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zoom RSS ストラディバリウスを鷲づかみで持っていく女〜それで営業ができるか?〜営業と会社の話(9)

<<   作成日時 : 2011/09/22 21:59   >>

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〔第63回〕 「ストラディバリウスを鷲づかみで持っていく女」「教授にノートを借りる学生」「安藤忠雄に製図道具を借りる建築屋」というのは、はたして、営業として「売れる営業」か? というのが今回の課題です。
 
(結論) だめです。

  どうしてか? それを説明いたします。


   「ストラディバリウス」というのは、アントニオ=ストラディバリという17世紀から18世紀にかけてのイタリアの弦楽器製作者が製作したバイオリンのことです。 山本おさむ という漫画家が「ビッグコミック」(小学館。月2回発刊。)に連載した『天上の弦』という漫画で、朝鮮半島に生まれて日本で育ったストラディバリウスに魅せられてバイオリン製作者となった陳 昌鉉という人の人生を描いていましたが、私は『天上の弦』を読むまで、バイオリン製作について、それほど良く知らなかったのですが、バイオリンには、手作りのものと機械作りのものがあって、それぞれにグレードがあるそうで、機械作りでもグレードの高いものは決して悪くないらしいのですが、やはり、手作りのものの方が一般的に優れている物が多く(というより、手作りで優れているものが「手作りのバイオリン」として評価されるのであって、機械作りの並よりも劣るものは評価されないのでしょう。)、中でも、特別に高い評価を受けているのがアントニオ=ストラディバリが製作したという「ストラディバリウス」です。 たいていの物は、後の時代になるほど技術が進歩して、より優れた物ができていくのであり、私は、なんで、そんな17世紀だか18世紀だかの人のものがそれほどまでに珍重されるのかと、最初、思ったのですが、ストラディバリが製作したバイオリンは、その時代において最高であっただけではなく、その後においても、ストラディバリのものより優れたものは、なかなか作られないというのです。 そういえば、音楽ホールでも、最近では「音響工学」といった「学問」が発達してきているのですが、ヨーロッパとアメリカ合衆国ではヨーロッパの音楽ホールの方が戦争で失われたものが多い為にヨーロッパの音楽ホールの方が新しいものが多く、アメリカ合衆国の音楽ホールの方が古いものが多いそうですが、音響が優れていると言われる伝統ある音楽ホールと最近になって「音響工学」を駆使して作られた音楽ホールでは、「音響工学」なるものがなかった時代のホールと「音響工学」を駆使して作られた最近のホールでは、最近のものの方が優れた音楽ホールができそうで、実際にはそうではなく、、「音響工学」というものがでたらめとかいうことではないのですが、なかなか、理屈どおりにいかないらしい・・といった話をラジオのFM放送で聞いたことがあります。ストラディバリが手作りで作ったバイオリンよりも優れたものは、なかなかできないというのは、「音響工学」を駆使しても、評価の高い伝統的な音楽ホールを上回るものはなかなかできないという話と似ているかもしれません。
