怒る人というのも、実際よりも危険性を小さく考えてしまっているのではないのか、という印象を受けます。 今、勤めている会社において、「あの辺(福島県浜通り地域)の人間、馬鹿だからだめなんだ」と、ふと、口にしたところ、ある従業員から「福島県人差別だと言われますよ」と怒られたが、私は、自分自身が「何パーセントか」ではあるが福島県人で「浜通り」人であり、「あの辺の人間、馬鹿だからだめなんだ」というのは、あくまで親しみをこめて言っているのであると、前回《NHK第一放送(ラジオ)に出る“福島県人”は、サクラか?役者か?~福島県人を馬鹿にするな! 》 http://shinkahousinght.at.webry.info/201104/article_5.html で述べましたが、しかし、「うちなんか、原子力発電所の本当にすぐ近くだから、地震は絶対に大丈夫だ。絶対。」とか「プルサーマルをやらなければ、原子力発電所は危険は別にないんだ。」とか、「そんなことないですよ」とたとえ言ってもおよそききそうにない調子で言う人を見ると、「親しみをこめて」ではなく、その部分については、本当に「馬鹿でねえの。」と思いましたし、その「うちなんか、原子力発電所の本当にすぐ近くだから、地震は絶対に大丈夫だ。絶対。」とか「プルサーマルをやらなければ、原子力発電所は別に危険はないんだ。」などという認識は愚かだと思います。 実際に、原子力発電所のすぐ近くでも大地震は起こり、被害は出たし、プルサーマルでない原子力発電所でも危険極まりないということが今回で十分にわかったはずで、その状況で、まだ、危険であるということを理解できていないというのでは、「親しみをこめて」ではなく、本当のどうしようもないバカになってしまいます。 元・福島県人として、そうでない方を希望するのですが・・・・・。 


  反論・ご意見、すべて歓迎いたします。


※自民党の議員でありながら、原発に反対の立場をとってきたという河野太郎の YouTUbeに入っている講演 http://www.youtube.com/watch?v=yFCFKk5MOt0 は、「使用済み核燃料」「高レベル放射性廃棄物」「プルトニウム」「高速増殖炉」「MOX燃料」「プルサーマル」の関係について、わかりやすく説明しています。 「MOX燃料」を使用する「プルサーマル」による原子力発電所は、そうでない原子力発電所よりも危険は大きいのですが、「プルサーマル」でない原子力発電所であっても、決して「別に危険はない」などということはなく、「プルサーマル」でない原子力発電所でも、相当に危険です。

※YouTube に、京都大学助教・小出裕章さんのインタビューが入っています。その中で、
1.4/28 のもの http://www.youtube.com/watch?v=uRQk5u7skQE&feature=related  で、「大変言いにくいことですが、福島第一原発のすぐ近くの所は、無人地帯にするしかないと思います。」と述べられています。無人地帯にするしかない所になってしまう範囲がどこまでかという問題もありますが、「無人地帯にするしかない」場所のすぐ外側の場所も、決して好ましい環境の場所ではないと考えるべきでしょう。 そういう場所へ、「早く戻れるようにしてほしい。」と訴える方というのは、現実を理解されていないのでしょうか。 それとも、避難所においては、こういった情報も入らないのでしょうか。原発に近い地域に住んできた方は、いったん、事故が起これば、自分たちが住んでいる地域は、人の住めない場所になってしまう可能性があるということを認識せずに、事故が起こるまで、生活されてきたのでしょうか。

2.5/3のもの http://www.youtube.com/watch?v=R8wuXIfH8b4&feature=youtu.be で、≪「一時帰宅」の場合にも、井戸があっても使ってはならないし、台所に水があっても飲んではならないし、トイレに入る時間も惜しい、どうしてもやりたいことだけをやって戻ってください、ということです≫と述べられています。 「早く戻れるようにしてほしい」と懇願する人や、避難指示が出ているにもかかわらず「決断がつかない」と言っている方というのは、実際よりも状況を軽く考えてしまっているのではないでしょうか。 もしくは、現実がどういうものか伝えられていないのでしょうか。
 
  
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この記事へのコメント

2011年06月20日 20:10
本当にそうです。同感です。

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