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zoom RSS 「仕事が楽しかったら給料なんかいらな〜い」と朝礼で叫ぶカルト経営F社(住宅)は優良経営と言えるか?

<<   作成日時 : 2012/06/26 05:20   >>

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〔第110回〕 営業と会社の話(26)
   『へんな社則』というような題名の本をコンビニの棚で見たが、「変な社員教育」を今まで体験したこともあり、聞いたこともある。 又、「へんな朝礼」も、けっこう知っている。 会社の経営者もよかれと思ってやったものでも、結果として、見当はずれなものになってしまったというものもあり、又、経営者の横暴のようなものもあるのではないかと思う。 なぜ、そうなったのかはケースバイケースでしょう。


   私が、勤めてきた千葉市中央区のSハウジングが2011年4月から提携した徳島市のF社もユニークな朝礼をやっていたようである。
   どういうものかというと、 「仕事は楽しくないといけな〜い。 楽しかったら給料なんか、いらな〜い。」と、朝礼で全員で大声で絶叫するのだそうである。
   ユニークな「朝礼」である。 従業員の立場からすると、そういう朝礼を「やっている」のか「させられている」のか。 「仕事が楽しかったら、給料なんか、いらな〜い」と大声で絶叫するというのは、「絶叫している」のか「絶叫させられている」のか?
   
   従業員が「給料なんか、いらな〜い」と言うのなら、オーナー経営者は「利益なんか、いらな〜い」と言うのだろうか?  

   F社から話を聞いて、Sハウジングの社長Hも、その気になったらしく、「うちも、そういう朝礼をやろうぜ。みんなで、『仕事させてもらえるなら、給料なんか、いらな〜い』と絶叫しようぜえ。」などと言っていましたが・・・・・。 社長が社長の給料を受け取らないかというとそうではないでしょうし、社長として、株式の配当その他、会社からカネを受け取らないかというと、当然、そうではないでしょう。
   どうも、会社の経営者、特に、オーナー経営者というのは、こういったことをして、従業員に給料を受け取らさないようにして働かせようとする人がいて、給料を下げれば、会社の収入が増える、即ち、オーナー経営者が、遊びに行くカネが増える・・と考える人が多いようですが、それが、会社の経営にとってプラスになるか? というと、私は疑問に思います。