   私が、「ストラディバリウス」というバイオリンについて最初に知ったのは、たしか、バイオリニストの辻久子が、「ストラディバリウス」のバイオリンを購入するために、自宅を売却して資金を出して購入したという話があった時であったように思います。 テレビに出演していた辻久子が「バイオリンの演奏は、『バイオリン6割、腕4割』と言われる」ということを述べ、バイオリニストにとって、良いバイオリンを持つことがそれだけ大事であることを述べていました。 もっとも、その後、大阪のフェスティバルホールに、辻久子がバイオリン独奏で、朝比奈隆指揮、NHK交響楽団の演奏会を聴きに行きいましたが、そこまでのものであるのかどうかは、よくわかりませんでした。
   手塚治虫(てづか おさむ) の漫画『ブラックジャック』に、飛行機が北極圏で不時着して避難した時、その飛行機に乗っていた「ストラディバリウス」のバイオリンを持つバイオリニストが、吹雪の中、飛行機の中においてきた「ストラディバリウス」のバイオリンをとりに行き、凍傷になって指を失うという話がありました。 「私にとっては、ストラディバリウスを失うのは指を失うのと同じです。ストラディバリウスが私から失われるならば、指もストラディバリウスについていくのが本来でしょう。」と語る場面がありました。(その漫画は、今、手元にないので、そのバイオリニストの発言内容は細部で異なるかもしれません。『ブラックジャック』は単行本として発行されていますが、その何巻に収録されていたかは、覚えていません。)
   私の父は、バイオリンを持っていて、時々、楽しみでひいていました。 それは、「ストラディバリウス」などというものでないのは当然のこと、機械づくりのもので、機械づくりのものではあるけれども、機械作りのものとしては悪くないものを買ったように聞いていましたが、大事なものであって、私などには指一本触れさせてはくれませんでした。
   今は昔、山や川が人と同じように口をきいていた頃の昔・・・とまでいうほどではないけれども、今となってはけっこう昔、私が大学生であった時、他大学の人たち何人かとクリスマス会をおこなった時、東京芸大だったか桐朋学園大学だったかの学生の人で、バイオリンを専攻している人が、バイオリンを持参して、「チゴイネルワイゼン」であったかをひいてくれたことがありました。(彼女は「あんまり、コンサートというふうな感じに思わないで、流しのバイオリン弾きって感じで聴いてください」と言っていましたが、本来がジプシー〔ロマ〕の音楽である『チゴイネルワイゼン』というのは、「流しのバイオリン弾きという感じでの演奏の方が本来で、適切なことを言っていたのかもしれません。 ソ連映画『ジプシーは空にきえる』の中で、ジプシー〔ロマ〕の一団で、バイオリンをひく者がいて踊りを踊る者がいる場面がありますが、、それこそ、タキシードやイブニングドレスなんぞ着ていないし、誰もそんな格好なんぞしていないのです〔着てたらおかしい。〕) 彼女は「『流しのバイオリン弾き』という感じで」演奏してくれたのでしたが、演奏が終わった後、彼女にバイオリンの話やバイオリンの曲の話はしても、当然のことながら、誰も、彼女のバイオリンに触ろうなどとはしません。 それは、音楽を専攻している人にとっては、「指の続き」とまでいくかどうかはともかく、他人が気軽に触れて良いものではないということくらいは誰もがわかっているからです。
  もしも、彼女のバイオリンにケーキか何かつかんだ手で触れる人間がいたら、彼女はどう思ったでしょう? その後、その人とはつきあいたくないという気になったのではないでしょうか。あるいは、二度と、そのメンバーの会にはバイオリンを持ってこないでしょう。 飛行機事故で不時着した際に、自分の命をかけてでもストラディバリウスのバイオリンを取りに吹雪の中を飛行機に戻って凍傷になって指を失ってしまった『ブラックジャック』の中のバイオリニストのバイオリンを、他人が気軽につかんだりしたら、彼はどう思ったでしょう。その相手とは関わりたくないと思うのではないでしょうか。

※「アントニオ・ストラディバリ」と「ストラディバリウス」については、
「ウィキペディア――アントニオ・ストラディバリ」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%AA%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%90%E3%83%AA 他参照。
※山本おさむ については、
「ウィキペディア――山本 おさむ」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E3%81%8A%E3%81%95%E3%82%80 他参照。
※辻 久子 については、
「ウィキペディア――辻久子」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%BB%E4%B9%85%E5%AD%90
「kotobank――辻久子」http://kotobank.jp/word/%E8%BE%BB%E4%B9%85%E5%AD%90 他参照。
※手塚治虫と『ブラックジャック』については、
「ウィキペディア―手塚治虫」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%8B%E5%A1%9A%E6%B2%BB%E8%99%AB
「ウィキペディア―ブラックジャック」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF 他参照。
※ソ連映画『ジプシーは空にきえる』については、
「ロシア映画社アーカイプス――ジプシーは空にきえる」http://www.saturn.dti.ne.jp/~rus-eiga/arc/films/j/jipusiha/index.htm
「goo映画ージプシーは空にきえる」http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD15013/story.html 他参照。

   今は昔、おかあさんが2槽式洗濯機で洗濯をしていた頃の昔、慶應義塾大学という大学に在籍していたのですが、ある時、ある教授先生が、「昔、講義の後で、私に、『ノート貸して下さい。』などと言ってきた学生がいたんだよ。・・・まあ、特に急いで必要としていなかったから『いいよ』と言って貸してあげたんだけど、プロフェッサーに『ノートを貸してくれ』なんて言うんだからねえ。」と相当前のことであるらしいにもかかわらず、いかにも不愉快だというように話されたことがありました。 貸して下さいと言った学生というのが、その人がどういう状況でどういう事情で、そう言われたのかは私は知りませんが、一般的には、普通は、講義のノートを借りるのであれば、他の学生に借りるものであって、教授先生に借りるものではないですね。 もっとも、その後、20年以上経って思うには、自分であれ他の人であれ、大学生というのは、40過ぎてもう一回大学へ行くとかいうような「大学生」は別にして、18歳から20歳台の大学生というのは、まだまだ、精神的に、あるいは、人間的に不安定なところがあり、教授先生も、「プロフェッサーに」という表現をされるというのは自分は大学の教員の中でも上位の「プロフェッサー」なんだと思われていて、その「プロフェッサー」に対して・・・と不愉快極まりないと思われたのでしょうけれども、もし、できることなら、そこは、不愉快だと怒らないで、むしろ、この人はどうしたんだろう・・と、むしろ、年長者として、教育者として、気づかってあげるようにしていただきたいようにも思いますし、できれば、そういう度量を発揮していただければ、その方がよりすばらしいと思います。 しかし、そうはいっても、教授先生に「ノートを貸してください」というのは、事情はよくわかりませんが、不適切ですね。

  
   安藤忠雄(あんどう ただお)という人は、「建築家」ということになっているのですが、「建築士」は、1級建築士・2級建築士・木造建築士のいずれかの資格試験に合格して登録した人のことを言い(「木造建築士」は事実上、建築士の中に入れて扱ってもらえない時もあり、2級建築士は「なんだ、1級じゃないのかあ〜あ・・・」などと言われる時もありますが。 一方、1級建築士とは「足の裏についたご飯粒」と言って、「とらなきゃ気持ち悪いが、取ったからといって、それで食えるものでもない」とも言われますし、「“3流1級建築士”がそんなにえらいんかい!」と言ってやりたくなる人も、しばしばいます。数学者の遠山啓(とおやま ひらく)は「学歴を自慢する人というのは、言いかえれば、学歴以外に取り柄のない人だ」ということを『競争原理を超えて』〔1976.太郎次郎社〕で述べていましたが、〔私は、学校でやっていることについては、小学校から高校までについても大学でやっていることについても、有害無益だとは思っていないので、その点、遠山信奉者とは認識が異なるのですが、〕「いっきゅうけんちくしい〜い」というヤツを矢鱈と言いたがる人には、それ以外に取り柄のない人、「それがなければただのヘボ設計」と言う人がけっこういるように思います。)、「建築屋」は建築業の仕事についている人(建築業の仕事についていて退職して、その後も建築業に従事しようと考えている人も含めて良いでしょう)を言うとして、「建築家」とは何ぞや? というと、資格試験があるわけでも何でもなく、「建築家 ○川×造」と書いた名刺を作って人に配りまくれば誰でも「建築家」で「言った者勝ち」「ウソでも百回言えば真実」という説と、スタンドカラーシャツをあつらえて着れば「建築家」だという説があり、ちょっと難易度が高いものとして女優と結婚することができれば、後は都知事選に出て落選すれば「建築家」だという説、頭狂大学の建築学科か狂徒大学の建築学科のいずれかを卒業した人間で菊川怜以外の人間が「建築家」だという説がありますが、安藤忠雄という人の場合は「ウィキペディア――安藤忠雄」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E8%97%A4%E5%BF%A0%E9%9B%84 を見ると、大阪府立城東工業高校卒と書かれていて、ウィキペディアには書かれていないけれども、たしか、大阪芸大中退だったと思うのですが、マア、要するに「たいした学校でてないじゃ〜ん」というわりに、東京大学教授になって、その後、名誉教授から「東京大学特別名誉教授」になったという方らしく、そこが評価されたりしているようなのですが、しかし、「住吉の長屋」なるものが評価されて日本建築学会賞を受賞したというのですが、私ら「建築屋」からすれば、だいたい、「設計料」だけで何百万も取るような人が設計したようなそんな建物を建てて借家経営が成り立つわけないのであり、そんなオッサンが設計した「長屋」などというものが、そもそもナンセンス!だと思うのですが、マア、なんかようわからんけど、「エライ建築家の先生」ということになっている人のひとりです。 
※安藤忠雄については、
「ウィキペディア――安藤忠雄」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E8%97%A4%E5%BF%A0%E9%9B%84
 