   まず、営業系の職種の場合、「給料を多く欲しがらない従業員は営業に向いているか?」という問題です。
私は、否と思います。 契約を多くあげて、その結果として出てきた利益を会社と従業員で分けましょう、と考えるべきで、給料を多くほしい→だから、多く契約をあげたい・・と考えるべきであり、
「給料なんか、いらな〜いい」と思うと、多く契約をあげたいという気持ちになるか、というと、一般には、ならないと思います。
   今となっては20年以上前、私が、大学卒業後、最初に勤めた木質系の某社では、これだけ契約を取ると基本給にプラスして歩合給がどれだけもらえるから、向こう何カ月で、何棟、契約を取れば、いくらの収入になる。 それで、何を買おう、何を手に入れよう・・ということを考えるべきだ、そう思って、何が何でも、その数字を達成するぞ、と思って営業活動をするべきだと言われました。 私は、その方が本来だと思います。
   木質系某社の千葉支店で、ある営業会議の時に、支店長が、皆、それぞれ、何が欲しいか、「ひとつひとつ言ってもらおう」と言ったことがあり、家が欲しいと言った人とかクルマが欲しいと言った人とか、海外旅行に行きたいと言った人とかありました。 「皆、欲しいものを言ったのだから、それを買えるように、契約取ろう。」という結論になる話であったようです。
   その時、入社して間がなかった私は「電気洗濯機が欲しい」と言ったのですが、すると、その支店長から「洗濯機みたいなもの、いつでも買えるじゃないか。」と言われて、少々、気分を害したのです。 なぜ、気分を害したかというと、大学生であった時、洗濯には、最初に入居した学生会館のようなところには、共同の洗濯機があって、それを利用していたのですが、次に引っ越したアパートでは、洗濯機の置き場はなく、近所の風呂屋に付属してあったコインランドリーを利用していたのですが、次に引っ越して、その時も住んでいたアパートには、コインランドリーは片道15分くらい歩いたところにしかなく、洗濯機置き場はあっても洗濯機は持っておらず、木質系某社に勤める前、大学4年の最後の年は、自分が働いたカネで生活費を出していましたが、ぎりぎり生活するだけでせいいっぱいで、卒業して正社員として勤めてお金ができれば洗濯機を買いたいとずっと思ってきたのであり、そして、実際に、木質系某社で最初に契約していただいたT様宅の報酬で洗濯機を買った時は、本当にうれしかったのです。 だから、「洗濯機なんか」とは何だと、少々、気分が悪かったのですが、その時に、支店長が言ったのは、これだけ達成して、これだけの物を手に入れるぞと、少々、値段の高いものを言って欲しいというつもりで、土地を買って家を建てたいとか、マンションを買いたいとか、高級車に乗りたいとか、何か、そのくらいの額のものを言ってほしかったようです。
   でも、私としては、とりあえず、洗濯機が欲しかったので、正直に欲しいものを言ったのであり、洗濯機が欲しいと思って働いて、それなりに成果もでたので、相当に高額のものを欲しいと思って働くのが良いか、それほど高くないものを頭において働くのがよいかは、いちがいにも言えないとも思いますが、営業系の仕事は、契約を多く取って、収入をあげるぞ、と思って働くもので、「給料なんかいらな〜いい」と思って働くものではないと私は思います。
   収入を増やすにはどうすればよいかということを考える経済学的思考 がある者は営業として成果を出せる者 になりやすく、営業として成果を出せる人は経済学的思考を持てる人になりやすい とも思います。 「給料なんかいらな〜いい」と思っている人が経済学的思考のある人ではないし、それは営業的体質の人ではないと思います。


   F社の朝礼は、特に営業系職種に不向きなことをやっているように思えるということもありますが、それだけでなく、
   結論として、・・→ カルト です。 
   

   従業員には、「給料は少なく働きは多く」と考える使用者の気持ちはわからないことはありませんが、「給料なんかいらな〜い」で、どうやって生活するのですか?

    会社を宗教団体のようにしてしまえば、たいして給料を払わなくても、もしくは、従業員の方がお金を払ってでも、従業員は大喜びで働く、・・・という発想をする経営者はいるようで、そういう経営者の心をとらえた 「経営者のための団体」もあるようです。

   まあ、しかし、カルトが社会的に良いとは思いませんし、「仕事が楽しかったら、給料なんかいらな〜いい」とは、私は思わないし、それでは、ごく短期間ならともかく、ある程度以上の期間でみれば、生活できなくなり、話が成り立たなくなります。 そんな経営がよいとは、倫理的に良いかどうかという意味ではなく、成果がでるかどうかという意味で、良い経営とは、私は思わないですね。

   F社は、世間相場より安い給料しか払っていなかった Sハウジング の 社長のHさんに対しても、「どうして、そんなに給料払うの。給料なんて、そんなに払わなくていいよ。」と教唆していたようですが、そうなると、「他社に対する干渉」という面も出てきます。 又、そういう発言をしたからには、F社は、Sハウジングの従業員との間に労使間の賃金問題が発生してきますが、Sハウジングの従業員の給与について口出しておきながら、Sハウジングの従業員の賃金に対して責任を持たずにおくことができるでしょうか。  口は出すが責任を拒否するという姿勢は、まあ、少なくとも、立派な態度とは言えませんわな。

☆ F社が、「仕事が楽しかったら、給料なんかいらな〜いい」と全員で大きな声で絶叫する(させられる?)という朝礼をやっているという話は、私が直接に見聞したものではありませんが、提携会社のSハウジングの社長のHさんから聞いた話です。
あえて、匿名にする理由はないでしょう。
F社とは、徳島県徳島市の 株式会社フィット http://www.fit-group.jp/
Sハウジング とは、千葉市中央区の 新華ハウジング有限会社  です。
      (2012.6.26.)

   
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