  それで、「エライ人」をボロクソに言ってしまったようですが(お〜、こわ)、ここからは、まじめなお話です。 いつだったか忘れてしまったのですが、日本経済新聞の「私の履歴書」という欄だったと思います。 安藤忠雄がでていて、株式会社安藤忠雄建築設計事務所では、仕事道具は、パソコンにしても何にしても、すべて個人持ちだそうで、それは、「道具を大事にするため」と書かれていたように思います。 建築・設計の仕事をする人間にとっては、建築や設計の仕事をする為の道具というのは、ストラディバリウスのバイオリンはバイオリニストの指の続きであって、ストラディバリウスを失う時には指を失うというくらいのものと考えて扱うべきもので、人からの借り物でやるべきものではないという考えなのだと思います。あるいは、大工は玄翁(げんのう)や差しがねは個人持ちとか、板前に包丁は個人持ちとかいうのと同じ考え方ということでしょうか。 労働契約をきっちりとするという点では、入社する際に、何は個人持ちということは、きっちりと話をしておくべきであるとは思いますが、設計事務所という所での仕事においては、もっともなことだと、この記事を見て思いました。 ( 建築業界に勤務されていない方で読んでくださっている方の為に、説明させていただきますと、「パソコン」というのは、きょーび、図面の作成は、AutoCAD(オートキャド)とか、それ以外でも、CAD(キャド)でやるのが普通になってきて、それも、20年くらい前は、「設計」の人間が手書きで図面を作って、手書きで作った図面を、「CAD(キャド)の係」の人が「CAD(キャド)図面」に作り変えるということをやっていて、「設計」担当と「CAD(キャド)」担当とは別の人だったのですが、現在では、そういう、手書きで書いた書類を別の人が「ワード」で活字に打ち直すようなことはしないで、「設計」担当者が、最初から、CAD(キャド)で図面を作成していくのが普通になっているので、この場合、「パソコン」というのは、クラシックソリティアとかフリーセルとかやって遊ぶためとか、インターネットで高速バスを予約するためとかのものではなく、主として製図用具です。)
  ところで、そういう職場で、安藤忠雄先生に、「製図道具貸してくださ〜い」というヤツがいたら、どうでしょうね?


  それで、要するに、実際に、「ストラディバリウスのバイオリンを貸してくれ、というようなヤツ」「教授先生にノートを貸して下さい、と言うようなヤツ」「安藤忠雄に製図用具を貸して下さい、と言うようなヤツ」というのが、私の勤務先にいたのです。 
  私が使っているデジカメは、「オリンパスのSP−590UZ」。 26倍ズームの機能があるすぐれものですが、これは、どこにでもある、いわゆる「バカチョンカメラ」ではないのです。けっこうしました。( 「バカチョン」という言葉は、「バカでもチョンでも」という言葉からきたもので、「バカでもチョンでも」という「チョン」というのは朝鮮人のことをいうときいたことがあります。私は、それを知らずに使っていたのですが、もし、そういうことであるならば、この言葉はできるだけ使用しない方が良いでしょう。ここでは、他に妥当な言葉が思いつかなかったので、かつ、実際に「バカチョンカメラ」という言葉が〔そういった言葉のルーツを知らずに〕現実に世間で使用されているので、ここではやむをえず、《いわゆる「バカチョンカメラ」》と表記させていただきました。) このカメラを、なぜ買ったかというと、それまでに使用していた、比較的安いありきたりのデジカメの充電がうまくできなくなってきたことと、ズームの融通がきかないためにうまく撮れない時があったということもありますが、愛知産業大学の通信課程の建築学科に入学させてもらい、レポート提出に際して、建築に関する写真を撮影する上において、プロ用のカメラを用意したいと思って、お金もないのに、特別に無理をして購入したのです。 それで、私は、建築写真については、「ある程度」自信があります。 「ある程度」というのは、「写真家」とか「カメラマン」とかではないので、そういう人たちと比べてどうと言うつもりはありませんし、専門に写真の勉強をしたわけではないのですが、建築の仕事をしてきた人間として、そして、インテリアコーディネーター資格者として、文化史学習者として、建築物の写真の撮り方については、「写真家」「カメラマン」とかでない人間としては、相当に良く撮ることができると思っているのです。 どう撮れば美しく見えるか、という点、どの部分に注目するべきか、という点など、カメラ・写真についてわかっていても、建築物を見てきた経験がない人にはわからない部分があると思うのです。そういう経験に、この26倍ズームのカメラの能力を合わせたところ、「これはいい写真が撮れた」と自分で感激するものが撮れたりするのですが、これは、カメラがいいのか腕がいいのかというと、両方が合わさってのものであり、どちらかではないのです。これを買う為に、実は、恥ずかしいことに、親から相続したわずかの貯金に手をつけたのです。 20歳くらいで親から出してもらったというのであれば、まだ良いのですが、40を過ぎて親から出してもらったというのは、なんとも、情けない限りですが、このカメラがあるのとないのとでは、大きな違いがあるので、心の中で「ごめん、申し訳ない」と言いながら買いました。そして、実は、このカメラを買った時、モデルチェンジの時期で、何件もの電気店・カメラ店をまわって、捜しまわり、5件目でやっと展示品が残っていたのを見つけて購入したのでした。それまで、何件もの店でデジカメを見て回り、ぜひ、これを買いたいと思って、最寄りの電気店に行くと、モデルチェンジで在庫がありませんと言われ、あきらめることができず、ずいぶんと遠くまで捜しに行きました。 このカメラの機能は、すべてを使いこなせてはいませんが、少しずつ習得し、それとともに、私の写真の技術も、このカメラとともに、さらに向上しつつあるのです。 有名建築物などを見学に行くと、このカメラを持っていると、係員の方が、建築を仕事にしている人間だと思って、「こちらからだと撮れますよ」とか教えてくださったりすることもあります。 又、通常は見学できない所を、「きょうは、人が少ないから」と言って見せていただいたこともあります。 ただ、プロのカメラマンではないので、他の見学者の方に気兼ねしていただく必要はないのですが、時として、ありきたりのカメラを持っていれば、単なる観光客の記念写真だと思って平気で通り過ぎるところを、ずいぶんと気を使っていただくこともあり、申し訳なく思うこともあります。 これは、私の心臓の一部分を担保にいれて購入したようなカメラであり、「建築屋」としての(「建築家」よりも上であると私は考える「建築屋」としての)私の体の一部分なのです。 『ブラックジャック』に登場した北極圏で不時着した飛行機に乗っていたバイオリニストが「ストラディバリウス」のバイオリンを、人には触らせないようにし、そして、不時着した飛行機に置いてきてしまった際、吹雪の中でも、命の危険を冒してでも取りに行き、「ストラディバリウスと私の指が離れるくらいなら、私の指と私が離れた方が良い」と言ったように、このカメラは私の体と離れることは許されないものとして手に入れたのです。
※「オリンパス」ホームページは、http://olympus-imaging.jp/

  それを、新入社員の女性が入社早々、カメラを忘れたから貸してくれと言いだした・・・・。 「ハァ〜ア?」
  普通、あんまり、そういうことは言わないと思うけれどもね〜え・・・・・。 安藤忠雄に製図用具を貸してくれ、というような、教授先生にノートを貸してくれと言いような、バイオリニストにストラディバリウスを貸してくれと言いうような・・とういう類のことを、ええオバサンになって、ちょっと、頭おかしいんじゃないのか・・・・・と思った。
  それで、「鳩が豆鉄砲をくらった」という言葉がありますが、ちょうど、そういう感じになってしまって、後で、しまったと思ったけれども、私にとっての「ストラディバリウス」を貸してしまった。とんでもないことをしてしまった。
   しかし、よくも、そういうことを言うものだと思う。 いわば、「嫁さん、一晩貸してくれ」というようなものである。「嫁さん、一晩貸してくれ」というような類のことを平気な顔をして言う女、この女、いったい、どういう教育受けて来たんだ? 

   それで、そういう無神経なことを言ってくる人というのは、営業は無理だと思います。 但し、営業でも不動産屋の営業であれば、不動産屋の場合は、客(見込客・契約客)の方でも、「不動産屋だからしかたがない」「不動産屋なんて、そんなもの」というように思っているところがあるので、まだ、なんとかなる可能性がありますが、建築屋の場合は、客の営業に求めるレベルが不動産屋よりも高いので、建築屋の営業は無理だと思います。
   営業にも、「人の気持ちを理解し、相手の身になって考える営業」と「無神経だがそれを補ってまだ余りあるくらいにふてぶてしい」といったタイプの営業がありますが、不動産屋なら後者のタイプの営業でもやっていけるかもしれませんが、建築屋の営業は、基本的には前者のタイプの営業ですから、後者のタイプの人は難しいのではないかと思います。
   私が大学を卒業して最初に勤めた木質系の住宅建築会社の研修で、営業一般の方法として、「お客様になつく」という話があり、「何かを得意にしているお客様には、教えてもらうことで親しさを増す」という話がありました。 その話を聞いた時には、なんだか、媚を売るようで、今一つ気が進まなかったのですが、「契約と引き換えの為に」と考えるから、おべんちゃら使いの媚まくりの機嫌取りのへこへこしいのあさましい態度のように思えますが、人間関係を良好にするためとして考えて、自分が聞きたいこと・知りたいことで、そのお客様が良く知っていること・得意としていることで、教えるのが好きという方やめんどうをみるのが好きという方はおられるので、そういう方には、遠慮しないで、お世話になって教えてもらってすれば良いのであり、それで仲良くなれれば大いに良いことで、そう考えれば別にあさましいことでもないのです。同様に、何かを借りたいというものも、お金は良くありませんが、物の場合は、貸してもらうことによって、仲良くなるということもあるのですが、その場合、それを、お借りできませんかと言った場合、喜んで貸してもらえて、そして、貸してもらったことによって仲が良くなることが予想される場合もありますが、そうではなく、気を悪くされるケースもあり、どちらであるかということを考える、考えることができるのが営業であり、考えることができない人は、営業の仕事にはつかない方がよろしい。 
   そういう、営業の仕事につかない方が良い人が入ってきた。こういう場合に、個人としての人間関係であれば、言っても理解しない人とは、そういう人とはつきあわないようにする、ということで対処できるのですが、職場というところの難しいところは、逃げられないというところです。 ダッキングやスウェーバックでかわしても、そのうち、かわすのもめんどうになってきてうんざりしますし、あまりにも執拗で、かわしきれないのです。 相手が嫌がっているということに、いいかげん、気づけよなあ〜あ・・・・と思うのですが・・・。
   それで、一般の人間関係においては、こういう人とはつきあわないようにすることができるのに対して、職場においては、従業員は逃げられないのですが、この女、お客様に対しても、こんな調子なんだろうなあ〜あ・・・・と思ったのですが、見込客は従業員と違って、逃げることができるのです。 おそらく、その結果となるでしょう。私が見込客なら逃げます。 安藤忠雄から製図用具を借りる女、教授先生にノートを貸して下さいと言う女、バイオリニストにストラディバリウスを貸してくれと言う女、「嫁さん、一晩貸してくれ」に匹敵するようなことを言う女、そういう人が営業担当であれば、私が見込客なら逃げます。 マア、そんな会社には頼まんわ。頼む必要ないもの。
   このあたりを理解できるかどうか。 それが、営業としてやっていける希望があるかないかの分水嶺でしょうね。
            (2011.9.22.)

(追記) YAHOO!ニュースに、『ブラックジャック』の話のバイオリニストのごとく、バイオリンを取りに座礁した船内に戻り死亡したバイオリニストの話が載っていた。 
楽器のために客船内へ=犠牲の楽団員―ハンガリー紙
時事通信 1月19日(木)6時53分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120119-00000017-jij-int
【ベルリン時事】ハンガリー紙ブリック(電子版)は18日、イタリア沖で起きた豪華客船の座礁事故で犠牲になった同船の男性ハンガリー人楽団員は楽器のために船内に戻り、死亡したと伝えた。
 バイオリン奏者のサーンドル・フェヘールさん(38)で、楽団のピアニストによると、泣いていた乗客の子供2人に救命胴衣を着せた後、愛用のバイオリンを安全な場所にしまうために船室に戻り、甲板に出てきてから行方が分からなくなったという。 

  命にかけても守らないといけないようなバイオリン、あるいは、それに匹敵するようなものを無神経に貸してくれと、冗談で言っても嫌がられることを本気で平気で言う女、というのは、そういう神経の人が営業に向いているかというと、私は向いていないと思う。 しかし、「世の中いろいろ」なので、営業経験のない人の中にはそういう人が営業に向いていると思う男も中にはいるのかもしれないが、私が見込客の立場なら、そういう異常な神経の人間が営業担当なら、どんなに商品が良くても断ると思う・・・・・。 気づかずに契約してしまった場合でも、担当を変えてくれと言うことになる可能性が高い。
            (2012.1.19.)





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